(ヘラルド経済韓国語2016/06/10)

日帝強占期の時に強制徴用者と慰安婦被害者として生活をしていたことを述べた調書が発見されたと毎日新聞が10日、報道した。調書は朝鮮人強制徴用被害者の処遇が連合軍の捕虜よりも苛酷だったが、慰安婦被害者の場合、自らが志願したか親に売られてきた場合が多かったと明示していた。

毎日は、アメリカ軍が太平洋戦争末期である1945年4月11日のアメリカ軍に捕えられた民間朝鮮人捕虜3人に対する尋問記録が、アメリカ国立文書記録管理庁(NARA)で発見されたと伝えた。

当時、アメリカ軍は尋問で捕虜に慰安婦制度について知っているか、慰安婦制度をめぐる騒動や衝動を知っているのか質問をしたと毎日は伝えた。文書では朝鮮人捕虜は「太平洋で目撃した朝鮮人慰安婦は、志願したか親に売られた者だった」とし「(日本軍による)直接的な徴集があれば暴挙とみなされ、老若を問わず朝鮮人が反旗を起こしただろう」と述べた。

毎日はこの日の紙面では〈米の公文書調書発見…日帝支配の過酷さ記録〉(米の尋問調書発見…日本支配の過酷さ記録)という題名で、日帝強占期の時の朝鮮人強制徴用被害者は日本軍に捕えられた連合軍の捕虜よりも劣る処遇を受けたと報道した。

だが、ホームページのメインではこの記事の題名を〈慰安婦「志願か親に売られる」…米で調書発見〉(慰安婦「志願か親による身売り」米で調書発見)に変えて掲載した。日帝支配の過酷さより、慰安婦の強制連行の有無を強調したのである。

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記録によれば、この尋問は朝鮮人捕虜100人中3人を選び出し、日本による強制労働および慰安婦の現況を把握するために行われたと伝えられた。

ある朝鮮人捕虜は、朝鮮人徴用労働者と親しかった他の捕虜から聞いた内容とし「(徴用者などが)常に鉱山の最も深く熱い場所で、最悪の仕事を要求された」と述べた。引き続き「通信は許されたものの、すべての手紙は検閲された」とし「こうした朝鮮人の処遇は連合軍の捕虜より劣るもの」と強調した。

朝鮮人捕虜は「朝鮮人は太平洋の島々で日本人に残酷な処遇を受けている」とし「すべての捕虜(アメリカ軍に捕まった朝鮮人捕虜)は連合国に降伏するのを恐れる日本軍に民間労働者が殺されたことを知っている」とも証言した。朝鮮人捕虜はアメリカ領北マリアナ諸島のテニアン島で捕えられた捕虜から日本人将校が自分の安全のために洞窟に一緒に隠れていた女性と赤ん坊を全員殺したという話を聞いたとも伝えた。

炭鉱に連れて行かれた朝鮮人労働者は1日3円50銭を受け取ったと伝えられた。これは1日に7~24円を受け取った地域住民と日本人たちと比べて非常に劣る待遇だったと捕虜は証言した。(機械翻訳若干修正)


調書の概要
(毎日新聞2016/06/10)

朝鮮人捕虜に対する尋問の概要は次の通り。

Q 朝鮮人労働者を日本本土へ送る手続きはどのようなものか。徴用されるのか、それとも志願するのか。離れた家族と手紙のやりとりはできるのか。

A 朝鮮人は1942年以来、日本に徴用されてきた。彼らは面(村)の事務所に通知され、1回につき300~1000人が徴用されて船で日本に送られた。93戸の村で42~44年の2年間に30人が徴用された。期間は2年とされたが、実際には3年か、それ以上と信じられていた。日本に住んでいたある捕虜は、炭鉱、鉄鉱山の労働や、飛行場建設に従事する朝鮮人と個人的なつきあいがあった。彼らは常に鉱山の最も深く熱い場所で、最悪の仕事を要求された。

炭鉱で働く朝鮮人は1日に3円50銭を受け取った。樺太(現サハリン)の炭鉱で、地元民や日本人は1日に7~24円を得たが、徴用された朝鮮人は固定給だった。通信は許されたものの、全ての手紙は検閲された。

こうした朝鮮人の待遇は連合国の捕虜より劣るものである。日本に住んでいたある捕虜は、福島県の炭鉱から3人の朝鮮人が逃げるのを手助けした。そのうちの1人は家族への手紙がもとで捕まり、福島県に連れ戻されて15日間の拷問を加えられ、投獄された。

Q 朝鮮人は広く、朝鮮の女性を売春婦にする日本軍による募集を知っているか。この制度に対する平均的な朝鮮人の態度はどのようなものか。この制度から生じた騒乱や衝突を承知しているか。

A 太平洋で目撃した全ての朝鮮人慰安婦は、志願者か、親に身売りされた者だった。これは朝鮮の考え方にかなうものであり、もしも日本人による直接的な女性の徴集があれば甚だ許しがたい暴挙とみなされ、老人であれ、若者であれ、誰もそれを黙って見過ごすことはないだろう。男たちは、たとえどんな結果が待っていようとも怒り狂って蜂起し、日本人を殺すだろう。

Q 日本人に対する朝鮮の若者の態度は?年配の者より日本の価値観に徹底的に洗脳されているのか。若者は本当に親日か、一皮むけば多くの朝鮮人のように反日か。

A 朝鮮が独立していた時代を知る年配の朝鮮人は、常に日本人を嫌う。一方、日本の学校に通う若者の中には外見上親日的な者もいるが、彼らの多くは日本の支配を感情的に非常に嫌悪している。

Q 朝鮮人は現在、日本や戦争にいかなる態度をとっているか。ロシア、中国、米国に対してはどうか。

A 朝鮮人は戦争による影響を嫌うが、戦争はいずれ独立につながるとの希望を持って日本の支配に耐えている。ロシアは対日戦に参戦すると広く信じられている。捕虜の1人は明らかにロシア寄りで、朝鮮に共産主義政権ができることを期待している。中国は自らの問題に、まして朝鮮の問題に対処する能力がない弱い国と考えられている。多くの朝鮮人は米国が朝鮮の解放をもたらしてくれると見ている。

Q 日本人はどのようにして朝鮮人の思想統制を図っているか。朝鮮人は南太平洋において、日本人からどう扱われているか。

A 朝鮮人は太平洋の島々で日本人に残酷な処遇を受けている。全ての捕虜は、民間の労働者が、連合国に降伏するのを恐れる日本兵に殺されたことを知っている。テニアン島で捕まった捕虜は、3人の(朝鮮人)女性が赤ん坊2人を背負い、米国に投降しようとするのを目撃した。この捕虜と同じ洞窟に潜んでいた(日本の)中尉は安全を理由に女性と赤ん坊全員を殺した。その捕虜は、もし朝鮮人と知られれば確実に殺害されると感じた。

Q 捕虜は、朝鮮がやがて独立するとしたカイロ宣言を知っているか。もしそうなら、どうして知ったのか。

A ハワイにいる間に捕虜はみな、朝鮮がやがて独立するという連合国の宣言を耳にした。朝鮮にこの情報が伝えられたかどうかは知られていない。

Q 朝鮮人は機会を与えられれば、日本と戦うだろうか。他よりそうした人々の割合が多い地域はあるか。

A 全ての捕虜は、朝鮮人がみな、日本と戦う好機に飛びつくと固く信じている。日本に忠実な者も、日本が戦争に負けると知ればたちまち態度を変えるだろう。朝鮮南部出身の捕虜は、南の者たちは受け身で、日本人と戦う積極的な態度をとらないだろうと語る。独立運動は常に、より積極的で自由な考え方を持つ北部の人々の手で始められてきた。3人の捕虜は軍事訓練を進んで受け入れ、日本人と戦う意思がある。

Q 連合国の代表者による戦後朝鮮の臨時政府に対し、朝鮮人はどんな態度をとるか。中国、ロシア、米国、英国単独の代表者は、それぞれどうか。

A 朝鮮は一時的に連合国の代表が治めるのがよいと、捕虜たちは信じている。米国単独の政府は大勢の者が受け入れるが、他の国の単独になれば反対に遭うだろう。


(毎日新聞2016/06/10)

 「『帝国』日本の戦争に翻弄(ほんろう)された最底辺の人々の様子が生々しく伝わってくる。尋問調書は、捕虜が当時の認識を自由に述べた点に、特に価値がある」

 アジア女性基金資料委員会の委員を務め、調書の全容を突き止めた浅野豊美・早稲田大教授は、資料の価値をそう説明する。

 捕虜の回答が米国立公文書館で見つかったのは19年前。河野洋平官房長官談話が93年に発表され、それを受けアジア女性基金が95年に発足して、韓国向けの「償い事業」が開始された頃だった。資料委員会では当時、この調書はそれほど関心を呼ばなかったという。

 「のちに問題になる強制連行の偽証や業者の役割、家父長制的な社会の女性抑圧などは十分取り上げられず、日本の植民地支配下にあった朝鮮人の認識を示す、文書の重要性が見過ごされていた」

 だが、今年3月に回答と対になる米軍の質問が見つかり、尋問の狙いが鮮明になった。

 捕虜3人の日本名も別の文書で判明。そのうち1人は25年、朝鮮・慶尚南道生まれで、存命の慰安婦とほぼ同世代であることも分かった。この人物は44年8月4日に北マリアナ諸島のテニアン島で、別の1人は44年6月22日に同諸島の中心地のサイパン島で、米軍の捕虜になっていた。

 尋問内容は、朝鮮の出生地から国内外への移動、軍事修練、強制労働、朝鮮人慰安婦についての認識、日本への不満、親日派に対する感情、国連による信託統治の可能性、戦後の朝鮮人の指導者候補など、30項目に及ぶ。

 尋問場所は米カリフォルニア州。戦後まで存在を秘匿されてきた「トレイシー」と呼ばれる尋問センターである。(略)

強制連行なかったこと裏付け…政府の河野談話検証チームの委員を務めた現代史家の秦郁彦さんの話

 もし朝鮮女性を強制連行すれば治安を保てなかっただろうという日本側の証言が残されている。「強制動員すれば朝鮮人は憤怒して立ち上がる」という捕虜の調書は、官憲の強制連行がなかったことを改めて裏付けるものだ。この調書については私も著書で紹介したが、原資料が失われていた。それが見つかったのはよかった。(略)

朝鮮統治を一定程度模索か…韓国現代史が専門の木宮正史・東京大教授(国際政治学)の話

(略)慰安婦の記述では、強制連行があれば朝鮮の男は反抗したはずという後段が重要だ。女性を救えないのは男の恥で、強制など認めたくないと考えた側面もあるのではないか。今も残るその感覚が慰安婦問題の顕在化を遅らせたといえる。

強制や非人道性、浮き彫り…慰安婦問題の著書がある熊谷奈緒子・国際大准教授(国際関係論)の話

(略)慰安婦については、捕虜の1人が慶尚南道の出身である点に注目したい。慰安婦の出身地や居住地は慶尚南道が多いという研究成果がある。同じ地方出身の捕虜が組織的な強制連行は少なくともあり得ない、と述べた意味は小さくないだろう。


韓国のマスコミはほとんど取り上げないんでしょうね。

VOICE(ヴォイス) 2016年 07 月号 [雑誌]
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