(中央日報 2019/03/21)

昨年5月9日、東京の首相公館で韓日首脳が昼食を共にした際、安倍晋三首相が文在寅(ムン・ジェイン)大統領のために準備したサプライズプレゼントが登場した。ハングルで「文在寅大統領就任1周年おめでとう」と書かれたイチゴケーキだった。ケーキが登場すると出席者は一斉に拍手した。

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▲文在寅大統領(右)が昨年5月9日、東京の首相官邸で開かれた韓日首脳会談の昼食会で、安倍首相から大統領就任1周年記念ケーキを受けた後、首相と握手している。(青瓦台写真記者団)

ところが日本政府情報筋は「あまりにも違う両首脳のスタイルが目立つ場面でもあった」とし、公開されていないエピソードを紹介した。

安倍首相が「ケーキをどうぞ」と勧めたが、文大統領は「(インプラントの手術などで)歯が良くないので甘いものはあまり食べられない」と答えたという。それで韓国側の参謀がケーキを分け合って食べたという。

安倍首相をはじめとする日本側の出席者は文大統領がケーキを食べないのを見てやや当惑したという。当時、安倍首相は登山が趣味の文大統領のために双眼鏡もプレゼントしたが、韓国メディアでは大きく取り上げられなかった。情報筋は「安倍首相の得意なスキンシップが文大統領にはあまり受け入れられなかった」と遺憾を表した。

昨年2月の平昌(ピョンチャン)オリンピック当時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が安倍首相のためにいら立ちを感じる場面があった。約200人の国内外の貴賓が待っていたオリンピック公式レセプション会場。夕食会が始まる午後6時を過ぎると、「ペンス米副大統領と安倍首相の到着が遅れて行事が遅れています」という放送が流れた。文大統領は「これ以上待つことはできない」とし、日米首脳がいない中で公式歓迎のあいさつを終えた。

安倍首相はペンス副大統領と6時35分ごろ現場に到着した。2人はすぐにレセプション会場に向かわなかった。レセプション会場でない空間で待っていると、文大統領がそこに行って別に記念写真を撮影した。当時、青瓦台関係者は「ペンス副大統領は事前に不参加を通知したが、安倍首相はただ遅れた。他国の首脳の日程に関連する事案についてはこれ以上は言及しない」と言葉を控えた。

#異なる両首脳のスタイル

2017年7月の独ハンブルクでの最初の会談から、文大統領と安倍首相は5回の会談と12回の電話会談をした。しかし文在寅-安倍時代の韓日関係には「歴代最悪」という烙印が押されている。

慰安婦被害者と強制徴用判決、国防当局間レーダー・低空飛行・旭日旗葛藤、独島(ドクト、日本名・竹島)問題に続き、北朝鮮核問題に対する立場の違いもさらに露骨化している。特に韓国最高裁の強制徴用判決に基づく被害者の後続措置をめぐり日本政府・企業が神経を尖らせている。

両国専門家の間では「人間的な信頼と親密な関係に基づく虚心坦壊な首脳間の外交が行われていないのが最も大きな問題」(船橋洋一アジア・パシフィック・イニシアティブ財団理事長)という指摘が出ている。

両首脳間の呼吸の不一致には、両国間の慢性的な葛藤構造があるためだが、両首脳の異なるスタイルも作用しているという指摘が多い。

安倍首相は最近、果敢なスキンシップを見せたりする。政治家として初期は「ひ弱な坊ちゃん」と言われたが、もう昔の話だ。安倍首相は2016年末、まだ就任もしていないトランプ次期米大統領に会いにトランプタワーのペントハウスを訪ねた。当時「まず彼の言葉は無条件に正しいということ、二つ目は彼より短く話すこと」というトランプ氏への対応法も熟知していたという。安倍首相は2017年、トランプ大統領をもてなすことに集中するあまりゴルフ場のバンカーで転倒する屈辱的な場面もあったが、とにかくトランプ大統領を引き寄せることに成功したというのが、国際外交関係者らの評価だ。

安倍首相は2014年3月のオランダ・ハーグでの韓日米首脳会談当時、つたない韓国語で「朴槿恵(パク・クネ)大統領、今日お会いできてうれしいです」とあいさつした。当時、朴大統領の無反応が話題になったりもした。

#水と油? 火星と金星?

こうしたサプライズスタイルは文在寅大統領とあまり合わなかった。文大統領は論理を重視する。司法試験に合格した法律家出身で、論理に合わなければ心理的に落ち着かない。また納得しなければ簡単には動かない慎重派だ。文大統領は親しさから冗談を言ったり、心にない言葉をあいさつですることも少ない。特に虚勢が入ったパフォーマンスには関心がない。文大統領は必要な話をするスタイルであり、必要のない話はうまくできないというのが、長く付き合った与野党国会議員、党役員、親文派の共通した声だ。

両首脳は生きてきた道も全く違う。安倍首相は幼いころから祖父(岸信介)のもとで育ち、、外相の父(安倍晋太郎)の秘書を務めた。日本の近現代史で存在感が強い山口県出身で、保守・企業寄り階層が固定支持層だ。一方、文大統領の父は植民地時代に興南(フンナム)市庁の農業課長を務め、38度線を越えた。文大統領は学生運動をした人権弁護士出身だ。安倍首相は生まれた瞬間から政治家としての人生がほとんど決まっていたが、文大統領は故郷に帰れない庶民の息子であり、政治は考えていなかった。

このように出身背景から人生の経路まで異なるため、両首脳について「金星男と火星男」、「水と油」という言葉までが韓日外交関係者の間で出ている。

#「首脳の信頼回復が急がれる」

韓日首脳が会える契機は6月に大阪で開催されるG20(主要20カ国・地域)首脳会議だ。文大統領が出席する可能性がある。しかしこれも確実ではない。実際、康京和(カン・ギョンファ)外交長官は13日、「一部の多者首脳会議には首相の出席をまず検討する」と述べた。

ソウル大日本研究所のナム・ギジョン教授は「現在の韓日関係が過去と最も違う点は、首脳間に信頼が全くないという点」とし「過去には首脳の側近や腹心が結びつける役割をしたが、今はそれもない」と述べた。また「新しい駐日大使は青瓦台の思考構造を率直に伝え、日本の声をそのまま伝えるべき」とし「首脳間の信頼の復元が急がれる」と指摘した。


こうした場では2,3口とイチゴくらいは食べるのが礼儀じゃないのかな。

主要国の大使に任国とかかわりのない人物を就けたり、外国訪問でミスを連発しているのは、日米との関係を外交の軸にする外交部(省に相当)を厭った結果ではなく、大統領に外交に気を遣う気が全くないことの表れなのかもしれませんね。

ノ・ムヒョン大統領の仇を討つために大統領になっただけに(個人的見解)、やはり頭の中は、積弊清算[保守政権下の権力機関や経済、社会に定着した慣行・制度、政策の洗い直し(日経)]、ノ大統領が進めていた北朝鮮との親交と離米国防(戦時作戦統制権の返還、原子力潜水艦開発など)しかないのでしょうね。

2018年05月10日