(朝日新聞 2019/07/24)

 「トップガン」の革ジャンから日の丸と台湾の旗が消えた。1986年に大ヒットした映画の続編となる新作の予告編が公開され、前作と同様、主演のトム・クルーズさんがおなじみの革ジャン姿で登場したが、背中のデザインは前作とは違うものに。今回は主要製作会社に中国企業が加わっており、その影響ではないかとの臆測も出ている。

 トップガンは、米海軍航空隊で優秀なパイロットだけが選ばれるエリート校のこと。所属パイロットを演じたクルーズさんが今回は、教官役を務める。

 米映画大手パラマウント・ピクチャーズは今月、来年6月の公開に先駆けて予告編を解禁。クルーズさんが着ている革ジャンは見た目やワッペンの位置から前作と同じものとみられるが、背中に貼られていた日本国旗と台湾の旗が別のものに入れ替わっていた。

 革ジャンの背中の4枚の旗のうち、米国旗と国連旗は前作と同じ位置に貼られている。不自然な変更に気づいたカナダ紙の記者は19日、「中国のテンセント・ピクチャーズが主要製作会社に名を連ねたからだ」などとツイッターで指摘。二つのつぶやきは計1万回以上リツイートされた。

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▲「トップガン」の前作(左)と新作予告編の革ジャンの背中部分を比較したカナダ紙記者のツイッター。前作は日本と台湾の旗が貼られていた

 テンセントはゲームやSNSサービスなどを手がける中国の大手IT会社で、同ピクチャーズはその映画部門。昨年12月、「トップガン」など複数の映画製作で、パラマウント社と提携することを発表していた。

 南カリフォルニア大などが発表した昨年の「ソフトパワーランキング」では、米国が4位で日本が5位。中国は27位だったが、映画市場は伸び続け、米国を抜くとする予測もある。

 パラマウント社は取材に応じておらず、日台の旗が消えた経緯は明らかになっていない。(ニューヨーク=藤原学思)




(シネマトゥデイ 2019/07/22)

1986年に公開された、トム・クルーズ主演の映画『トップガン』の続編。トムが再び、型破りなパイロット・マーヴェリックにふんする。前作からアイスマン役のヴァル・キルマーが続役するほか、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ジョン・ハム、エド・ハリスがキャストに名を連ねる。メガホンを取ったのは、『オブリビオン』などのジョセフ・コシンスキー監督。
劇場公開:2020年夏
配給:東和ピクチャーズ