(日本経済新聞 2022/04/15)

岸信夫防衛相は15日の記者会見で2021年度の航空自衛隊による外国機への緊急発進(スクランブル)が1004回だったと発表した。20年度と比べ300回近く増え、1168回だった16年度に次ぐ過去2番目の多さだった。

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このうち中国機への緊急発進は20年度と比べ264回増の722回で全体の7割を占めた。過去最多だった16年度の851回に迫った。ロシア機への緊急発進は266回で20年度と同水準だった。

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岸氏は「中国が情報収集とみられる活動を活発にしている」と分析した。21年8月や22年3月には無人機の飛行を確認した。21年12月には日本周辺を航行中の中国空母から艦載戦闘機が飛び立つ事案もあった。

沖縄県の沖縄本島と宮古島の間を通過したのは無人機を含め12回だった。4回だった20年度の3倍に膨らんだ。

岸氏は中国の動きを巡り「国防政策や軍事力に関する透明性の不足と相まって、地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっている」と指摘した。

ロシア機に関しては「活発な活動を継続し、国際社会がロシアによるウクライナ侵略に対応するなかでも傾向に変わりはない」と説明した。

緊急発進は領空の外側に設けた防空識別圏への侵入を目安とする。国籍不明の戦闘機などが領空に向かってくるような場合に空自の戦闘機が緊急発進する。