(朝鮮日報 2023/06/10)
〇前日に李在明代表と面会し韓国の外交政策に不満を表明
〇韓国外交部「挑発的な言行と内政干渉を強く警告」

 韓国外交部(省に相当)は9日、ケイ海明(けい・かいめい、シン・ハイミン)駐韓中国大使(ケイは刑のつくりをおおざと)を外交部に呼び、挑発的な発言や内政干渉になりかねない行為に対して強く警告したことを明らかにした。

前日にケイ大使は韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表と面会し、韓国政府の外交政策に堂々と不満を表明し、「韓中関係が悪化した原因は韓国政府にある」という趣旨の発言を行った
。そのため韓国外交部はこれに厳しく対応したのだ。韓国外交部の朴振(パク・チン)長官も9日に記者団の取材に「(ケイ大使の言動は)度を過ぎている」と述べた。

 韓国外交部の張虎鎮(チャン・ホジン)第1次長は9日朝にケイ大使を外交部庁舎に呼んだ。韓国外交部は「8日にわが国の野党代表との食事会で出たケイ大使の外交慣例に反する非常識かつ挑発的な言行に対して厳重に警告し、強い遺憾の意を伝えた」と説明した。張次官はケイ大使の発言について「事実と食い違う内容や黙認できない表現でわが国の政策を批判した。これは(外交使節の友好関係増進業務を定めた)ウィーン条約と外交的な慣例に反するのはもちろん、韓国国内の政治に介入する内政干渉になりかねない」と指摘した。

 張次官はさらに「ケイ大使による今回の言動は、相互尊重に立脚した韓中関係の重視と発展という両国政府と国民の願いに大きく反している」「今回の言動をめぐっては、外交使節の本分から外れないよう身を処すべきだ。全ての結果は本人の責任になることをはっきりと警告する」とも伝えたという。

ケイ大使が韓国外交部に呼ばれるのは現政権発足後今回が2回目で、1回目は約1カ月半前の4月に中国が尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の台湾関連発言に抗議した直後に行われた。

 韓国外交部が「身の処し方」だとか「本分」などの言葉を使って異例とも言える強硬な対応に出た背景には、ユーチューブのライブ中継でケイ大使の演説が公開され、10分以上にわたり駐在国の政策を批判したケイ大使の言動があまりに度を過ぎたものとする韓国政府の見方とそのリーダーシップに共感が形成されたためだという。

韓国大統領室の趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長も同じ日に国立外交院などが主催した学術会議で基調講演を行い「大韓民国の成長した国力にふさわしく、国民の目線に合わせた堂々とした外交を通じて健全な韓中関係を築き上げていきたい」「国家間の関係は相互尊重が基本になるべきだ。中国との関係も全く違いはない」と説明した。

 韓国の政界からも声が上がっている。与党・国民の力の金起炫(キム・ギヒョン)代表は党の会議で「明らかな内政干渉であり、外交的に深刻な欠礼を行ったケイ大使に強い遺憾を表明する」「ケイ大使は事前に計画したように大韓民国政府を批判したにもかかわらず、李在明代表はこれに調子を合わせて自らバックダンサーになった」と批判した。時代転換(党)の趙廷訓(チョ・ジョンフン)議員はケイ大使について「かつて朝貢をやり取りした昔の韓中関係が今も懐かしいのであれば、この地では絶対に歓迎されないだろう」と指摘した。キム・ウンジュン記者


(NEWSIS/朝鮮日報 2023/06/10)

〇中国外交部が定例ブリーフィングで主張
〇「中韓関係の困難は中国の責任ではない」

 ケイ海明(けい・かいめい、シン・ハイミン)駐韓中国大使(ケイは刑のつくりがおおざと)が韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表と面会した席で尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の外交政策を批判した問題で、中国外交部(省に相当、以下同じ)も「現在の韓中関係における困難や挑戦などは中国自ら招いたものではない」としてケイ大使の発言を擁護した。

 中国外交部は9日にホームページを通じ、汪文斌報道官が同日行ったブリーフィングでケイ大使の発言に対する韓国政府の懸念と関連して上記のように述べたことを伝えた。汪報道官は「韓国政府の関係者はこの問題をバランス感覚を持って認識し、問題をいかに直視して中韓関係の安定と成長を実現するかに焦点を合わせることを望む」とも発言したという。

 汪報道官はさらに「韓国政府と政党、各界の関係者と幅広く交流し、両国が互いに関心を持つ問題について意見交換を行い、中国の立場と懸念を共有することがケイ大使の仕事だ」とも強調した。

 ケイ大使は前日に李代表と面会した席で両国関係への懸念を伝え「米国が全力で中国に圧力を加える状況で、一部では米国の勝ちと中国の負けに賭けているが、これは間違った判断であり、歴史の流れをしっかりと把握できていない」と述べた。

 これに対して韓国外交部は9日にケイ大使を呼んで遺憾の意を伝え、また与党・国民の力の金起炫(キム・ギヒョン)代表も「明らかな内政干渉であり、外交的にも深刻な欠礼だ」と反発した。

 汪報道官は9日、韓国大統領室がいわゆる「4大不可論」の通知を受けたとの報道を否定したことに関する質問に「現在の韓中関係における困難と挑戦は中国自ら招いたものではない」と重ねて強調し「中国は最近の韓中外相協議でこちらの立場と懸念を明確に伝えた」と説明した。

 汪報道官は「韓国側もこのことをよく知っている。中韓関係の深く持続的な成長のために問題の核心を深く理解し、真摯(しんし)に受け取るべきだ」とも強調した。

 これに加えて汪報道官は「台湾問題は純粋に中国の内政問題だ」と指摘した上で、1992年の韓中共同声明に言及し「韓国は共同声明の精神に基づき、一つの中国という原則を固く守り、台湾関連の問題は慎重に取り扱うべきだ」と要求した。イ・ユンヒ記者


(聯合ニュース 2023/06/11)

 中国外務省は11日、農融次官補が10日に韓国の鄭在浩(チョン・ジェホ)駐中大使を呼び、韓国側がケイ海明・駐韓中国大使と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の面会に不当な反応を見せたことに交渉を提起し、深刻な憂慮と不満を表明したと明らかにした。

 中国側は鄭氏に対し、韓中関係に関する中国の立場を説明し、「ケイ🅂大使が韓国各界の人物と接触し交流することは業務」だとして、「目的は理解を増進し、協力を促進させ、中韓関係の発展を進めること」と主張。「韓国側は現在の中韓関係の問題がどこにあるか振り返り、真摯(しんし)に向き合うことを望む」とし、「両国関係の健全かつ安定的な発展のため、積極的に努力することを望む」と述べた。

 韓国外交部の張虎鎭(チャン・ホジン)第1次官は9日、李氏との面会で「米国の勝ち、中国の負けに賭けるのは誤った判断で、後で必ず後悔する」などと韓国政府の外交政策を批判する発言をしたケイ大使を呼び、看過できない表現で韓国政府の外交政策を批判したことは外交使節の友好関係促進任務を規定した「ウィーン条約」と外交慣例に反するとして強く抗議した。