(NHK 2023/11/03)
香港の23歳の女性が日本に留学中にSNSで香港の独立を訴える投稿をしたとして、扇動の意図がある行為を罰する条例違反に問われていた裁判で、香港の裁判所は禁錮2か月の実刑判決を言い渡しました。

この女性は、日本に留学していた2018年からことしにかけて、フェイスブックなどのSNSに香港の独立を訴える投稿をしたとして、ことし3月、一時香港に戻った際、香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕されました。

その後、罪名が変更され、扇動の意図がある行為を罰する条例違反の罪に問われていました。

3日の裁判で裁判官は、香港独立を主張する投稿を13件行い、「中央政府への不信感をあおった」などとして、女性に禁錮2か月の実刑判決を言い渡しました。

13件の投稿のうち11件は日本への留学中に行われたものでした。

中国では習近平指導部のもと言論統制が強まっていますが、今回の判決を受けて香港では外国での言動も処罰対象になる可能性が高まることになりそうです。


(毎日新聞 2023/11/03)

 日本の大学に留学中に香港独立を求める内容をSNSに投稿したとして香港人女性が刑事罪行条例違反(扇動を意図する行為)に問われた裁判で、香港の裁判所は3日、禁錮2月の実刑判決を言い渡した。香港メディアが報じた。香港では中国に批判的な言論に対する締め付けが強まっているが、香港人による域外での言論が処罰されるのは異例。

 女性は2018年から22年の間に「香港独立が唯一の道」「テロ組織共産党」といった主張の文章や画像13件をフェイスブックやインスタグラムに投稿。うち11件は日本留学時のものだった。

 判決では投稿の頻度は高くないものの、削除せずネット上に残したことで人を扇動する恐れがあったとした。

 女性は今年3月、身分証を更新するために一時帰郷していた際に香港国家安全維持法違反(国家分裂扇動)容疑で逮捕された。6月の起訴段階で罪名が切り替えられた。【台北・林哲平】