(朝日新聞 2023/11/20)
朝鮮人被爆者の実態調査や支援に取り組んだ長崎市の牧師で元市議の故・岡正治氏から生前、女性が性暴力の被害を受けたと訴えた問題を受け、岡氏の名前を冠し活動を紹介していた資料館が館名を変更することが分かった。女性への対応が遅れたとして先月から休館していたが、展示内容も見直し、来年4月の再開を目指すという。
「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営するNPO法人が19日に非公開の総会を開き、変更を決定。新たな名称は「長崎人権平和資料館」とする。
岡氏は平和活動家として、長崎で被爆した韓国・朝鮮人労働者らの実態解明にあたり、1994年に75歳で死去。翌年に資料館が開館した。
この問題で資料館は、岡氏から生前に「性暴力を受けた」と被害を明かした女性に対しての対応が遅れたとして、先月に会見を開いて経緯を説明した。訴えた女性は報道機関の元記者で、1994年春ごろ、岡氏から性被害を受けたとして、岡氏の名前を伏せて3年前に投稿サイトで明かしていた。
投稿を知った資料館の会員からの「問題を放置すべきではない」との指摘を受け、資料館側は関係者を通じて女性から被害状況などを聞き取り、「事実と受け止める」とした。対応が遅れたことなどを女性に謝罪。10月10日から休館し館名や展示内容の変更を検討していた。(小川崇)

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