(産経新聞 2024/01/25)
群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑を群馬県が29日から行政代執行で撤去することに対し、社民党は25日、福島瑞穂党首の名で再考を求める要請文を山本一太知事宛てに提出した。同日午前、県庁を訪れ要請文を提出した服部良一幹事長は会見し、「代執行には多くの問題点があり執行すべきではない」などと語った。

具体的には、
①追悼碑建立は群馬県議会が趣旨を理解し平成13年に全会一致で採択した
②「強制連行」という言葉の使用が政治的発言で県との事前の約束に反したというが、戦時中の朝鮮人労務動員の一部が強制的だったことは史実に基づいている
③代執行という今回の行為が韓国との外交関係にも懸念が生じている
-の3点を挙げた。

追悼碑をめぐっては平成16年、市民団体が「政治的行事を行わない」との条件付きで設置したが、式典で出席者が「強制連行の事実を訴えたい」などと発言。県は条件に反したとして更新を認めず、市民団体が不許可処分取り消しなどを求め訴訟となり、2審東京高裁は「式で『強制連行』という文言を含む政治的発言があり、碑は中立的性格を失った」とし同会の請求を棄却。令和4年6月、最高裁は市民団体の上告を棄却し、高裁判決が確定した。

これを受け県は碑の撤去と原状回復を命じたが、協議は平行線をたどり、市民団体側が新たな訴訟を起こすなどしたことから、県は行政代執行により撤去する方針を伝えた。


(産経新聞 2024/01/25)

群馬県の山本一太知事は25日の定例会見で、高崎市の県立公園「群馬の森」にある朝鮮人追悼碑を行政代執行で29日から撤去することについて「碑文や設置の趣旨に問題があるといったことではなく、設置の際に定めたルールに反したことがすべてだ」と語った。そのうえで、「最高裁まで審議して下された決定に従い粛々と処理する」と従来の立場を強調した。

今回の代執行のタイミングについての質問には「担当部は『もっと早く進めたい』との意向だったが、私から、もう少し丁寧に(撤去後の)代替地の提案も含め期間を延長して交渉するよう要請した」と経緯を説明。「(ルール違反と司法判断に従わない)公益に反した状況が続いているわけで、ここまでが限界」との認識を示した。

また社民党が25日、日韓関係への影響が大きいなどとして、福島瑞穂党首の名で執行停止を求める要請文を行ったことには「そもそも、この問題は東京にいる社民党の方々が決めることではない」と一蹴。日韓関係への影響についても「外交ルートで何か来ているわけでもない」と語った。

設置の際に決めたルールとは「政治的行事を行わない」との条件だったが、その後の追悼式で出席者が「強制連行の事実を訴えたい」などと発言。条件に反したとして県は更新を認めず市民団体が不許可処分取り消しなどを求めたが、令和4年6月、最高裁は市民団体の上告を棄却、「式で『強制連行』という文言を含む政治的発言があり、碑は中立的性格を失った」とする高裁判決が確定した。

これを受けた交渉も平行線をたどり、市民団体側は新たに碑の撤去命令の執行停止を求める訴えなどを起こしたが、うち2件がすでに却下されている。


山本知事は「追悼碑は現在、静かにたたずんでいる」とする市民団体側の主張にも「静かにたたずんでいるのなら、そもそも裁判にはならない。最高裁まで行った以上、その決定に従う」と繰り返した。

代執行の期間は2月11日まで。この間、県は臨時閉園にして撤去作業を行う。