(産経新聞/YAHOO 2024/02/03)
中朝国境の鴨緑江中流の中国・吉林省集安に古代・高句麗の代表的遺跡「広開土王碑」[または「好太王碑」]がある。
観光スポットとして韓中双方の観光客でにぎわっているが、数年前、韓国からツアーで出かけた折、現地でガイドの韓国語使用が禁止されているのに驚いた。
韓中歴史戦争の余波で、高句麗史を中国史の一部とする中国は韓国の影響力排除に懸命なのだ。一方、高句麗史は韓民族の歴史だとする韓国は、教科書や博物館の展示はもちろん、映画やドラマでもそれを強調してきた。その一環で国立中央博物館が最近、最新のデジタルプリントで再現した高さ8メートルもの「広開土王碑」の模型(?)を公開し、話題だ。
この石碑は高句麗王の業績を記したものだが、百済や新羅のほか「倭(日本)」も登場、4~5世紀の東アジア関係の記録として重視されてきた。日本では在日韓国人学者が「明治時代に日本の軍人が碑文を日本に有利に書き換えた」と改竄(かいざん)説を発表し一時、内外で広く信じられた。よくある〝日本悪者〟論の一つだったが今回、博物館の学芸員に「あの話は今どうですか?」と聞くと、「あれは後に中国によって否定されたし学術的には支持者はいません。一部に俗説として残っているようですが」ということで、ホッとした。(黒田勝弘)
※日本軍改竄説:李進熙(イ・ジンヒ、1929年-2012年)が1970年代に提唱、2006年に改竄・捏造説は完全に否定される(ウィキペディア参照)。
※日本軍改竄説:李進熙(イ・ジンヒ、1929年-2012年)が1970年代に提唱、2006年に改竄・捏造説は完全に否定される(ウィキペディア参照)。


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