(朝鮮日報 2007/11/01)
最近仁川地域の中学生20人余りは、仁川市の桂陽2洞町役場にボランティア活動をしに行くと突然《ゴルフ場建設賛成集会》に動員された。
その日は仁川市都市計画委員たちが、ある建設業者が推進中の“桂陽山ゴルフ場”現場を現地調査する予定だった。学生たちは、桂陽2洞通牒協議会が用意した車に乗って現場に行って『地域開発のためのゴルフ場賛成』と書かれた垂れ幕を持って集会に参加した。行事を終えた子供たちは町役場で4時間の『ボランティア活動確認書』を貰い家へ帰った。桂陽区側と市民団体らは“桂陽山ゴルフ場”建設を取り巻いて数年間葛藤をもたらしてきた。
学生たちはこの日、名目上はボランティア活動をしたが実際には‘官製デモ’に動員されたのだ。このために教育部が1996年青少年らの人格育成を目標に導入した中・高校生のボランティア活動制度が‘不良運営’水準を越えて非教育的に流れている事例が少なくないという批判が提起されている。

▲去る7月末、仁川の「桂陽山ゴルフ場」建設現場でゴルフ場賛成
集会に動員された仁川地域の中学生らが垂れ幕を広げている。
◆非教育的な活動に行事動員まで
『学生ボランティア活動点数』制度は学生たちが一定時間ボランティア活動をすれば内申点数として認定する制度だ。
中学生の場合、内申成績全300点中、ボランティア活動点数が18~20点反映される。高校生はボランティア点数が内申成績に反映されることはないがボランティア時間や関連受賞経歴などを基準として随時募集で学生を選ぶ大学があって‘ボランティア時間’を管理する学生たちは多い。ゆえに一部地方自治団体や福祉機関などが『ボランティア活動点数』に渇望する学生たちをボランティアとは全く関係ない行事に無分別に動員している。

▲去る6月『龍山区民一心歩く大会』で中高生らが川辺の道を歩いている。
この行事に参加した学生たちはボランティア活動点数を貰うことができた。
光州広域市西区庁は、通りにある不法広告物を収去することをボランティア活動として認定している。学生たちがビラ100枚、張り紙40枚を剥がして持って行けば4時間の『ボランティア活動確認書』を発給してくれる。こうした広告物には全裸の女性が登場する‘出張マッサージ’‘テレクラ’等淫乱広告物に電話番号まで記されているものもある。ある父兄は「子供の服のポケットから淫乱チラシを発見して仰天して直ちにその仕事を辞めるようにした」と話した。しかし西区庁関係者は「学生たちが剥がしてきた広告物を見ても論議になるアダルト広告あまりなかった」と反論した。
去る6月には仁川地域の学生100人余りが制服を着たまま《ミス仁川選抜大会》に観衆として参加した。観覧席に座って席を満たせば5時間のボランティア活動をしたという確認書をもらうことができたためだ。
父兄らが子供の代わりにボランティア活動をして点数を貰ったり、最初からお金でボランティア活動点数を購入する事例もある。去る6月京畿道高陽市のA福祉団体はバザー会のチケットを1枚当たり5000ウォンで父兄らに売って『ボランティア活動2時間』の確認証を切った。この団体はこのような形でチケットを500万ウォン分売ったと父兄が明らかにした。
◆ボランティアがむしろ害悪になれば困難
専門家たちは、学生たちのボランティア活動が大ざっぱな計算で運営されているという批判があったが最近の様相は程度がひどすぎる、と指摘する。
『学校を愛する父兄らの集い』のコ・ジングァン代表は「学生たちがボランティアでない活動をしてボランティア点数を貰うのは‘嘘’を学ぶことと同じだ」と話した。京畿大青少年指導学科のイ・グァンホ教授も「学生たちが2時間ボランティア活動をして4時間の確認証を貰うのを当然だと考える。これは学生たちに‘便法’を教えること」と話した。
青少年ボランティア活動がこのように変質するのはボランティア活動プログラムが不足しているためだとの指摘も多い。各市道教育庁はボランティア機関を学生たちに案内しているが申請学生数に比べては非常に不足している。青少年活動振興センター活動支援部のキム・ジョンベ部長は「学生たちが元気なボランティア活動ができる多様なプログラムの開発が緊急だ」と話した。
外国の“ボランティア活動”
アメリカの高等学校の約40%はボランティア活動をしてこそ卒業できる『ボランティア卒業必須制』を導入している。しかし韓国のように「学生たちが勝手にボランティア活動をして確認証を貰いなさい」という式ではない。大部分の公立学校に『ボランティアセンター』があって助けを必要とする団体や施設から申請受けて学生たちとつないでくれる。 ボランティア活動は主に学生たちが学校で習った内容を活用する。美術時間に習ったことを活用して公共施設や福祉団体の壁画を描いたり、音楽時間に楽器を習った後に福祉館などで演奏会を開くという方式だ。
フランスは地域社会の問題解決に青少年ボランティア活動を積極的に活用することで有名だ。《市の交通問題》という課題で市が公募をすれば青少年らが直接信号灯や交差路などの問題を調査して報告書を提出する形だ。
日本は多様なボランティア活動プログラムを開発するために韓国の教育部に該当する文部科学省でなく厚生労働省が青少年ボランティアを総括している。
英国は病院でボランティア活動をすれば医科大学に進学する時に肯定的に反映する形でボランティア活動を活用する。
随時募集:推薦入試やAO入試にあたる制度
まだ導入されて11年ですか……
今後この制度の中で育った世代が社会にどんどん増えていくわけですね。
中岡 龍馬

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