(産経新聞 2024/08/03)
黒田勝弘

先日、ソウルの日本大使館裏で毎週やっている慰安婦問題「水曜集会」に笑顔で参加している日本人女性たちの写真が新聞(25日付ハンギョレ)に大きく出ていた。彼女らは「公式謝罪! 法的賠償!」と書かれた日本非難のプラカードを手に路上に座り込み、実に楽しそうに見える。

報道によると「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」という日本の支援団体のメンバーだとか。韓国の反日団体と一緒になって日本大使館に向かって日本非難を叫んでいる風景だが、それにしてもあの楽しそうな笑顔は目立つ。夏休みシーズンなので観光気分かしら? 日本大使館の裏通りは慰安婦少女像の存在で〝反日スポット〟になって久しいが近年、慰安婦問題を虚偽と主張する保守派の定例集会など反撃もあって反日派は気勢をそがれている。そこで「8・15」など過去の歴史が浮上する夏は盛り返しのチャンスである。

日本からの参加者はその一つだが今週、現場に出かけてみると、今度は「青少年平和プロジェクト日本軍慰安婦歴史探訪」という韓国の地方の学生グループが参加していた。学生たちの夏休みソウル旅行である。集会は100人ほどで、小型トラックの荷台を舞台に少女たちがKポップ風の歌と踊りで盛り上げていた。どこか〝反日観光〟といった趣である。