「大変危険ですので…」呼びかけ無視 中国人インフルエンサーが箱根5区で車道ラン&併走撮影で炎上→謝罪(スポニチアネックス 2024/01/05)
 2、3日に行われた第101回箱根駅伝は、青学大が強さを見せつけて総合連覇を飾って幕を閉じた。

 一方、2日往路の山上り5区では中国人インフルエンサーの危険なルール違反がネットで批判を浴びた。

 主催の関東学連は観戦者に向けて「車道上での応援は危険です。必ず歩道から応援してください」「選手は歩道寄りギリギリを走ってきますので、歩道から手を出したり身体を乗り出しての応援は危険です」などとお願いを出している。

 だが、中国人インフルエンサーの沈烏賊は、青学大の5区・若林宏樹(4年)が峻険な山道を駆ける中、動画を撮影しながら車道にはみ出して併走を試みていた。関係者から「大変危険ですので、沿道を走らないようお願いします」と呼びかけられても無視する姿がSNSで拡散されると、多くの批判の声が飛び交っていた。

 その後、沈烏賊は自身のSNSで「ランニングを愛する友人の皆様に心よりお詫び申し上げます。私も仲間も『箱根駅伝応援のお願い』を守らずに観戦しました。申し訳ありません」などと謝罪した。



中島恵ジャーナリスト

1月2日と3日に開催された「第101回箱根駅伝」の往路5区で、車道内に進入し、青山学院大学の若林宏樹選手が走行する後を追って動画を撮影した中国人インフルエンサーがSNSで炎上、猛批判を浴びている。

主催する関東学連の担当者が「大変危険ですので、沿道を走らないようにお願いします」とマイクで警告したにもかかわらず、それを無視して走り続けた。

このときの実際の映像を見てみると、このインフルエンサーともう1人、白いダウンコートを着た中国人もすぐ後ろを走っていて、沿道からは中国語で、仲間と思われる人から「加油」(がんばれ)という掛け声が聞こえる。

〇ウェイボーのフォロワーは470万人

この中国人インフルエンサーの名は沈烏賊。中国でマラソンやランニングについてウェイボー(微博)やドウインの動画での発信を続けており、ウェイボーのフォロワーは約470万人に上る。

今回の件で、彼はTikTokで謝罪しているというが、ウェイボーには謝罪の言葉はなく、箱根駅伝の前日、1月1日の投稿がまだトップ画面に残されたままだ。そこには次の言葉が書かれていた。

「明日は箱根駅伝、第101回、また仲間たちと現場に行って大会を追いかけます。今朝は仲間たちと1区の出発地点と10区のゴール地点を走ってみました。明日と明後日に期待して、箱根の本番をがんばりたいと思います」

このコメントの下には、彼が仲間たち数人と黄色いウエアを着て、東京の大手町付近と思われるビル街を走り、箱根駅伝について解説している動画が添えられており、コメント欄には、ファンと思われる人々から「箱根の本番、がんばれ」など、まるで彼ら自身が出場するかのような声援が1000以上も書き込まれている。

〇中国で日本の「箱根駅伝」は大人気だが……

青山学院の選手の走行を妨げて動画を撮影するというあきれた所業。だが、中国のSNSを見るかぎり、彼の謝罪はほとんど話題になっておらず、むしろ、「箱根駅伝」というキーワードには「熱捜」(非常に検索されている状況)のマークがつけられていた。

日本ではあまり知られていないが、中国ではここ数年、マラソンやランニングが大人気となっている。健康志向の人が増えていることもあり、日本の伝統ある箱根駅伝を中国のウェブサイトから生中継で視聴し、応援している人も少なくない。

検索してみると、「箱根駅伝」以外に「青山学院が箱根駅伝で優勝」や「2023年箱根駅伝」「箱根駅伝100回」などのキーワードも検索されており、過去の大会の動画や写真のほか、記事なども多数、中国語に勝手に翻訳されて、閲覧されていたことがわかった。

日本留学経験者などは自身の母校を中国から静かに応援するという人もいるようだが、そうした人々からしてみたら、このインフルエンサーの身勝手でルール違反の行為はまさに同じ中国人として「恥ずかしいこと」以外の何者でもないだろう。

このところ、中国から来日したインフルエンサーが、市議会の議長室に無断で侵入したり、小学生の登下校の様子を撮影したりするなどの問題行為が相次いで起きている。日本のX(旧ツイッター)などに投稿されて発覚、日本人が気づくケースが多いが、こうした問題は氷山の一角ではないかと思われる。