(産経新聞 2025/01/07)
台湾の北部海域で中国人が乗る貨物船が通信用海底ケーブルを損傷した疑いがあり、海巡署(海上保安庁)は6日、捜査を始めたと発表した。現地メディアが報じた。

海巡署は3日、台湾の通信会社・中華電信から米西海岸とを結ぶ海底ケーブルが損傷したと通報を受け、貨物船を確認した。カメルーン船籍だが、船主は香港の会社で取締役は中国本土に在住。船員7人も全員中国人だ。

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▲台湾で海底ケーブルを損傷させたとみられる貨物船(台湾海巡署のホームページから)

海巡署は、貨物船が海底ケーブルを意図的に損傷させた疑いがあるとみている。貨物船は韓国の釜山港に向かったため、韓国当局に捜査協力を要請した。

英紙フィナンシャル・タイムズは、この貨物船が北部海域でジグザグに航行する航跡図を掲載した。台湾当局の話として、いかりを引きずっていたとも報じた。

海底ケーブルは、情報通信を支える重要なインフラだ。バルト海では2023年10月、フィンランド―エストニア間の海底ガスパイプラインとケーブルが損傷。昨年11月にはスウェーデン―リトアニア間と、フィンランド―ドイツ間のケーブルが損傷した。いずれも中国船の関与が疑われている。



台湾の「海巡署」は6日、中国人が乗船した貨物船が台湾北部の海底ケーブルを意図的に損傷させた可能性があることを明らかにしました。

台湾の沿岸警備を担当する「海巡署」によりますと、今月3日、台湾北部の海域で海底ケーブル4本が損傷したと通信会社から報告を受けました。

海巡署は、現場周辺を航行していたカメルーン船籍の貨物船を拿捕。強風や高波のため、乗船しての調査が出来なかったため、貨物船の目的地である韓国側に捜査協力を依頼したということです。

貨物船は香港企業が所有、乗っていた7人は全員が中国人だったということで、海巡署は中国が意図的にケーブルを損傷させた可能性は排除できないとしています。

台湾の海底ケーブルをめぐっては、おととし2月、台湾が実効支配する馬祖島と台湾本島を結ぶ海底ケーブルが相次いで切断され、中国籍の漁船や貨物船の関与が指摘されています。