(読売新聞 2025/03/27)
 長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国側から5月に対馬に戻される予定の仏像を巡り、仏像を借りて100日法要を行っている韓国・ 浮石(プソク)寺の 円牛(ウォンウ)住職(57)らが26日、同市で観音寺の田中節竜住職(49)と懇談した。

田中住職は「仏像を返すという意思を確認できた」と話し、浮石寺側からは仏像の複製(レプリカ)を造りたい意向も示されたという。

 仏像は県指定有形文化財「 観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」。観音寺は今年1月、韓国・ 大田(テジョン)市の国立施設で韓国側から引き渡しを受け、100日法要を営みたいと希望した浮石寺に貸与した。

 円牛住職や信徒ら15人は、仏像の対馬への返還が無事に進むことや、今後の寺同士の友好交流の深まりなどを願って来島したという。懇談終了後、取材に応じた浮石寺関係者らによると、法要は5月5日まで続く予定で、今も多くの人たちが参っている。仏像は警備会社によって守られているという。

 円牛住職らは「仏像は期限の5月11日までに返す強い意思がある。返還後は合同供養の希望もあり、協議をしていきたい。観音寺との交流が深まることも願っている」などと話した。

田中住職は「5月は(仏像を)こちらから迎えに行くという希望を伝えた」と述べた。