(共同通信 2025/04/22)
【北京共同】日本の外務省は22日までに、中国への修学旅行について安全確認の注意喚起をホームページで始めた。

中国外務省の郭嘉昆副報道局長は同日の記者会見で「強烈な不満と断固たる反対」を表明し「日本側に厳正な申し入れを行った」と述べて、抗議したことを明らかにした。

 日本外務省は、中国各地で刃物による市民襲撃事件が発生しているとして、学校関係者らに対し「外務省海外安全ホームページを参照して、渡航是非を判断」するよう呼びかけた。

郭氏は、中国は開放的で安全だと強調し「日本は即座に誤った方法を改め、人の往来に前向きな雰囲気を作り出すよう求める」とした。



中国外務省の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は22日の記者会見で、日本の外務省が中国への修学旅行に関して安全情報を確認した上で渡航の是非を判断するようホームページで注意喚起したことに対し、「いわゆる中国の安全リスクを悪意を持って誇張しており、政治的な操作という意図は明らかだ」と反発した。「強い不満と断固とした反対」を表明し、日本側に抗議したことを明らかにした。

郭氏は「中国は開放、包容、安全な国だ」と主張。日本側に対し「直ちに誤ったやり方を正し、中国と日本の人的往来のために積極的な雰囲気を作り出す」ことを求めた。

中国では昨年、広東省深圳(しんせん)と江蘇省蘇州で日本人らが被害になる死傷事件も起きているが、郭氏はそのことには触れなかった。

在日中国大使館は今月17日、日本に住んでいたり日本を旅行したりする自国民に安全対策の強化を求める注意喚起を行っている。その中で、日本で無差別殺人事件や食品衛生に関する事件が発生していることを理由に挙げた。

郭氏は、中国側の注意喚起について「日本で安全リスクが生じているという関連報道は多い」として「事実」だと主張した。(上海 三塚聖平)


令和7(2025)年4月

1.外務省海外安全ホームページで御案内しているとおり、最近、中国各地では、人の集まる場所(公園、学校、地下鉄等)やその近辺、路上において、刃物によって一般市民が襲われる等の重大事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。中国を渡航先とする修学旅行等を検討される学校関係者の皆様におかれては、引き続き外務省海外安全ホームページ等を十分御参照の上、渡航の是非を御判断いただくようお願いいたします。

2.修学旅行については、昨年12月25日に実施した第2回日中ハイレベル人的・文化交流対話で言及されておりますが、より具体的には、中国への修学旅行を希望する学校に対して、外務省として安全確保の面で可能な支援を行います。

3.特に、外務省としては、従来から、日本の学校が中国を渡航先として修学旅行等を実施する旨を把握した場合には、渡航する児童・生徒及び引率教員の安全を確保するため、在外公館を通じて中国側に対し、現地における警備強化等に万全を期すよう要請してきています。

4.こうした対応を実効的なものとする観点から、中国を渡航先とする修学旅行等を検討・実施される学校関係者の皆様におかれては、これまでも周知してきているとおり、渡航先・旅程・人数等を記載した旅行届を、出発の15日前までに、各教育委員会・都道府県等を通じて当省及び文部科学省宛てに提出いただくよう、改めてお願い申し上げます。

5.また、現地の安全情報をタイムリーに受け取れるようにするため、渡航される皆様におかれては、必ず出発前に「たびレジ」に登録していただくようお願いします。