(NHK 2025/05/08)
日本統治時代の台湾で、農業の発展に尽くした日本人技師、八田與一の追悼式典が現地で行われ、頼清徳総統は八田技師の功績をたたえたうえで台湾と日本のさらなる連携強化に期待を示しました。

日本統治時代に台湾に渡った石川県出身の八田與一技師は、南部に大規模なダムやかんがい施設を完成させ、農業の発展に尽くしたとして高く評価されています。

八田技師の命日にあたる8日、台南のダムの近くにある公園で、日本と台湾の関係者500人余りが参列して追悼式典が行われました。

式典には台湾の頼清徳総統が出席し「ダムは田畑をかんがいするだけでない。さらに貴重なのは台湾と日本の人々の心も満たしていることだと深く感じている」と述べ、八田技師の功績をたたえました。

そのうえで、台湾と日本の関係について「友人のようであるだけでなく、家族のようだ」と強調し、双方のさらなる連携強化に期待を示しました。

また、日本の窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表は「今日の日本人の責務は、八田技師の精神につらなって台湾の皆さんと手を携え、全力を尽くすことだと確信している」と述べ、協力を深めていく考えを示しました。


(共同通信 2025/05/14)

 中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の陳斌華報道官は14日の記者会見で、台湾の頼清徳総統が日本と台湾に「家族のような感情」があると発言したことに反発し「日本の植民地統治を美化している。民族への裏切りだ」と非難した。

 陳氏は「日本は台湾を半世紀占領し、甚大な災難をもたらした。抗日闘争を弾圧し、皇民化政策を強制的に推進した」と主張。「(頼氏は)歴史的事実を顧みず、台湾同胞が受けた災難に触れようとしない」と述べた。

 頼氏は8日、日本統治時代に台湾南部・台南市の水利施設建設を主導した金沢市出身の日本人技師、八田與一の慰霊祭で発言した。