(読売新聞 2025/06/26)
2012年に対馬市の観音寺から盗まれて韓国に持ち込まれ、13年ぶりに対馬に戻った県指定有形文化財「 観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」について、3D計測したデータが、レプリカの作製を希望する韓国の 浮石(プソク)寺に提供されることになった。
仏像は対馬博物館で保管されるため、観音寺でも同様にレプリカを安置する 檀家だんか の要望が多く、両寺でデータが活用される方向で進むとみられる。
仏像は対馬博物館で保管されるため、観音寺でも同様にレプリカを安置する 檀家だんか の要望が多く、両寺でデータが活用される方向で進むとみられる。
観音寺前住職の田中節孝さん(78)によると、仏像の引き渡しなどを巡るやりとりの中で、浮石寺や信者、寺がある市の市長らから仏像を計測させてほしいと求められていたという。
そうした中で、対馬市出身で、3D計測会社「クモノスコーポレーション」(大阪府)の中庭和秀社長から仏像の計測の申し出が市にあった。27日に対馬博物館で計測され、田中さんが7月上旬、浮石寺を訪れ、データを手渡す予定だ。
田中さんは、中庭社長の申し出について、「古里を思う志が日韓両国の仏教徒たちの大きな支えになる」と感謝し、「浮石寺で(レプリカを)大切にお守りいただければ」と話した。
(共同通信 2025/06/24)
長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ、韓国から今年5月に返還された県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」を巡り、3D計測した仏像のデータを同寺が韓国側に提供する方向で調整していることが24日、関係者の話で分かった。像は14世紀に朝鮮半島で作られたとされ、所有権を主張してきた韓国中部瑞山市の浮石寺が、今後のレプリカ制作などを念頭にデジタルデータ化を求めていた。
予算の問題もあり、求めに応じるか否か観音寺が判断に苦慮する中、対馬市出身で3D計測を手がける大阪府の企業の社長が「故郷に貢献したい」と無償でのデータ化を市に申し出た。本来数十万円かかるという。
韓国側の要望は知らず、文化財保全のための提案だったが、話を聞いた観音寺の田中節孝前住職は「渡りに船だ」と歓迎。日韓双方でデータを活用する方向へ話が進んだ。27日に計測し、7月初旬に田中氏が訪韓して記録媒体を手渡す予定。
計測を申し出た「クモノスコーポレーション」(大阪府箕面市)の中庭和秀社長は「対馬と韓国の関係発展につながれば」と話した。

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