(朝日新聞 2025/10/25)
 奈良県と韓国・忠清南道との音楽交流イベントが24日、奈良市のなら100年会館で開かれた。県民約1200人が参加し、韓国のK―POPアーティストなどがパフォーマンスを楽しんだ。

 イベントは、日韓国交正常化60周年などを記念し、友好提携を結ぶ県と忠清南道が企画した文化交流事業。

 当初は奈良公園で約9千人を招く屋外ライブが計画されていたが、2億7千万円もの費用がかかることなどから県議会で異論が相次ぎ、県は事業費2900万円の屋内開催に見直した経緯がある。

 県民を対象に参加を募ったところ2905人から応募があり、抽選で1186人が選ばれた。中継映像を見られるサテライト会場も橿原文化会館(橿原市)に設けた。

 午後5時すぎから始まったイベントの前半は、天理大学雅楽部や県立国際高校、韓国の若者が伝統芸能やK―POPパフォーマンスを披露。その後、「n.SSign」などのK―POPアーティストや演歌と歌謡曲が合わさったような「トロット」歌手の計6組が出演し、会場を盛り上げた。

 公演の合間には、県と忠清南道の両知事も登壇し、若者の交流を中心に今後も友好関係を深めていくとする共同宣言に署名した。

 終了後、KBSなど複数の韓国メディアも参加した共同会見で、山下真知事は「大いに盛り上がり大成功に終わったのではないか。地方公共団体同士が協力して企画する例のないイベントで、全国に広がれば良いと思う」と話した。

 忠清南道のキム・テフム知事は「中央政府が外交を行う際は、どうしても遅くなる。地方自治体、草の根外交を通して、問題に直面した際にも解決できると考えている。これからもこうした公演を定期的に開催し、文化交流、人的交流を通してもっと近くなれればと考えている」と話した。

 県は今回のイベントの様子を後日、動画配信することも検討している。(阪田隼人)

2025年03月25日
(略)
■「無料K-POPライブ」巡り紛糾

 県議会の委員会で疑問の声が相次いだのが、今年10月に県が開催を計画している「無料K-POPライブ」でした。この無料ライブは、奈良県と韓国・忠清南道との友好提携15周年を記念したもので、当初は奈良公園で開催し、約9500人が無料で鑑賞できる計画でした。

 去年12月の県議会では、このライブに約2億7000万円を支出する補正予算案が可決されたものの、賛成した議員の一部からも費用対効果などを疑問視する声が起こり、知事は予算の縮減を迫られていました。

■予算を当初の9分の1に圧縮したが…委員会では"否決"

 先月12日の定例会見で知事は、開催場所について当初の奈良公園から奈良市内の「なら100年会館」(最大収容人数は1476人)での屋内開催に変更し、予算を当初の9分の1となる約2900万に圧縮すると発表しました。(略)