(読売新聞 2026/01/06)
【北京=吉永亜希子、ソウル=仲川高志】中国の習近平(シージンピン)国家主席と、中国を国賓訪問している韓国の李在明(イジェミョン)大統領は5日夕、北京の人民大会堂で会談した。習氏は会談で「我々は歴史の正しい側に立ち、正しい戦略的選択を行わなければならない」と述べ、歴史問題での対日共闘を李氏に呼びかけた。
中国は高市首相の台湾有事を巡る国会答弁以降、日本への圧力を強めている。李氏は日中対立を巡り中立の立場を強調しており、習氏の呼びかけに対し、冒頭発言では「主権が奪われた時代には互いに手を取り合い、ともに闘った関係だ」と述べ、日本を名指しはしなかった。中国外務省は、李氏が「韓中が共に日本軍国主義の侵略に抵抗した」と述べたとしている。
台湾問題も議題となり、中国外務省の発表によると、李氏が「一つの中国」を堅持すると述べた。韓国大統領府の説明では、韓国側は、中国が朝鮮半島の平和と安定に向けて建設的な役割を果たすことへの意欲を確認したという。
韓国側によると、会談で両氏は両国の文化交流拡大で一致した。中国は、在韓米軍基地への2016年の「最終段階高高度地域防衛(THAAD)」の配備決定に反発し、中国から韓国の大衆文化を締め出す「限韓令」を続けたが、緩和に向け実務者間で協議する。
両氏の会談は昨年11月に韓国で開催されて以来2回目。会談後には両国による経済、産業、気候環境、交通などの分野の了解覚書(MOU)の署名式と、国賓夕食会も行われた。

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