"私の名前を返してください"...在日同胞の闘争
(YTNニュース 韓国語 2013/02/10)



[アンカーコメント]工事現場で日雇い労働者として働いてきた在日同胞が日本政府と建設会社を相手に訴訟を起こしました。行政の便宜のため日本式の名前を書くことを強要されたという理由です。

現代版「創氏改名」に他ならないとし、自分の名前を探すために戦う同胞、金稔万(キム・インマン)さんの話をパク・サユ、リポーターが伝えます。

[リポート]在日同胞キム・インマンさんが大阪地方裁判所に入ります。2年を超えて続く「名前探し」裁判で初めて判決が下される日。勝訴を期待しましたが、結果は棄却でした。

[インタビュー: キム・インマン、在日同胞]「一生、日本式の名前を書いてきた私の父も墓碑だけは実名で刻みました。韓国人は日本社会で死ななければ本名を名乗れないのですか?」

キムさんは日雇い労働者として働くために去る2009年9月、ある大型建設会社の下請け会社の門を叩きました。建設会社側はキムさんの名前を見て外国人が日本で仕事をするために必要な就職証明書を出せと下請け会社に要求します。永住権者のキムさんは出す必要がない書類でした。

ですが、下請け会社はこの事実を建設会社に説明する代わりに自分たちにとって楽な道を選択します。キムさんに日本式の名前を書くことを強要したのです
。

[インタビュー: 空野佳弘、キム・インマンさんの弁護士]「日本式の名前を書けば外国人就職証明が必要ないから元請け会社の話に逆らわずに解決しようとしたのです。完全に間違ったことでしょう。このため日本式の名前を利用したことも誤りでしょう。」

裁判所はキムさんがはやく仕事をしたいとして日本式の名前の使用を了解したという建設会社側の主張をそのまま受け入れました。また、日帝強制支配期「創氏改名」の弊害を正すための努力を日本政府が怠ったというキムさんの主張は根拠がないと結論付けました。

[インタビュー: 中村一成、ジャーナリスト]「在日韓国人、朝鮮人に対する人権問題が過去の問題のように成っているけど、そんな中でもこうしたことが当然のように起きているということです。」

不当な判決を正すために控訴を準備しているキムさんを自発的に集まった後援者たちが助けています。韓服を着た母親に道で会ったら知らないふりをした程、韓国人という事実を隠したかった若い頃。年齢50を越えた今、キムさんが行っている戦いは韓国人として本当の自分を探すための過程でしょう。

日本、大阪からYTNワールド、パク・サユでした。(翻訳 2ch 蚯蚓φ氏)



職場での日本名強制「なかった」 在日男性の請求棄却
(朝日新聞 2013/01/31)

【青田貴光】職場で通名(日本名)の使用を強制されたとして、在日韓国人の男性が日雇い先の建設業者や元請けの大手ゼネコン、国などに100万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。久留島群一(くるしまぐんいち)裁判長は「強制の事実は認められない」と請求を棄却した。男性は控訴する方針。

原告は兵庫県尼崎市の金稔万(キムインマン)さん(52)。2009年9月、大阪・梅田のビル建て替え工事で、大阪市内の建設業者から、通名の金海稔万(かねうみとしかず)を現場で使うよう強制された、と訴えていた。

久留島裁判長は、日雇い先の業者は金さんを以前雇った際、本名の使用を認めていた▽業者も在日韓国人で、本名で働く金さんを評価して仕事を優先的に紹介していた――などの点から、業者に強制の動機はないと判断した。

その上で業者は、特別永住資格を持つ金さんには本来不要な、外国人就業届の提出を、ゼネコン側から求められると誤解していたと指摘。「書類の準備に3、4日かかるが、通名ならすぐ働ける」との打診に、すぐ働きたかった金さんが了解し、強制はなかったと結論づけた。

また、国が植民地支配時の「創氏改名」の被害回復の義務を怠ったとする主張も、「国の不作為と原告の精神的苦痛に因果関係は認められない」として退けた。



「職場で通名使用強制 苦痛」
(朝日新聞 2013/01/26)

在日男性提訴30日判決

職場で通名(日本名)の使用を強制されたとして、在日韓国人の男性が、日雇い先の建設業者や元請けの大手ゼネコン、国などに100万円の求めた異例の訴訟の判決が30日、大阪地裁で言い渡される。

「本名を当たり前に名乗れない現実を訴えたい」と男性。一方、被告側は「強要した事実はない」と真っ向から反論する。

男性は兵庫県尼崎市の金稔万(キムインマン)さん(52)。訴えによると、金さんは2009年9月、大阪市の建設業者から電話で、大阪・梅田のビル建て替え工事の夜勤(日給1万1千円)に誘われた。「今回は通名で」。担当者は日本名である金海稔万(かねうみとしかず)の使用を求めた。この業者の日雇い仕事では、ずっと本名で通してきた。「今回も本名でいきたい」と話すと、担当者は承諾した。しかし数時間後に事務所を訪れると、担当者は再び通名使用を要求。別の従業員のが目の前で、以前から使っていたヘルメットに貼られた「きむ」の名前のシールをはがし、「かねうみ」に貼り直した。「悔しいが、これ以上拒めば仕事ができなくなる」。追い詰められ、この現場で約4カ月間、通名で働いた。

業者「私も2世。強制ない」

一方、被告業者の社長(57)は取材に「私も在日韓国人2世。本名へのこだわりは分かる。通名強制はありえない」と反論する。

社長によると、問題の工事の約半年前、同じ現場の工事で金さんを2日間雇った。

雇用対策法は外国人を雇う際、在留資格の証明書類などを添え、本名を記入した「外国人雇用状況届出書」を国に提出するよう定める。

金さんは、日本政府が戦後、朝鮮半島の植民地支配を考慮して認めた特別永住資格を持ち、提出義務はない。なのに元請けのゼネコンは、届出書の写しを求めてきた。

そして09年9月、金さんを再び雇う際、また届出書がいると思い、「書類の準備に3、4日かかる、通名ならすぐ働ける」と打診。金さんも承諾したと主張する。

金さんは、ゼネコンと国もそれぞれ、業者への監督責任、植民地支配の「創氏改名」の被害回復の義務を怠ったと訴えている。

本名「自分のルーツ」 恐れた差別 隠して後悔

「本名を当たり前に名乗れない日本社会。生きるために通名を選ばざるを得ない人もいるだろう。その現実を、日本人にも在日にも問いかけたい」。金さんが本名にこだわるのは、差別を恐れ、日本人を装った生い立ちへの悔悟からだ。

実家は神戸市長田区でゴム底のプレス工場を営み、民族衣装の祖父母の写真があった。小学校の時、通名の同級生の女児が在日を理由にいじめられた。高校の時病院で、保険証に記載された本名で呼び出され、叫んだ。「違います。金海です。金海と呼んで下さい」

大学時代、韓国の民主化運動が連日報じられ、関心を持った。韓国文化の研究サークルで韓国語を学んだ。本名の書き方と正しい発音を知り、「本名こそ自分のルーツ」と思い定めた。

00年ごろから免許証や貯金通帳を本名に切り替え、どんな現場でも本名で働いてきた。

「日本では通名を名乗るのが当たり前じゃ」。父親(82)は訴訟に反対した。そう言いながらもすでに墓石に本名を刻み、「日本人は一等、我々は三等」とつぶやく。想像もできない差別に、父は苦しみ生きてきたのだと思う。「通名を余儀なくさせる日本社会にあらがうには覚悟がいる。だから本名をないがしろにされるのは許せないんです」

通名と在日コリアン

日本は1940年、植民地支配下の朝鮮で日本式の名前を名乗らせる「創氏改名」を開始。敗戦で無効となったが、日本に残ったコリアンの多くは、差別や偏見が残る中、通名(日本名)使用を余儀なくされた。総務省によると行政機関は長らく、外国人登録証明書への本名との併記を運用上、認めてきた。外登証は昨年7月に廃止。住民基本台帳法施行令で正式に住民票への通名併記を認めた。

閉鎖的な社会 問い直す機会

在日本大韓民国民団が00年に実施した在日韓国人1325人への意識調査では、50%が「ほとんど・まったく通名を使う」と答え、「韓国名を使う」は13%だった。ただ、20代~30代前半では20%超が韓国名を使うと答えた。

大阪市立大の伊地知(いちじ)紀子・准教授(朝鮮半島研究)は、1970年代ごろから、本名を使う在日コリアンへの就業差別などが表面化したと指摘。就職などで社会に出た時に本名から通名に切り替える人は減っていないと話す。「『日本人じゃないと信用できない』という偏見は根強い。訴訟は、閉鎖的な日本社会を問い直す機会になる」(青田貴光)

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>大学時代~~本名の書き方と正しい発音を知り、「本名こそ自分のルーツ」と思い定めた。
>00年ごろから免許証や貯金通帳を本名に切り替え、

>金稔万(キムインマン)さん(52)。

大学時代に“思い定めた”のに、40歳になってから行動?

ちなみに、2010年5月に提訴、2012年11月28日に第18回口頭弁論を行い結審、2013年01月30日判決、大手ゼネコンは大林組らしいです。

一日でも早く、こうした出自や名前を偽らせる差別の温床となっている「通名使用」を認めている行政・金融機関が是正するよう、“良心派”のマスコミや日弁連などの団体は働きかけないとね。





What A Beautiful Name
タケカワユキヒデ ゴダイゴ T’S FACTORY
B00005EPJ4

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