(聯合ニュース 韓国語 2015/03/17)

ダニエル・ラッセル,アメリカ国務東アジア・太平洋次官補とリュウ・ジェンチャオ(劉建超)中国外務次官補の同時訪韓で、『高高度ミサイル防衛システム(サド・THAAD)』)と『アジアインフラ投資銀行(AIIB)』をめぐる米中両国の対立点がより明確にあらわれた。

中国はサドに対して公開的に反対の意思を明らかにし、アメリカは中国主導のAIIBに対して否定的な認識を再確認したのである。このため韓半島が主要2か国(G2)が覇権争いをする舞台になっているという評価がある。

このような側面から、米中間の利害が対立するサドとAIIB問題を、今回、私たちなりの外交原則を持ち、うまく解いてこそ、今後さらに多くなる類似の外交・安保的課題に対応することがより容易になり得るという指摘が出る。

まず、韓半島にサドを配備する問題に関しては、韓米間の公式協議がないにもかかわらず中国が強く懸念する状況を落ち着かせていくことに外交力を集めなければならない。

サド配備が北核の脅威に対応する水準を越えて自国の安保利益も侵害するというのが中国の認識である。リュウ・ジェンチャオ次官補が「中国の憂慮と関心を重視してほしい」と述べたのもこのような認識を土台にしたものである。

韓米がサド配備に対して協議を進めていないにもかかわらず中国が声を高めることに対し、韓米当局は行き過ぎているという声を出している。

「第3国が強く声をあげているのはおかしい」(ラッセル次官補)というものや「周辺国が我が国の安保政策に影響力を行使しようとしてはいけない」(国防部(省に相当)報道官)という韓米両側の反応が、こうした雰囲気をよく表わしている。

現在、サド論議が本末転倒しているようだという話も政府内で聞こえる。北朝鮮の脅威を評価し、それによってサド配備の必要性を検討し、周辺国と議論する自然な議論の流れとは逆に、サド論議が先行しているという批判である。

国防部が17日、「駐韓米軍のサド配備に関し、アメリカ政府が決めて協議を要請してくれば、軍事的効用性、国の安保利益を考慮して我々の主導で判断して決める計画」と明確な立場を表明したのも、本末転倒した論議が影響を与えたものと分析される。

しかし、問題は“我々の主導で判断する”というこうした原則でサド外交論議が整理されているのではないという点である。

中国が具体的にサドに対してどんな懸念があるかは明らかにしてはいないが、今後の議論の過程で、私たちの国益と韓米同盟重視基調を維持するものの、中国の憂慮も軽減しなければならないと外交専門家たちは指摘している。

サド問題一つで韓中関係が全体的な影響を受けることはないが、北朝鮮問題などと関連した安保問題に対する韓中韓の議論水準を持続的に高めるには、韓米関係だけでなく韓中関係も考慮する外交が必要だという説明だ。

ある外交専門家は「私たちが今後出す結果が、アメリカや中国の立場で、韓国が非常に悩んで出したという感じを与えなければならない」と話した。

AIIBに加入するかどうかをめぐる論議も同じである。

中国は3月末をAIIB創設メンバーとして参加できる期間と提示して圧迫強度を高めているが、アメリカは相変らずAIIBの政策決定構造が不十分だという立場を見せている。

我が政府は、経済的な側面からAIIB加入の必要性を感じているが、かなりの資本を負担することに相当する待遇を受けることが出来るかは、相変らず確信を持てずにいることが分かった。

こうした中、政府内では中国が提示する期限に追われて生半可な決定を下してはいけないという主張が多い。

これまで中国のAIIB設立日程が遅れている側面があるが、中国が提示した3月末のタイムリミットを過ぎると創設メンバーとして加入できないのか、創設メンバーに加入することによる経済的実益と外交的負担のどちらが大きいのかなどを確認しながら慎重に加入するかどうか、および時期を決めなければならないというものである。(機械翻訳 若干修正)


THAAD配備のメリット

・韓国が現在保有しているパトリオットミサイル(PAC3)中心のミサイル防衛体制は低高度での迎撃、高高度で迎撃を行うTHAADを加えることで防衛体制がより堅固になる。
・韓国軍が購入・配備ではなく米軍が配備ならば、費用があまり掛からない。

AIIB参加のメリット

・中国との経済協力をより深めることができる。
・AIIBが支援するアジアの途上国のインフラ整備事業に主導的に参加できる。
・AIIBの副総裁ポストを得られるかもしれない。
※アジア開発銀行(ADB)では2003年以降、中国、インドなどに押され、副総裁ポストを得られていない。歴代すべての総裁(9代)は日本人。 ADB出資比率:日本 15.65%、アメリカ合衆国 15.65%、中国 6.46%、インド 6.35%、オーストラリア 5.8%、カナダ 5.25%、インドネシア 5.17%、韓国 5.05%、ドイツ 4.34%

結局、アメリカを選ぶ(THAAD配備・AIIB不参加)ことも中国を選ぶ(THAAD配備せず・AIIB参加)こともできずTHAAD配備・AIIB参加になり、より厳しい条件を突きつけられることになるんでしょうね。

で、とりあえず韓国政府が取った行動は・・・↓

kikoenai

米迎撃システムめぐる中国高官発言 公式と判断せず=韓国
(聯合ニュース 2015/03/17)

 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に対し明確な反対意思を示した中国高官の発言について、韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は17日の定例会見で、中国政府の公式な立場とは言えないとの見解を示した。

 魯報道官は来韓している中国の劉建超外務次官補の発言について、「公式な反対表明とみるかについてはおそらく解釈が必要。公開の場で発言したが、公式なものではないと判断している」と述べた。

 劉外務次官補は前日、記者団に対し「米国と韓国がTHAAD問題について妥当な決定を下すことを望んでいる。中国側の関心と憂慮を重視してもらえるとありがたい」と話した。これを受け、韓国メディアは一斉に「中国が圧力をかけた」と報じたほか、韓国国防部は「韓国の国防安保政策に影響力を行使しようとしてはならない」と不快感を表した。

 一方、魯報道官はTHAADの韓国配備について、「米国で決まったこともなければ、要請もなかった。したがって、協議もなかったというのが現在の状況だ」と話した。

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 3/24号 [韓国の誤算]
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