(SBSニュース 韓国語 2015/09/07)

麗水市金鰲島近海の漁民が設置した定置網に体重3kg程度の幼いクロマグロ118匹が捕獲された。便りはすぐに国立水産科学院に知らされた。漁民とMOUまで締結してクロマグロの稚魚が捕獲されるのを待っていたところだった。研究員が急いで出動した。網にかかったクロマグロは大切に一匹一匹ずつ移動が可能な生け簀に移された。網が利用された。こすれても傷つきにくい特殊材質であった。ウロコがなくて簡単に傷つくクロマグロを最大限に保護するためであった。生け簀に移されたクロマグロはさらに巨文島の生け簀養殖場に移された。移動だけで37時間かかった。敏感ながらも乱暴な性格のこの魚を刺激しないためであった。そのためできるだけ速度を遅らせた。5年前の2011年のことである。

最近訪ねた巨文島の養殖場ではクロマグロの愛が盛んだった。5年育ったクロマグロの平均体重は65kgだった。直径20mの養殖場はとても狭苦しく見えた。5年間に20匹が死んだ。現在98匹残っている。産卵を控えた雌は体に鮮明に青色のラインがあった。夜光のように光る美しい青い光だった。雌が遊泳をすると雄がぴたっと後に続いた。雌が卵を産んだ瞬間、雄は精液を発射した。水面にはしぶきができた。受精する瞬間だ。卵が受精すれば水面に浮び上がった。研究員は用心深く受精卵を収集した。国内初で世界では日本に続き2番目にクロマグロの受精卵を収集した瞬間だった。

このように収集された受精卵は済州島の未来養殖研究センターに移された。水産科学院傘下の機関である。受精卵30万個のうち95%が孵化した。驚くべき孵化率である。もう残っていることは孵化した幼いマグロを体重1kg以上まで育てることだ。その程度まで育てれば斃死の危険が少なくなるためである。

何回もの試行錯誤を経て、1kgまで育てる技術は十分に蓄積された。1kg程度の稚魚を60kg以上の成魚に育てる技術も充分である。水産科学院のマグロ博士は単に時間の問題だと話した。

もう韓国もマグロの完全養殖段階に入ったのである。本格的な研究が始まってから10年も経たなかった。

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(ここから、これまでの経緯)
自然で幼いマグロの稚魚を捕獲して育てた後に市場に出すことを『不完全養殖』という。ヨーロッパがそのように養殖をする。稚魚を育てて親マグロに育てた後、受精卵を得てその受精卵を孵化させて大きなマグロに育てるのがいわゆる『完全養殖』である。

日本は半世紀近い研究を通じてこの完全養殖に成功した。韓国がマグロの養殖研究を始めると日本はすべての情報を遮断した。受精卵や稚魚の搬出も厳格に禁じた。

近い日本がこのよう恥知らずでいやらしいことをしたせいで、飛行時間だけで20時間以上のヨーロッパまで行って受精卵を輸入しなければならなかった。

それで私たちのクロマグロ養殖研究は自然で稚魚を捕獲して育てることから始めた。稚魚を捕獲することは容易なことではなかった。漁民はクロマグロの稚魚をよく知らなかった。

気候の変化が少し助けになった。海水温が上がって餌を求めて南海を訪れるマグロの稚魚が若干多くなったのだ。

受精卵を輸入することもした。地中海マルタ共和国から輸入した。孵化率は半分にもならなかった。最初から孵化した稚魚を輸入することもした。こうして求めたクロマグロの稚魚を育て始めた。2007年、統営市欲知島で民間会社が最初に始めた。2年後には済州島沖の水中に生け簀養殖場が作られた。水深15m下に養殖場を作ったのである。世界初であった。陸上にプールのような養殖場を作って稚魚を育てることもした。

越冬することが問題であった。水温が低ければ幼いほど斃死率が高かった。水温が10度を下回ると危険だった。幸いなことに済州島は最低水温が13度、統営や巨文島は10度以上あった。敏感で乱暴な特性も養殖を難しくした。幼いほど図体の大きい奴が小さい奴を食べるいわゆる‘共食い現象’が激しい。興奮すれば自分たちどうし衝突して死んだりもする。休まずに動く特性があって養殖場も十分に大きくなければならない。マグロは呼吸のために少しの間も休まない。孵化して死ぬまで口を半分ぐらい開けたまま遊泳を続ける。呼吸に必要な酸素を得るためだ。休息はどのようにするのか? 水産科学院のカン・ヒウン研究官は、脳が分かれて半分が活動する間、半分が休むと言う。

稚魚はすくすく良く育った。一部斃死はあったが研究に支障を与える程ではなかった。稚魚を成魚に育て、産卵と受精を通じて受精卵を採集し、孵化させた後に再び育てる完全養殖を夢見ていた。当時も完全養殖は時間の問題と見なされたし、関連報道が続いた。だが、試練が訪れた。

2010年8月、台風『ディアンムー』が済州島の水中生け簀を強打した。クロマグロ588匹のうち344匹が死んだ。クロマグロが硬い網に衝突して大量に死んだことが明らかになった。衝突しても傷ついたり死なない材質の網が必要だという事実を学んだ。

2年後には台風『ボラヴェン』が訪れた。統営市欲知島の養殖場でクロマグロ150匹余りがすべて逃げ出した。80kgまで育てながら産卵と受精を待っていたところだった
。研究員はこの時「マグロ養殖の夢をあきらめようか」という考えもした。済州島の陸上養殖場でも数百匹のマグロが死んだ。電気が止まって泥水が流入し、呼吸困難を起こしたことが分かった。

巨文島の養殖場は三面が島に囲まれている。台風に比較的安全という話である。マグロ養殖のまた他の悩みの種である赤潮もなかった。統営と済州の養殖場では大きくなったクロマグロの大量斃死が相次いだが巨文島は耐えた。そうして118匹の稚魚のうち98匹が5年育つことができた。体重が大きくなって産卵期になると最高級の餌が提供された。新鮮なサバとニュージーランド産のイカである。敏感な性格のクロマグロが卵を産んで受精までするのは、最適な養殖条件が提供された時に可能である。その養殖条件が巨文島で成り立ったのである。

クロマグロはマグロの中のマグロと呼ばれる最高級魚種だ。そのためたくさん捕獲され数が減って価格は高騰した。2013年には象徴的な競売ではあるが日本でクロマグロ一匹が数十億ウォンで売れた。多く捕獲したため数が減った。そのため操業規制も激しい。それで養殖が代案になったのである。

カン・ジュンソク国立水産科学院長は「クロマグロの完全養殖の成功で一年に5千億ウォンの経済創出効果を期待する」と述べた。最大消費国日本に輸出することができる。身を売ったり受精卵や稚魚を輸出することもできる。「マグロ消費が急増する中国の食生活の変化にも留意しなければならない」とカン院長は言った。(機械翻訳 若干修正)


>韓国がマグロの養殖研究を始めると日本はすべての情報を遮断した。受精卵や稚魚の搬出も厳格に禁じた。
>近い日本がこのよう恥知らずでいやらしいことをした

日本に輸出する前提なんですからあたりまえですね。


【追記】
(SBSニュース 韓国語 2015/09/08)
△ハン・スジン/司会者
我が国が日本に続き世界で二番目にクロマグロの完全養殖に事実上、成功しました。クロマグロの受精卵収集が真っ最中である巨文島の養殖場に行ってきた取材記者につないで詳しい消息を聞いてみます。SBSピョ・オング記者に電話がつながっています。ピョ記者こんにちは。

▲ピョ・オングSBS記者
こんにちは。SBSピョ・オングです。
(略)
△ハン・スジン/司会者
ところで、日本はずっと前に完全養殖に成功したが、むしろ私たちの養殖研究を妨害したという話がありましたか?

▲ピョ・オングSBS記者
日本が唯一、世界でクロマグロの完全養殖に成功した国です。世界のクロマグロ刺身の材料を70~80%消費するだけに圧倒的な1位の消費国ということができます。それで1979年にクロマグロの受精卵を得ることに成功し、2000年代初めに完全養殖に成功しました。我が国は2006年にクロマグロ養殖計画を初めて立てたましが、それより前に私たちの研究員が日本の養殖場に行って学んだ技術が基本的な基盤になりました。

既に私たちが本格的に養殖研究を始めると日本が情報を完全遮断し始めたんです。先ほど申しましたがクロマグロの養殖研究で最も重要なことは受精卵や稚魚を得るということなんです。我が国が初めて研究をしながら立てた計画は日本から受精卵や稚魚を輸入したり、最初の卵を産む成長したクロマグロを輸入することでした。ところが日本がこれを阻んで、これはすべて霧散しました。

△ハン・スジン/司会者
稚魚を求めることが難しかったのですね。

▲ピョ・オングSBS記者
そうです。この部分が韓国水産科学研究員たちが最も憤慨する点です。日本がクロマグロと関連した一切の搬出を禁止して、研究用受精卵を得るために遠く地中海マルタ共和国まで行かなければならなかったんです。問題は、このマルタ共和国まで行くのに20時間以上の飛行時間でした。受精卵の新鮮度維持に問題が生じて孵化率が半分もならず、また、孵化しても成長しながら数十匹だけ残して死んでいきました。それで考え出した方法が稚魚を得る方法を多角化するということだったんです。輸入のほか自然で捕獲することに重点を置きました。幸いなことは、気候変化のために南海や東海の水温が上がり、餌を求めるクロマグロの稚魚が韓国近海に多くなったことです。研究員がこの時、稚魚を得るために漁民とクロマグロの稚魚が網にかかったら研究員に連絡して販売してほしいという契約までしたそうです。(略)(機械翻訳 若干修正)


研究もなにも、ただ、日本の成果を韓国に移転しようとしていただけですね。


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