(日本経済新聞 2016/5/16)
中国を1966年から10年にわたって混乱に陥れた文化大革命の開始から16日で50年を迎えた。国営中央テレビや新華社など主要メディアはほとんど報道しておらず、習近平指導部による公式行事も確認されていない。踏み込んで評価すれば共産党による一党支配の正当性が揺らぎかねないとの懸念から、真正面から総括する動きは乏しい。
「50年の総括などできるはずがない」。共産党関係者は中国にとって文革が今なお大きなタブーだと強調する。メディアには厳しい情報統制が敷かれ、大学などでの研究活動の一部は今年に入って禁止されたという。
党は1981年の決議で「完全な誤りだった」と結論づけたが、その後は「党の汚点」とされ、振り返られることが減った。中国外務省の洪磊副報道局長は16日の記者会見で外国メディアから文革50年の評価を聞かれたが、「中国政府はとうの昔に正確な結論をだしている」と述べるにとどめた。
共産党機関紙の人民日報が10日に載せた習国家主席の1月の2万字近い講演録には「文革」の文字が2回登場する。いずれも「大きな災禍」「世界と隔絶した」と否定的な評価だったが、それ以上の深掘りはなかった。党内では「節目の年でも従来通り淡々と扱うという意思表示」と受け止められている。
政府関係者は「文革を批判しすぎれば、毛沢東氏や共産党の功績にも傷がつきかねない」と指摘する。中国経済の景気鈍化が鮮明になる中、党の正当性をこれ以上揺るがせるわけにはいかないとの判断があるようだ。
習氏は党総書記に就任した直後の2013年に「改革開放後30年の歴史で、その前の30年(文革の10年を含む毛沢東時代)を否定することはできない」と述べた。習氏には毛氏が権威固めに使った個人崇拝に似た動きがみられる。改革派知識人からは「文革が総括されないなかで権力強化が進むのは不安だ」との声がもれる。
インターネット上では「歴史から消し去ってはいけない」「封印されて反省やざんげがないままだ」「今日は経済が崩壊の淵に立った10年が始まった日だ」などの書き込みが目立った。
(東京新聞 2016/05/17)
中国全土を混乱に陥れた一九六六年に始まった政治運動「文化大革命」の発動から五十年となる十六日、中国当局は文革に関する公式行事を開催せず、新たに言及もしなかった。共産党機関紙「人民日報」などメディアの関連報道も一切なく、沈黙を保った。
十六日の外務省会見で洪磊副報道局長は外国人記者の質問に「政府は既に(文革は過ちだったと)結論を出している」とだけ回答。最高指導部の方針が民衆に被害をもたらした「負の歴史」に焦点が当たらないよう神経をとがらせた。
十六日の外務省会見で洪磊副報道局長は外国人記者の質問に「政府は既に(文革は過ちだったと)結論を出している」とだけ回答。最高指導部の方針が民衆に被害をもたらした「負の歴史」に焦点が当たらないよう神経をとがらせた。
一方、中国各地で文革を礼賛する動きもみられる。香港紙リンゴ日報(電子版)によると、香港で十五日、文革と中国共産党初代主席の毛沢東を礼賛する市民のデモ行進があった。「香港毛沢東思想学会」のメンバー約八十人が赤いTシャツを着て赤旗を掲げ「無産階級文化大革命万歳」「偉大な毛沢東主席万歳」と叫んで道路を行進した。
学会メンバーは「文革の混乱は(資本主義の道を歩む)走資派が権力闘争へとねじ曲げ、毛主席をおとしめたもの」と主張。デモ参加者は六十代から七十代の文革期に青春時代を送った人たちが多かった。
沿岸部の遼寧省大連市で十四日に開かれた「国際徒歩大会」では、毛沢東の肖像画を掲げたグループが現れ、文革時代に毛沢東をたたえた標語入りの赤旗を振った。
内陸部の陝西省でも八日、文革をたたえる集会があり、参加者は「毛同志は人民と共に共産党内のブルジョア修正主義者を打倒した」とたたえたという。
内陸部の陝西省でも八日、文革をたたえる集会があり、参加者は「毛同志は人民と共に共産党内のブルジョア修正主義者を打倒した」とたたえたという。
中国では経済格差の拡大が深刻で、親の職業や収入で子どもの未来が影響を受けるとして「富二代」「貧二代」という言葉が広まっている。「文革時代は役人の腐敗が少なく、民衆も平等だった」と懐かしむ形で現指導部を批判する民衆も少なくない。
第二次はいつ始まるのかな? もう始まっているのかな?
中国 工農紅軍 キーホルダー第二次はいつ始まるのかな? もう始まっているのかな?


ぜひ読むべし。