(毎日経済新聞 2016/11/25)

#ソウル市新林洞に住む大学生のキム・ヨンジ君(21)。キム君は26日に開かれる光化門のろうそく集会に参加するために、肉厚の羽毛パーカを用意した。オンラインショッピングモールでホットパック、カイロ、マフラー、手袋などの防寒用品も大挙購入した。一度集会に出て行けば長い時間屋外にいる必要があり、しっかりと準備したわけだ。キム君は「先週の集会までは天気が比較的おだやかだったけど、今週は気温が氷点下に落ちたり雨がふるらしいので厚いコートを準備した」と語った。

#Aホームショッピングは引き続くろうそく集会を控えて非常事態だ。200万人に近い人々が街に乗り出すことが予想され、残りの国民の耳目もまたろうそく集会に集中する状況では、売上げの打撃は避けられないからだ。Aホームショッピングの去る19日夕方の時間帯(午後6時30分~9時30分)の注文額は、昨年の土曜日(21日)に比べて65%も減少した。Aホームショッピングの関係者は、「利益は薄いが単価の高い家電製品などを編成して、売上げの規模を維持しようと思う」とし、「贈呈イベントもいつもより多く進めることになると見られる」と語った。

今週の土曜日、朴槿惠(パク・クネ)大統領の退陣を要求する大規模なろうそく集会が予定されている中で、消費者の防寒用品の購入が相次いでいる。

急に寒くなった天気の影響もあるが、ろうそく集会の参加のために前もって防寒用品を購入する人が多かったというのが小売業者の話だ。

一方、テレビショッピング業者は売上げ低下の懸念に戦々恐々としている。ろうそく集会に集中する国民の視線をひきつけるために人気商品を中心に編成を変更し、プレゼントイベントも拡大しようとする動きを見せている。

ヘルス・ビューティー業のCJオリーブヤングによると11月1~22日、ホットパック、カイロ、起毛レギンス(保温力を高めた布で作られたレギンス)など防寒用品の販売額は前年同期に比べて242%増加した。

オンラインモールでも防寒用品の売上げは爆発的に成長したが、オープンマーケットの「オークション」では同じ期間にホットパックとカイロ(29%)、マフラーとスカーフ(30%)、手袋(67%)、耳あて付き帽子(46%)などの販売が大幅に増えた。

アウトドア企業も「ろうそく集会特需」を享受している。11月、ブラックヤク(BLACKYAK)のダウンパディングとディスカバリー(DISCOVERY)のダウンジャケットは、前年同期比でそれぞれ35%と60%も販売増加した。ミルフォード(Milford)のダウンジャケットも20%台の販売増加率を記録した。

このように防寒用品やダウンジャケットなど、冬用品の販売が増えたのは、前もって冬に備えようとする消費者が増えた面もあるが、ろうそく集会に参加するための購入が多いというのが小売業者の観点だ。アパレル業界の関係者は、「11月は日中の気温が15度を上回る秋の天気だったが、ダウンジャケットの販売が大幅に増えた」とし、「ろうそく集会に参加する人は長時間屋外で時間を過ごさなければならないので、冬服の購入を前倒しした事例が多い」と説明した。

生活用品編集ショップのダイソー・アソン産業が販売していた電池ろうそくは、月の販売量が10倍にも上がった。光化門近くの店舗で品切れになったのはもちろんのこと、本社の物流倉庫にも在庫がない。

オンラインモール業界の関係者は、「電池ろうそくはなくなって売れず、マットや太極旗などの集会関連商品の販売が急増している」とし、「この週末は先週末よりも寒いと予想され、防寒用品の売上げも今週に大きく上がるものと見られる」と語った。

一方、テレビの前に消費者を集めなければならないショッピング業者は、にぎやかな動きを見せている。ホームショッピング会社は去る12日のデモときの影響は大きくなかったが、19日のデモが行われた夜の時間帯には少なからぬ打撃を受けたことが分かった。

Aホームショッピングは注文数量が(前年の土曜日対比で)48%減少した。Bホームショッピングは午後6~10時の売上げは1.6%を記録したが、この会社が今年に入って売り上げが11%ほど増加したという点を勘案すれば、事実上は「マイナス」と見てもよい。

このことから各ホームショッピング会社は今週の土曜日の放送を控え、「売上げの防衛」に総力を傾けている。

利益は落ちるとしても、売上げの拡大に役立つ商品を中心に放送編成に乗り出すというわけだ。ふつうショッピングの売上げのうちで30%は週末に出てくるように、ホームショッピング会社としても放棄することはできない時間帯だというのがショッピング業界関係者らの説明だ。

実際にCホームショッピングは、19日の夕方に安定した販売を保証された品目であるグリル、スマートフォン、衣類などを集中的に編成し、なんとか売上げを維持することができた。Cホームショッピングの関係者は、「26日にはワインセラー、衣類などの消費者に検証された商品を中心に編成する方針で、昨年の同時期に販売していた商品に比べて価格が高い商品」だとし「放送に先立って販売目標値を立てるが、先週の土曜日の放送では目標値を下回ったのが事実」だと説明した。


パク大統領が国家経済戦略として提唱してきた「創造経済」ですね。