(KBSニュース 韓国語 2017/02/22)
ドナルド・トランプ,アメリカ政府が不法滞在者(書類不備移民者)に対する大々的な取り締まりと追放に出た。取り締まり公務員を大幅に増やすことにし、これらに与えられる逮捕と拘禁の権限も大幅に拡大した。これにより、1,100万人余りにのぼる不法滞在者が追放の危機に追い込まれるものと見られる。現在、16万9千人余りの不法滞在者がいると推測されている韓国人社会も非常事態になった。
◇重罪ではない無免許運転者も追放?
ジョン・ケリー,アメリカ国土安全保障省長官は21日(現地時間)、アメリカ内の移民行政執行力と国境取り締まりを強化する内容を入れた2件の行政覚書に署名した。
行政覚書の核心内容は、アメリカ内の不法滞在者の中で追放対象を大幅に拡大し、追放にもスピードを出すことにしたものである。今までは重犯罪を犯した場合にのみ追放対象になったが、これからは不法滞在者が犯す最もありふれている犯罪である無免許運転をして摘発された場合にも逮捕と拘禁はもちろん、追放まで行うことができるようにした。
アメリカ国境を越えようとして逮捕された場合、追放に先立ち聴聞の手続きを踏む制度を廃止し、子供をアメリカに連れてくるために業者にお金を出す親たちを起訴するようにした。
滞在ビザが期限が切れた後もアメリカを去らなかった不法滞在者の場合、ビザの期限が切れている事実自体のみで追放することはないが、前より取り締まりと追放の対象になる可能性がより大きくなった。
また、取り締まり対象者を不法滞在者と限定せず、『追放することができる外国人』と広範囲に指摘した。事実上、すべての移民者が行政執行の対象になり得るわけだ。
国土安全保障省はこれと関連して「きわめて制限的な例外を除いては不法滞在外国人追放分類で免除しない」としながら「移民法に違反したすべての外国人は司法手続きにより追放または、それ以上の措置を受けることになり得る」と明らかにした。
ケリー長官は、このために税関・国境警備局(CBP)職員5,000人、移民・関税執行局(ICE)1万人の新規雇用を指示した。
しかし、バラク・オバマ大統領が2012年に発表した「子供の時にアメリカに入ってきた不法滞在青年」に対する追放猶予は当分維持することにした。
バラク・オバマ前大統領は比較的移民者に寛大な政策を展開したが、2013年に歴代最多である43万4千人の不法滞在移民者を追放した。移民者権利団体などの反発が続くと重犯罪を犯した移民者の追放に集中することに指針を定め、2015年には追放人員が33万3千人に減少した。
◇数百万人の不法滞在者追放される可能性
だが、トランプ政権の今回の行政覚書が実行されると、追放される不法滞在者が大幅に増加するものと見られる。1,100万人と推定されるアメリカ内の不法滞在者のうち数百万人が追放対象になる可能性がある。
移民シンクタンクである移民研究センターの集計を見ると、去る2014年基準でアメリカの全体不法滞在者数は1,090万人にのぼる。
不法滞在者数を国別に見ると、メキシコ出身が全体の半分を越える599万人と調査され、エルサルバドル63万人、グアテマラ49万9,000人の順であり、韓国は16万9千人で9位を記録した。全体不法滞在者の中で韓国人が占める割合は1.55%と推算される。

資料:ニューヨーク移民研究センター
アメリカ内の韓国人不法滞在者数は、2010年の20万6,000人から2011年には20万3,000人、2012年19万8,000人、2013年18万7,000人と毎年徐々に減少する傾向だ。

資料:ニューヨーク移民研究センター
居住地域別の不法滞在者数は、カリフォルニアが259万8,000人で最も多く、テキサス173万7,000人、ニューヨーク81万7,000人、フロリダ71万1,000人、イリノイ45万5,000人、ニュージャージー45万2,000人の順となった。
◇不法滞在韓国人16万9千人…。韓国人社会も非常
先月27日(現地時間)、トランプ大統領が『反移民行政命令』を発表した後も、アメリカの韓国人社会は大きく動揺する雰囲気ではなかった。反移民行政命令が主にイスラム諸国出身の移民を狙った措置だったためだ。だが、不法滞在者に対する大々的な取り締まりは韓国人社会にも直ちに足下の火になるものと見られる。
特に韓国人不法滞在者の3分の1ほどである5万4千人が暮らすカリフォルニアの韓国人社会は直接的な影響を受けるものと見られる。
カリフォルニアに不法滞在している韓国人は、身分の確認がなくとも就職できる働き口に従事しているが、行政覚書が施行されて大々的な取り締まりが施行される場合、行動半径が大きく萎縮するほかはない。
就業者の萎縮と共にヒスパニック系の不法滞在者の追放が表面化すれば、低賃金労働力をベースとした韓国人自営業者と生産業者の打撃も大きいものと懸念される。
さらに、トランプ政権の反移民政策が合法的移民者に拡大すれば、韓国人社会の被害が雪だるまのように増える懸念もある。トランプ政権は専門職就職ビザ、駐在員ビザ、投資ビザ、交流ビザなど外国出身就業者に対する審査を強化する内容の他の行政命令も準備している。
アメリカ社会で不法滞在者に対する“大々的な追放”が予想されるにつれ、市民団体などの反発も大きくなっている。アメリカ市民自由連盟は「今回の行政覚書は、トランプ政府が攻撃的な大規模追放政策のために、合法的手続きと人間尊厳性、私たちの社会の福祉はもちろん、脆弱な子供たちに対する保護まで踏みにじるつもりだという点を明確にした」と批判した。
この団体はまた「実際に移民者の法律違反の割合がアメリカ生まれである人々の法律違反の割合より低いにもかかわらず、政府が『移民者=犯罪者』という公式を注入し、人々の恐怖を利用して移民者を追放しようとしている」と非難し、「行政覚書阻止のための法的な措置も取るだろう」と明らかにした。
不法滞在者に対する大々的な取り締まりと共に、トランプ大統領が裁判所でブレーキがかかった“反移民”行政命令を補完する新たな行政命令を発表すれば、反移民をめぐるアメリカ社会の葛藤はより一層大きくなるものと見られる。(機械翻訳 若干修正)

それに加えて、長期不法滞在していても、すでに生活基盤ができているのだから居住権を認めろなどと主張することは韓国人にはできないはずである。
なぜなら違法行為でも既得権益を優先せよということは、泥棒が盗んだものでも長期保持していれば所有権を認めるべきだということになるので、対馬から盗難された仏像に対して「倭寇が盗んだものでありもともとの所有権は韓国にある。だから返す必要はない」という仏像問題での韓国の浮石寺、韓国世論の主張と相反することになる。
不法滞在者問題を仏像問題にあてはめれば、例え倭寇が盗んだものであったとしても、長期にわたり対馬のお寺が保管してきたのであれば、所有権は対馬のお寺にあるとしなければならないはずである。
その場の感情を優先するから論理矛盾をきたすのである。