(ニューデイリー 韓国語 2018/12/31)

・日本哨戒機映像の疑問点…「気象悪くてすべてのレーダー稼動」との海軍主張、真偽明らかにしなければ

韓国海軍の広開土大王艦と日本海上自衛隊のP-1哨戒機の間に起きた事態が、ますます韓日両国間の感情的争いに広がっている。日本マスコミは防衛省と政府・与党の主張を、韓国マスコミは国防部[省に相当]の主張を根拠に相手国を非難している。一部では日本防衛省がユーチューブに哨戒機が撮影した映像を公開したことを非難している。ところが、重要な疑問点は依然として解消されなかった。一体、そこではどんなことが起きたのか。

・2018年12月20日から22日までの韓国政府

韓国海軍の広開土大王艦と日本海上自衛隊第4護衛隊軍[第4航空団]所属のP-1哨戒機間の衝突は、去る20日に発生した。去る22日、統一部は「東海[日本海]上で救助した北韓(以下、北朝鮮)住民3人と遺体1体を本日午前11時、板門店を通じて北側に送還した」と明らかにした。統一部報道官室は当時「去る20日、東海公海上で北朝鮮船舶1隻を発見して船員3人の救助と遺体1体を収拾した」と明らかにした。

この日の政府発表によれば、20日に韓国漁船が東海上で漂流中だった北朝鮮船舶を発見した後、救助信号を送り、これを受け付けた韓国海軍は広開土大王艦を送って救助作業を行ったという。北朝鮮住民を救助した政府は21日、大韓赤十字社会長名義で住民と遺体の引き渡し通知文を送ったという。

北朝鮮漁船には通信装備が装備されておらず、北朝鮮政権の強圧的な命令で無動力漁船に乗って公海上まで行って操業をしているという、既存の情報を基に見れば間違った部分はない。北朝鮮で通信装備を備えた漁船は保衛指導員が同乗して監視する中大型漁船だけだ。

・日本政府、21日にマスコミに「韓国駆逐艦が威嚇」主張

日本政府の抗議は広開土大王艦が救助作戦を展開した翌日の21日からであった。岩屋毅,日本防衛省はこの日午後に記者会見を行い、「20日午後3時頃、石川県能登半島近隣海上で韓海軍駆逐艦が警戒・監視任務を遂行中だった自衛隊P-1哨戒機を射撃統制(FC)レーダーで照射した」としながら「これは武器使用直前に実施する行動で、当時、不測の事態を招きかねない、極めて危険な行為であった」と韓国政府を非難した。

岩屋日本防衛相の主張はまもなくNHKなど日本の主要メディアを通じて報道され、韓国にも伝えられた。日本防衛省はP-1哨戒機に向けて射撃統制レーダーを撃った韓国海軍艦艇が広開土大王艦だと主張した。韓国統一部の北朝鮮住民救助作戦と一致した。

この日、『ハンギョレ』の報道によれば、韓国国防部は日本防衛省の主張が事実と異なると反論したという。『ハンギョレ』報道の一部だ。

〈…当時の状況は、20日に独島北東側100km地点の公海で北朝鮮船舶が漂流しているという情報により、韓国側海上警察と共に海軍駆逐艦が出動して捜索作業を10時間近く実施する過程で発生したことが分かった。韓国軍関係者は「当時、波が高くて気象条件が良くなかったため駆逐艦のすべてのレーダーを総動員した」とし「この過程で射撃統制レーダーについた探索レーダーが360度回転して撃った信号が、日本海上自衛隊P-1哨戒機に探知されたと聞いている」と話した。日本の主張のように、射撃統制レーダーがP-1哨戒機を直接狙ったのではないということだ。…(中略)…韓国軍関係者は「人道主義的な救助のための措置だったことを東京駐在の武官を通じて日本政府に十分に説明した」とし「防衛相まで出て問題を提起するのは理解し難い」と付け加えた。海軍と海上警察は長い捜索作業の末、北朝鮮船舶を確認して漂流に疲れた船員を救助したという。…(以下略)〉

・韓日両国間の葛藤深化…日本防衛省映像公開

以後、韓日両国間の葛藤が高まった。韓日外交部局長級協議が開かれ、双方の国防関係者間でも実務協議が開かれた。しかし、日本防衛省は28日午後5時、P-1哨戒機が当時の状況を撮影した映像を編集して公開した。13分7秒分量の映像は日本語字幕と英語字幕の2種類が公開された。

映像が出た後、日本マスコミは韓国を、韓国マスコミは日本を猛非難し始めた。日本人たちは映像が公開されたユーチューブなどに他国の人のふりをして英語で韓国を非難したし、韓国人は「映像を見ると超低空飛行をしているが、これは威嚇と同じではないのか」とし「安倍が支持率が落ちると、再び韓国に非難を浴びせた」と非難した。一部の人々は「映像の中の自衛隊の英語発音を聞いて、韓国海軍が聞き取れないのは当然だ」と皮肉ることもした。

韓国マスコミは日本マスコミを引用し、「当初、防衛省は映像が証拠にならないと考えたが、安倍総理の命令で電撃公開した」とし「これは韓日間の外交紛争を起こそうとする意図だというのが専門家たちの指摘」と報道した。韓国国防部も「公開された映像は情況の一部を見せるだけで、正確な証拠とは言えない」と反論した。

・日本哨戒機の映像注意深く見ると…

双方の主張を後にして、韓国政府は北朝鮮木船の漂流情報入手経路や救助作戦内容などについて「話せない」という回答だけ出している。広開土大王艦が当時撮影した映像や写真も公開していない。したがって、ひとまず日本自衛隊が公開したP-1哨戒機の撮影映像を調べた。

日本防衛省はP-1哨戒機が広開土大王艦に接近した当時、風は北東側から秒速7mで吹いており、波の高さは1m前後だと主張した。P-1哨戒機の映像は韓国海上警察艦5001サムボン号と海軍駆逐艦広開土大王艦に接近する場面から始まる。映像の序盤、P-1哨戒機と韓国艦艇間の距離は3海里(約5.5km)だ。P-1哨戒機は巡航速度が833km/hで、数秒もかからず韓国艦艇に接近する。

英語の字幕がついた映像を見ると、P-1哨戒機の乗務員が広開土大王艦をよく見たことを示す。ヘリポートにヘリコプターがなく、砲塔は他の所を照準し、動く姿を見せておらず、海上・対空レーダーのアンテナが回る様子が見えると話す。

映像序盤の字幕を見ると、広開土大王艦とP-1との距離は5~1km前後と出てくる。そして、広開土大王艦周辺を旋回する時の映像を見ると、雲の高さと高度差が大きく出ていない。哨戒機の乗務員は当時、雲の高度が3,000フィート(約1,000メートル)と報告する。引き続き、ある乗務員が「広開土大王艦を見るために光学装置をズームイン(拡大)する」と機長に報告する。すぐに広開土大王艦の姿が明確に見え始める。

P-1哨戒機の機長は「サムボン号と広開土大王艦を同時に見る」としながら「高度を1,500フィート(約500メートル)に上げる」と話す。光学装置をズームインしていない時を見ると、広開土大王艦との距離は少なくなく離れていると見られる。映像を再生して6分ほど過ぎた時、字幕で「射撃管制レーダー電波被探索」という真っ赤な字幕が浮かび上がる。P-1哨戒機の機長は「直ちに船から遠ざからなければならない」として機首を回す。

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▲韓国と日本、東海地図。右側の下真っ赤な表示された地点が日本能登半島だ。

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▲日本防衛省が公開した映像の初期場面。

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▲日本哨戒機は韓国海上警察サムボン号と海軍広開土大王艦に接近してズームインしている。

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▲ズームイン以後の撮られた韓国海上警察サムボン号。横に海上警察の高速ゴムボートと北の木船が見える。

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▲日本防衛省の主張によれば、日本自衛隊の哨戒機はこの程度の距離で高度を1500ft(約500m)に高める。

・日本哨戒機の映像と別に気になった点

日本防衛省が公開したP-1哨戒機の映像は、日本が音声と字幕を別に編集して入れたこともあり、今後、真偽の有無をさらに詳しく選別してこそ後日談がないものと見られる。ところで、これと別に気になった点はまだ解けていない。

韓日双方は、広開土大王艦とP-1哨戒機が正確にどこで遭遇したのか明らかにしていない。これまで知られていることでは、独島周辺の韓日共同管理水域の北東端にある『大和堆』漁場周辺だ。韓日共同管理水域は両国が主張する排他的経済水域(EEZ)が重なる所で、地図を見ると、今回の事件が発生した地域は日本側により近い。21日からこれまで続く論議で気になった点の概略こうだ。

・広開土大王艦と日本自衛隊P-1哨戒機の遭遇地点の変化

韓国防部は当初「独島北東側100kmの公海上で北朝鮮漁船を救助した」と明らかにした。ところが、日本防衛省の映像公開後には「独島北東側180~200km地点」というマスコミの報道が出てくる。80~100kmの距離は広開土大王艦が全速航進をしても2時間近くの距離だ。北朝鮮の木船の一部が大和堆漁場まで流れてくる場合はたびたびある。しかし、韓国海軍駆逐艦はここに行くことは殆どないのではないだろうか。

・「当初、波が高くて気象が悪く、レーダーをつけた」という主張と映像比較

韓国国防部は論議が浮上した直後「救助作業をするにあたり、北朝鮮の木船が小さいうえ、風浪などにより、捜索をするためにレーダーをつけた」と話した。ところが、日本自衛隊の映像を見ると、P-1哨戒機と広開土大王艦が遭遇した時には、すでに捜索救助作業が完了した後であった。

映像を見ると、海上警察5001号サムボン号がすでに高速ゴムボート2艇を北朝鮮の木船の横に送った状態であり、広開土大王艦はそこからある程度離れたところに待機中だった。望遠鏡でも確認が可能な距離であった。当時、海もまた、波高が1~2mほどだった。それでも捜索のためにレーダーをつけたという話なのか。

・日本自衛隊の映像公開後、「韓国海軍を威嚇する超低空飛行をした」

日本自衛隊が映像を公開した後、韓国国防部首脳部は「日本自衛隊哨戒機が広開土大王艦の150m上空を通過するなど超低空飛行をしながら救助作業をする韓国軍の将兵を威嚇した」と反発した。参考として国際法で威嚇的超低空飛行の高度は150mだ。映像には出てこない時間帯に日本自衛隊P-1哨戒機が威嚇飛行をしたのかも知れない。しかし、映像のP-1哨戒機と広開土大王艦間の距離は1~6km、高度は300~500m程度であった。もしかしたら、ターボファンエンジン4基を装着したP-1哨戒機の機体が大きくて速度が速いため、勘違いしたのではないだろうか。

・韓国国防部、出動前に日本自衛隊になぜ連絡しなかったのか

韓日マスコミの報道のように事件発生地点は韓日共同管理水域だ。双方が互いにEEZと主張する場所の中でも日本側にはるかに近い。日本自衛隊は去る2年間、ミイラ化した遺体を載せた北朝鮮の木船が相次いで日本海岸に到達しているために神経を尖らせている。2017年12月には、日本側が漂流した北朝鮮漁船を救助したが、漁船に乗っていた北朝鮮人が窃盗を犯して捕まって公憤を買ったりもした。それだけでなく、日本自衛隊と海上保安庁は国連安保理など国際社会の対北朝鮮制裁以後、アメリカ海岸警備隊、オーストラリア・イギリス・カナダ・ニュージーランド海軍と共に、東海上で行われる北朝鮮船舶の不法積み替えを監視中だ。韓国国防部が北朝鮮漁船を救助しに行くとあらかじめ通知すれば、自衛隊哨戒機が緊急出動するどころか、かえって韓国海上警察と海軍を助けて共同作業をすることができたのではないか。

その他にも所々で釈然としない部分が見える。しかし、韓日両国は‘軍事機密’としながら事実通り明らかにしていない。(機械翻訳 若干修正)


映像公開後、韓国メディアは「近距離に接近して威嚇」「安倍が支持率回復のため公開」と日本を非難する論調が主流で、↑のように「救助後?」「当初、波4~5mと言ってなかった?」と言及した報道を見るのは初めてですね。(各記事についた書き込みなどでは天候や救助後?に関して疑問を呈しているようですが)

2018年12月28日
防衛省、レーダー照射動画公開 韓国「証拠とはみられない」「事実関係をごまかしている」「救助活動中の艦艇に威嚇飛行、極めて失望」ニダ!


あけましておめでとうございます