日教組、政権批判にじむ 国民置き去りの改憲/戦争する国作り
(産経新聞 2019/02/02)

◇北九州で教研集会開幕

 日本教職員組合(日教組)の第68次教育研究全国集会(教研集会)が1日、北九州市で始まった。3日間の日程で全国の小中高校の教員延べ約1万人が参加する。24の分科会が開かれ、教員の働き方改革や小学校で教科化された道徳教育などについて、学校現場の意見や授業実践例が報告される。

 午前の全体集会では、岡島真砂樹(まさき)中央執行委員長があいさつし、「日本国憲法の危機、平和と民主主義の危機、そして教育の危機がさらに緊迫度を増している」と述べた。

 分科会では、計624本のリポートが発表される。教科ごとの課題や人権、平和教育などの取り組みについて意見交換が行われるが、安倍晋三首相や現政権への批判をにじませる内容も少なくない。

 「首相の個人的な執着心をエネルギーにひた走る国民置き去りの改憲は、決して許されてはならない」「軍事強化・戦争をする国作り、そして国民軽視の現政府」などと書き込まれたリポートもみられる。

 開会に先立ち、九州朝鮮中高級学校(北九州市)の生徒らが歌や踊りを披露。国が朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から外したことについて「なぜ差別を受けなければならないのか」と訴える場面もあった。

 文部科学省の調査によると、日教組の平成29年度の加入者数は23万5088人(10月1日時点)で、5つの全国的な教職員団体の中では最も大きい。加入率は調査が始まった昭和33年度に86・3%に上ったが、52年度から41年連続で低下し、平成29年度は22・9%(前年度23・6%)となっている。


「めぐみ」上映に批判的 「在日の生徒傷つける」

 北九州市で1日始まった日教組の教研集会では、北朝鮮による日本人拉致問題を学校で教えることについて、一部で消極的な対応があることが浮き彫りとなった。外国籍の児童生徒への教育に関する分科会では鳥取県の高校教員が、拉致被害者の横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=を題材にしたDVD「めぐみ」の学校での上映に批判的な内容を含むリポートを発表した。

 教員は「拉致問題を学習することは、やぶさかではない」と前置きした上で、「めぐみ」を昨年度は生徒に見せなかったことを明かした。リポートでは「めぐみ」について、「歴代の人権学習担当や組合員が在日コリアンの生徒を傷つけ、日本人生徒の朝鮮人に対する憎悪を助長する恐れがあると問題視していた」と主張。鑑賞させて感想を書かせるだけでなく、相当な事前学習が必要だとしている。

 「めぐみ」にはアニメと映画があり、いずれも政府の拉致問題対策本部と文部科学省が授業での活用を促している。アニメはめぐみさんの拉致事件を題材に家族の苦悩や救出活動を描いており、平成20年度に全国の小中高校約4万校に上映用DVDが配布された。

 拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は「在日の人々を責める内容ではなく、事実でないことは取り上げていない。北朝鮮が拉致を認めた当時から、在日朝鮮人の子供がいじめられるかもしれないと危惧する声はあった。現場の先生が心配であれば、事前学習を行うなどの配慮をした上で活用してほしい」と話している。

 アニメをめぐっては、福岡県行橋市の教育長が29年、学校で上映しない理由について市議会で「(在日韓国・朝鮮人への)いじめが起こる懸念を排除できない」という趣旨の答弁を行い、その後、撤回した。政府は学校現場で拉致問題への理解を促進するため、30年度から教員を対象とする研修を始めた。

sankei2019020225


朝鮮学校に通っている日本国籍・韓国籍の生徒も適用外、適用されている学校に通っている朝鮮籍の生徒は適用なんですから、民族や国籍に関係なく単に「朝鮮学校」のあり方の問題ですね。