アスベスト:食薬庁、錠剤も販売中止・回収へ
(朝鮮日報 2009/04/09)   


 中国産の「トクサン・タルク」(トクサン薬品工業が輸入)を含め、アスベストが含まれるタルク(滑石)を原料として製造された錠剤などの医薬品について、食品医薬品安全庁は販売中止と回収を命じる暫定的な結論を下した。

 同庁はすでに、一部のパウダー状化粧品など、呼吸器を通じてアスベストが肺に到達する恐れがある粉末状の製品の販売中止を命じているが、今度は医薬品など口に入れる製品も販売中止を命じたというわけだ。(略)

 タルクは一つ一つの錠剤がくっつかないよう、錠剤の表面にコーティングするために使われているが、最近問題になった中国産タルクのように、加工・精製の過程が不十分な場合、アスベストが混入する可能性がある。

 食品医薬品安全庁の関係者は「現在集計作業を行っているが、トクサン・タルクを原料として使用した製薬会社は約120社に上り、製品は1000種類を超えるとみられる」と述べた。販売禁止の対象には、貧血治療薬や風邪薬といった日常的に服用されるものから、慢性疾患である高血圧や糖尿病などの薬に至るまで、多くの種類の薬が含まれるとみられる。(略)


医薬品11品目、販売禁止を30日間猶予 (朝鮮日報 2009/04/13)

 アスベストを含むタルク(滑石)を用いて製造された医薬品1122品目の販売・流通が禁止され、混乱が起こる中、食品医薬品安全庁(以下、食薬庁)が12日、てんかん(脳波に異常が出る病気)治療剤など代替品の購入が困難な医薬品11品目に対する販売・流通禁止措置を来月8日まで猶予することを決めた。

 食薬庁は9日、販売・流通禁止の対象となる1122品目の医薬品を発表。ただし、一部の高血圧抑制剤やアレルギー治療剤など代替品の購入が困難な11品目については、30日間(5月8日まで)猶予した後、販売・流通を禁止することを決めた。

 しかし食薬庁は、9日に流通禁止措置が下された品目のうち、てんかん治療剤として使用される催眠鎮静剤なども代替品の購入が困難との指摘が出たため、11日に6品目、12日に5品目を販売・流通禁止猶予リストに加えた。(略)



これ↑で、“アスベストが混入していないタルク”を手に入れて、至急新たに製品を製造しなければならなくなりましたが・・・


日本製タルクに新基準不適合判定、頭抱える製薬業界(聯合ニュース 2009/04/14)

 発がん性物質のアスベスト(石綿)が除去され相対的に高価で販売されていた日本製のタルク(原料薬品)までが不適合判定を受け、国内製薬業界がタルクの確保に苦しんでいる。聯合ニュースが14日に入手した韓国化学試験研究院の試験成績書によると、近ごろ輸入された日本製タルク24トンに対する分析の結果、新たに定められたタルク基準に適合していないことが確認された。

 輸入されたのは日本タルクの製品で、製造過程でアスベストが取り除かれており、国内でのアスベスト含有タルク流通問題とは無関係と伝えられていた。これまで国内大手製薬会社の大半は、中国製に比べ価格が3倍の日本タルクの製品を使用してきた。

 しかし、日本タルクの製品を独占輸入・供給するテワン物産が1日に通関を終えた同社製品の分析を依頼した結果、同製品の鉄分含有量は0.29%で、新たに定められた食品医薬品安全庁のタルク鉄分基準(0.25%)を上回っていた。

 同庁は、アスベスト含有タルクの流通問題が持ち上がるや急ぎタルク基準を改正、問題が生じたアスベストの基準以外にも、鉄分の含有量基準を新設した。テワン物産は、この問題以前に輸入した日本タルク製品は国内基準に適合していたが、3日から施行された新基準では、鉄分含有量超過とされたようだと説明した。

 同社関係者は「発がん性物質ではない鉄分の含有量に猶予期間もなく強化基準が適用されたため、輸入した製品を使うこともできない」と話す。

 こうしたことから、アスベストを含まないタルクを購入し新製品を製造しようとしていたメーカーと、これまで日本製タルクを使っていた製薬会社は、タルクの確保に頭を悩ませている。テワン物産側は、製薬会社のタルク要請にも、供給できない状態だと話す。次回輸入分は5月初めに国内に入る予定だという。(略)



大手製薬会社の商品まで市場から消えるのかと思いきや・・・

日本製タルクは新基準適合、化学試験研が結果覆す
(聯合ニュース 2009/04/15)

 韓国化学試験研究院が日本製タルク(原料薬品)から基準を超える鉄分が検出されたとの検査結果を覆した。

 同研究院は14日、テワン物産が依頼した日本タルクの製品について再検査を行った結果、鉄分有量が食品医薬品安全庁の新タルク基準に適合していることが分かったと明らかにした。テワン物産は日本タルクの製品を独占輸入・供給している。

 同研究院は10日に発送した試験成績書で、日本タルク製品の鉄分含有量は0.29%で基準値(0.25%)を上回るとしていたが、この結果を自ら覆した形だ。ユ・ムサン素材評価チーム長は「食品医薬品安全庁が発表した試験方法に従わず誤った結果が出た」と説明、今回の事態に対し釈明資料を出すと話している。

 ただ、同研究院関係者は13日に「食品医薬品安全庁の基準に則しており、10日付で発送した試験成績書が最終結果」と重ねて確認しており、翌日に結果を改めた背景に疑問の声が上がっている。

 日本タルクの製品が新基準に適合していることが明らかになり、製薬業界への日本製タルクの供給が再開される見通しだ。


まあ、大手製薬会社からの圧力と、問題になっているアスベストの基準で検査に引っ掛かったのではない、との理由で「検査結果を覆した」のでしょうね。

しかし、こんなものまで“日本製”を使用しないとまともな製品を作れないとは……、対日赤字が減らないわけですね。






“日本離れ”できない韓国 (文春新書) “日本離れ”できない韓国
黒田 勝弘

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