朝鮮中央テレビが流す…「テポドン歌謡」すごい中身
(産経新聞 2009/04/21)   


 北朝鮮は、今月5日に発射したテポドン2号に搭載した人工衛星「光明星2号」が順調に軌道を回っていると主張し続けている。16日には衛星の模型を公開し、その存在を改めてアピール。さらに“テポドン歌謡”なる歌謡曲を官製メディアで流しまくり、空想科学を盛り上げているという。

 「光明星2号」の模型は金日成花祝典の会場で公開。朝鮮中央テレビが16日午後に放送した。衛星は太陽光パネルが両側に開くタイプで、1998年に打ち上げたと主張する「光明星1号」と比較すると、かなりの進化を遂げている。

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中央部にはキラキラと光るライトがあり、「主体科学」と赤い字でペイントするなど、人工衛星らしからぬヘンテコな装備が確認できる。

 祝典は故・金日成主席の誕生日(15日)を祝って行われたもの。打ち上げを祝う市民集会も8日、10万人を集めて平壌の金日成広場で開かれた。北メディアも人工衛星に関する特別番組を相次いで放送するなど、お祭り騒ぎは続いている。きわめつけは「朝鮮中央テレビがヘビーローテーションで流している“テポドン歌謡”」(北ウオッチャー)だ。

 関係者によると、テポドン歌謡は現在までに3曲が確認されている。最も放送頻度が高いのは金正日総書記が創設したとされる普天堡(ポチョンボ)電子楽団所属の歌手、金貞女が歌う『われらの衛星が空に浮かんだ』という曲だ。

 日本でいう80年代テイストの明るく軽快なバンド演奏に乗せて「この慶事はだれのおかげか」「将軍様に感謝申し上げ、深々と頭を下げなさい」と、金総書記が国民に求める心情をストレートに歌い上げている。

 北ウオッチャーは「すでにミサイル発射前からテレビで流れていた。作曲は人民芸術家のリ・ジョンオ。『わが国は一番だ』などを作曲した北の代表的な作曲家」と言う。また、同楽団は『朝鮮のその名を空に刻んだ』というテポドン歌謡も演奏。その中にも「将軍様にいつまでも従い、終わりなく繁栄する」という歌詞がぬかりなく入っている。

 北の文化に詳しい山梨学院大経営情報学部の宮塚利雄教授は「人工衛星を打ち上げ、すごい科学技術力を持っているのは指導者同志のおかげであると国民に理解させるための歌だ。映画や絵画と同じく歌はプロパガンダ(宣伝)そのもので、北には事実が違っていても構わないという意識がある」と話している。


「われらの衛星が空に浮かんだ」

1, われらの衛星が空に浮かんだ 宇宙の星の国にわが世界が浮かんだ 光明星が光る青いあの空 昼も夜も仰ぎ見なさい よいやよいや、この慶事は誰のおかげか 将軍様に感謝申し上げ、深々と頭を下げなさい
2, 会えば、われらの衛星の話 集まれば、光明星のたぐいまれな伝説 押し分けてきた吹雪に後悔はなく 駆けてきた行軍の道はやりがいも大きい
3, 空に届いたわれらの力が 宇宙に届いたわれらの矜持 あの星にわが国が高々と光り あの星に未来がはっきりと積み込まれた


「朝鮮のその名を空に刻んだ」

1, 将軍様をたたえた、その栄光をとどろかせ われらの光明星が宇宙に上がった 「強盛大国」の初の砲声を高らかに響かせ わが国の衛星が空に上がった ララーわれらの光明星 朝鮮のその名を空に刻んだ
2, 将軍様が抱かれたその威容をとどろかせ われらの光明星がひときわ光る 限りなく広々とした宇宙の星の国に 民族の知恵と勇気がほとばしる
3, 将軍様にいつまでも従い、終わりなく繁栄する わが祖国を歌いながら光明星が飛ぶ わが国は地球を見下ろし 世界は「朝鮮」を仰ぎ見る


「朝鮮の衛星が地球を回る」

1, 全世界に限りなく、心臓を激しく打たせて 衛星は空高く上がって光る 太陽をたたえる歌を万国に響かせ 朝鮮の光明星が地球を回る 民族の自慢、朝鮮の衛星が地球を回る
2, われらの力、われらの知恵が奇跡を生んだ 青空にわれらの尊厳を抱き上げた 不敗の国力を世の中にとどろかせ 朝鮮の光明星が地球を回る 「主体」の成果、朝鮮の衛星が地球を回る
3, 「金正日、強盛大国」の奨訓を喚起した 朝鮮は宇宙から世界を見る 永遠の勝利の軌道に従い 朝鮮の光明星が地球を回る 正義の金星、朝鮮の衛星が地球を回る


「われらの命運ここに尽き」

1, 北から昇ったミサイルが 南に落ちる これでいいニダ これでいいニダ
ドン ドン テポドン テポ ドン ドン ソウルをねらえ テポドン ドン





赤塚不二夫ソングブック
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