【社説】発射延期で判明した韓国の宇宙技術の限界

(朝鮮日報 2009/08/08)  




 当初11日に予定していた韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV1)」の打ち上げが再び延期されたことと関連し、韓国政府は「ロシア側が行った1段目のロケット燃焼試験で技術的問題が発生したが、単純な測定ミスだったと通報してきた」と発表、今月18日より前に羅老号の打ち上げが行われる可能性が大きくなった。



 これまで同ロケットは、ロシアとの技術協力の遅延や発射台システムの部品供給に関する手違い、ロケット1段目の燃焼試験での技術的問題などにより、何度も打ち上げが延期されてきた。宇宙開発でこうした日程の遅延はよくあることだ。少し前に米国が打ち上げたスペースシャトル「エンデバー」も、気象の悪化や燃料供給装置の異常などのため、5回にわたり打ち上げが延期された。日程にこだわるよりは、小さなネジ一つであってもおろそかにせず、異常の有無を徹底して点検することが重要だ。



 ただし、羅老号の打ち上げが相次いで延期となったこれまでの過程で明らかになった問題を、一度掘り下げてみる必要がある。ロシア側の処置を待つほか、韓国側ができることは何一つなかった、という点だ。これは、ロケット1段目について韓国が何の情報も技術も持っていないからだ。



 韓国政府は羅老号の1段目をロシアと共同開発したと話していたが、実際には全く違っていた。韓国の技術陣は、ロケット1段目の開発・製造過程に近付くことすらできなかった。そのため、2億ドル(約195億円)もの巨費を投じロシアからロケットを輸入したとの指摘も受けている。



 韓国が宇宙開発のパートナーにロシアを選んだのは、ロケットの打ち上げ費用が米国・ヨーロッパよりはるかに安く、技術提供にも肯定的な立場を示したからだ。しかし、いざ契約を締結してみると、ロシア側の態度はまるで違っていた。2007年に締結した宇宙技術保護協定(TSA)は、ロシアが製造したロケット1段目について韓国の技術陣が一切手を触れることもできないなど、条件ははるかに厳しいものだった。



 それでも韓国側の立場としては、甘んじてこれを受け入れるほかない。ロケット1段目は、そのまま大陸間弾道ミサイル(ICBM)に転用でき、国際的に厳格な統制を受けているからだ。そもそも共同開発を期待すること自体がナイーブな発想だった。今からでもさらに資金を投入し、より多くの時間をかけてでも、ロケット1段目を自分たちの力で開発しなければならない。宇宙技術の自立なしに宇宙大国を夢見るのは、単なる妄想に過ぎない。













「羅老号」はロシアの新型ロケットの実験台? (朝鮮日報 2009/08/08)


 韓国初の宇宙ロケット「羅老号(KSLV1)」の打ち上げが、再調整で14日以降になる見込みだ。



 当初11日に予定されていた同ロケットの打ち上げは、今月3日にロシアのロケットメーカー・フルニチェフ社が「技術的問題」を提起したことで不透明になった。現地の燃焼試験で異常な数値が出たという。教育科学技術部は7日、「ロシア側は、ロケットの性能とは関係ない測定ミスだったと報告した上で、14-16日を新たな打ち上げ日として提案した」と発表した。



 羅老号は、1段目(下段)の液体燃料ロケットと韓国が独自開発した2段目(上段)の固体燃料ロケットからなる。フルニチェフ社は、次世代宇宙ロケットとして開発を進めているアンガラ・ロケットの1段目に手を加え、羅老号の1段目を製造、韓国に引き渡した。実際のところ、ロシアはアンガラ・ロケットの初の打ち上げを2011年に予定している。



 これまで数多くの打ち上げを経て、既に検証されたロケットも多い中、ロシアがまだ一度も打ち上げられていないロケットを持ってきて、こんなひどい目に遭わせるのはなぜか。



 最も大きな理由は、「宇宙ロケットは大陸間弾道ミサイル(ICBM)と同じ技術」であることから、先進各国が韓国への技術移転を拒否したことにある。李柱鎮(イ・ジュジン)航空宇宙研究院長は7日、「02年当時、米国やヨーロッパなど先進国を回ったが、会ってさえもくれなかった。そのとき、唯一手を差し伸べたのがロシアだった」と語った。



 専門家らは、「韓国はアンガラ・ロケットの開発投資者にしてテストベッド(試験台)だった」と語る。ロシアは1990年代半ばからアンガラ・ロケットを開発してきたが、費用がかさみ、開発に遅れが生じていた。こうした状況で、韓国が提示した2億ドル(現在のレートで約195億円)の資金は無視できない誘惑だったという。その上、羅老号を先に打ち上げれば、金をかけることなくアンガラ・ロケットの試験発射を行えるという利点もある。



 発射台も同様だ。ロシアは、アンガラ・ロケットの打ち上げをモスクワ北部にあるプレセツク宇宙基地で行うことにしている。かつて主な発射場だったバイコヌール宇宙基地が、カザフスタンの領土に編入されたからだ。要するに、全羅南道高興の羅老宇宙センターは、新設されるアンガラ・ロケットの発射台のテストベッドともいえるわけだ。ロシアが発射台の試験条項を増やし続けるなど気難しく振舞っているのも、同じ流れで解釈される。



 ロシアが羅老号をアンガラ・プロジェクトの一環と見ていることは、ロシア連邦宇宙庁やフルニチェフ社などが配布した燃焼試験の報道資料からも明らかだ。「羅老」や「KSLV1」といった名前の代わりに「アンガラ」と、その1段目に使われるロケットエンジン「RD191」の名前だけが出てくる。羅老号の1段目のノズルには「RD151」と記されている。その上、追加の燃焼試験もある、という文章もあった。



 これについて航空宇宙研究院の朴正柱(パク・ジョンジュ)発射体体系事業団長は、「RD151はRD191の変形タイプだが、別に区分されておらず、大まかに言うとアンガラの系列と見られる。先月30日の燃焼試験は、明らかに羅老号1段目のRD151エンジンで行ったもの」「燃焼試験もまた、契約書には1回と明示されており、追加試験はない」と語った。また教育科学技術部の文海周(ムン・ヘジュ)巨大政策科学官は、「技術的問題が解消されたというロシア側の公式な確認書が届き次第、“羅老号発射準備検討委員会”を開く予定」と語った。








打ち上げ延期がロシアから通達された時、「ロシアとの話し合いのうえ延期した」とでも発表しとけば打ち上げ後も、「ロケット開発技術を手に入れたニダ」「宇宙強国の仲間入りニダ」「世界技術五輪にデビューしたニダ」とか、ホルホルし続けられたのにね。


まあ、問題が起きれば“他人に責任を転嫁して、自らは被害者として振舞う”のが習性ですから仕方ないですね。

















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