国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が、自身に対する指導力不足批判に真っ向から反論した。
潘事務総長は31日、自身のカリスマ不足を指摘する報告書を本国政府に送ったノルウェーのモナ・ユール次席国連大使の故郷であるオスロを訪問した席で、「わたしも自分なりのカリスマとリーダーシップスタイルを持っている」と述べた。個人的には批判されると気分が良くないということを認めるが、自分は常に事務総長としての役割と業務遂行を向上させる方向を模索していると反論した。
特に、国連では各国の職員が働いている点を挙げながら、「われわれは互いの文化と伝統、リーダースタイルを尊重する必要があり、多様な状況は多様なリーダーシップスタイルとカリスマを求めている」と強調した。
ユール次席大使は先ごろ、潘事務総長について「国際危機を扱う上でぜい弱でカリスマに欠けており、経験豊かな国連の同僚さえ困らせるほどに腹を立てることもある」と批判する報告書を本国に送っていた。この報告書が、地球温暖化問題と関連した潘事務総長の訪問のわずか10日前に現地メディアに報じられ、物議を醸していた。
ノルウェー政府はこれと関連し、「ユール次席大使の報告書は本国政府の立場とは関連がない」として遺憾の意を示した。
潘事務総長は「かんしゃく持ち」 ノルウェー公電に波紋 (朝日新聞 2009/08/20)
「不明確でカリスマ性に欠ける」「かんしゃく持ちで周囲の手に負えない」――。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長をノルウェーの外交官が痛烈に批判した本国政府あて公電の全文を地元紙がスクープし、波紋が広がっている。これまでも欧米メディアの厳しい批判にさらされてきた潘氏だが、初代事務総長を出した国からの「ダメ出し」はさらに痛手となりそうだ。
公電は、モナ・ユール次席国連大使の名前入り。19日付のノルウェー紙「アフテンポステン」が報じた。
民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会すらかなわなかった7月の事務総長のミャンマー(ビルマ)訪問を「指導力を見せようともがく事務総長を象徴する成果のなさ」と断じ、スリランカ情勢をめぐっても「非力な傍観者」でしかなかったと指摘。
核軍縮分野での存在感の無さや、金融危機での無策ぶりを挙げ、オバマ米政権内で「1期だけの事務総長」と呼ばれている、と記している。
同紙の取材を受けたストーレ外相は、あわてて潘氏を「勤勉家」などと弁護したが、電報の存在については否定しなかった。
ユール次席大使は93年の中東和平オスロ合意締結に尽力した実力者。夫のラーセン氏は潘事務総長の下でレバノン問題特使を務めている。
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ノルウェー外交官、「潘基文は無力」 (ニューズウィーク 2009/08/28)
褒め言葉が見つからないときは、何も言わないほうがいい。これが国連大使の場合なら、悪口を言うのはもちろん、書き残すなどもってのほかだ。
しかし、これをやってしまったのがノルウェーのモナ・ユール次席国連大使。自国の外務省に宛てた極秘文書が8月19日付の地元紙に暴露されたのだ。酷評の標的は潘基文国連事務総長。ユールは文書の中で、潘には影響力もカリスマ性もなく、「まったく存在感なし」と切り捨てた。文書が公になった際、夫と休暇中だったユールは何の対応もできなかった。
もっとも、こうなるのは時間の問題だった。ユールの見解は、国連内部で以前から広く共有されていたものだからだ。
ユールは国連加盟国の間で潘に対する批判の声が高まっているとし、「カリスマ性のなさが重荷になっている」と指摘。
「やる気と学ぶ意欲が欠けているせいで、多くの交渉で影響力を行使できていない」と痛烈に批判した。
ブッシュ前政権が国連事務総長の職に冴えないリーダーを望んでいたのは有名な話だ。しかし、今では事情が変わったらしい。
ユールの文書によると、米政府は潘の2期目続投をそれほど望んでいないという。これが事実なら、国連の現状維持を望む中国から反発を招くかもしれない。オバマ米大統領やクリントン米国務長官、ライス米国連大使が本気で国連に携わる気だとすれば、今後の動きから目を離せなくなりそうだ。ケイティ・ポール(本誌記者)
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仮に1期で降ろされるにしても、退陣前に「植民地支配の反省が十分でない日本は、従軍慰安婦をはじめとする日帝被害者へ謝罪と補償をすること、また、独島は韓国の領土と認めることを“国連事務総長”の名において勧告するニダ」とでも言えば、少なくとも韓国では歓迎して迎えてくれまよ。
正論 2009年 10月号 [雑誌]
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