(朝鮮日報 2020/02/15)

ハン・ヒョンウ論説委員

 2010年6月2日の韓国地方選挙を控えて北朝鮮が韓国の海軍哨戒艦「天安艦」を沈没させた。これに対する怒りが国民の安保心理を刺激し、当時与党だったハンナラ党に有利になるものと思われた。すると北朝鮮のメディアは一斉に「戦争勃発」という強い語調で「戦争挑発の策動勢力に鉄ついを下さなければならない」と報じた。野党だった民主党は、北朝鮮の戦争への威嚇を利用して「今回の選挙は戦争なのか平和なのかの選択」と訴えた。結果は民主党の圧勝だった。

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 世界中で米国の政治について最も熱心に研究している国はもちろん米国だ。しかし、2位は北朝鮮という説がある。北朝鮮の立場からすると、米国政治を理解して予測することは死活問題と言えるだろう。トランプの弾劾に関する動向、米国の民主党大統領選候補を巡る駆け引きを北朝鮮ほど関心を持って見つめている国もないだろう。北朝鮮は、米国に関心を持つのと同じくらいに、韓国政治にも多大な関心を寄せている。韓国大統領選挙の方向性は、北朝鮮にも大きな影響を及ぼしている。北朝鮮を訪問した韓国の政治家たちは、北朝鮮の関係者たちが韓国の政治事情にあまりにも精通しているのを見て驚いたという。韓国の各種選挙を研究してきた北朝鮮は、韓国の有権者たちの集団心理もよく把握している。2010年の地方選挙の際は、韓国の有権者たちの「戦争に対する恐怖」を正確に読み取ったのだ。

 数日前、北朝鮮のメディアが「傲慢(ごうまん)になると審判される」といった見出しの記事を掲載し、民主党は今回の総選挙で教訓としなければならない、と主張した。同メディアは「民主党が安定した支持勢力を維持しているのは、第1野党の行動に対する反射利益に起因する」とした上で「万が一自己陶酔や陣営に埋没するようなことでもあれば、選挙は予測不可能な状況に陥るだろう」と入れ知恵した。また、他のメディアは「結局、安哲秀(アン・チョルス)という者の正体は比例自由韓国党」とも書いた。今すぐテレビの政治討論に出演できるくらいの知識量だ。

 北朝鮮メディアによる記事は、韓国の左派メディアに掲載された寄稿文を基に作成されているといわれているが、しっかり的を射ている。韓国選挙において傲慢になり自らを高める者は必ず敗北するようになっている。北朝鮮も、文在寅(ムン・ジェイン)政権と民主党があるいはこの道を行くのではないかと気が気でないのだ。

 北朝鮮は、文政権に向かって「恐れをなした犬」「ゆでた牛の頭に笑われる」「でくの坊」「慌てふためく者」といった単語でそそのかすが、選挙で民主党が敗れることを決して望んでいない。従って民主党に入れ知恵をする際は「正しい言葉に耳を傾けよ」と促す。長引く対北制裁で金正恩(キム・ジョンウン)の集団も、徐々に限界に達している。韓国政権に向け「選挙でのリスク管理を徹底せよ」と忠告するのを見ると、今回の総選挙を見つめる北朝鮮もイライラが抑えられない様子だ。


(わが民族同士 朝鮮語 2020/01/28)

去る24日、南朝鮮メディア『プレシアン』に、与党が『国会議員選挙』を控えて覚醒しなければならないということを主張したある政治学教授の文が載せられた。

文の内容は次の通りだ。(略)
...

民主党[共に民主党]が安定的に支持勢力を維持することができるのは、保守的であり極端な主張を日常的に行う勢力と線を引くことができず、政治的旧態と退行に浸っている『第一野党』の行動に対する反射利益に起因する面が大きい。現『政府』に対する評価で『選挙』の枠組みが変われば状況は変わり得る。

さらに『保守統合』という名分で『自由韓国党』と『新しい保守党』、保守性向の市民団体が中道の価値を結合させるならば、民主党体制は幕を下ろすことになる。もちろん、アン・チョルス[安哲秀]変数という複雑な方程式まで考慮すれば、『選挙』地形は霧の中だ。

危険を減らすには『政権』の誤った行動に対する率直な告白と反省だ。

パク・クネ[朴槿恵]弾劾に反対した勢力が支持を得られない決定的理由は、歴史に対する省察と謝罪が欠如しているためだ。

中道層の観点で性急だと感じる問題と、まだ疑惑水準だが『蔚山市長選挙介入』などで情況上、介入の跡があるならば、これに対して謝罪して省察する姿を見せるべきだ。それでこそ民心は『政権』の謙遜と真正性を受け入れる。そうではなく、陣営論理にに律した強弁ト゚蜚語と庇護に一貫するなら、ロウソク精神で執権した勢力の道徳的優越性は毀損されるしかない。

『選挙』はまだ80日以上残っている。いかなる突発変数が生じるかも分からず、民心がどのように揺れ動くかも分からない。

『選挙』の時まで民意は与野党の発言と一挙手一投足に対する評価をする準備ができている。『選挙』リスクを管理できない側が敗北するのは当然の理であり、傲慢な側が民心の審判を受けるのはさらに自明だ。

民主党は中道『有権者』の『票心』がどこへ向かうのかを注意深く省察しなければならない。万が一、自分陶酔や陣営に埋没すれば『選挙』は予測不可能になる恐れがある。常に集団知性による投票は想像以上の結果を作り出したという事実を肝に銘じなければならない。

去る第20代『総選挙』の時に圧勝が予想された『セヌリ党』が、過半どころか第1党固守にも失敗したという事実は反面教師になるのに十分である。(機械翻訳 若干修正)


地方選挙を控え、党本部が党県連の引き締めを図るようなものですね。