(NHK 2020/06/21)

沖縄県の尖閣諸島の沖合で日本の領海への侵入を繰り返している中国海警局の部隊について、訓練や有事の際に軍と同じ指揮系統のもとで一体的に運用することなどを規定した法律が21日から中国で施行されました。中国海軍との融合が進むことへの懸念が周辺国などの間で強まりそうです。

中国では、20日開かれた全人代=全国人民代表大会の常務委員会で武装警察の任務や指揮系統などを定めた「人民武装警察法」の改正法が成立し、21日から施行されました。

中国海警局は、おととしの機構改革で、武装警察に編入されていて、改正法では、軍と共同で訓練などを行うとしているほか、有事の際は、軍の最高指導機関で、習近平国家主席がトップを務める中央軍事委員会か、下部組織である「戦区」の指揮を受けると規定しています。

中国海警局は、沖縄県の尖閣諸島の沖合で日本の領海への侵入を繰り返しており、先月8日には、日本の領海に侵入した際、日本の漁船に接近し、追尾するなど、活動を活発化させています。

今回の法改正によって、中国海警局は、訓練や有事の際に中国海軍と同じ指揮系統のもとで一体的に運用されることが明確になり、軍との融合が進むことへの懸念が周辺国などの間で強まりそうです。


(朝日新聞 2020/06/22)

 中国の人民武装警察(武警)が、戦時に中央軍事委員会の指揮を受けて任務にあたる内容を含む改正武警法が21日、施行された。日本の海上保安庁にあたる中国海警局も武警の傘下にあり、改正法では「海上権益維持」も任務に加わった。武警の軍事的性格が強まれば、中国が領有権を主張する尖閣諸島を巡って日本に影響が及ぶ可能性もある。

 武警は国内の治安維持や警備にあたる部隊。改正法では戦時に中央軍事委員会の指揮を受けると明示され、平時にも軍と共同で突発事件の対応にあたったり、演習を行ったりするとの内容が盛り込まれた。

 海警局は最近、尖閣諸島周辺での活動を活発化させており、接続水域での航行日数は過去最長の更新を続けている。近年、海警局は装備品などで軍の支援を受けているとも指摘されている。(北京=高田正幸)


2018年07月01日
2019年02月16日