(朝鮮日報 2021/04/14)

「低床トラックでの配送は続けられない。膝を曲げて荷物を運んでいると膝にタコができるほどだ。今日から配送は団地の入り口までにする」

 14日午後、ソウル地下鉄5号線・上一洞駅1番出口の前に、宅配の段ボール箱が800個以上も山積みになっていた。全国宅配労働組合(宅配労組)はこの日、記者会見を開き「宅配労働者たちの健康と安全のために、今日から荷物の配送はマンション団地の敷地入口までにして、取りにくる住民に渡す」と発表した。

 ソウル市江東区高徳洞にあるAマンションの住民たちが宅配車両に対し、敷地内の地上道路への進入を禁止すると、宅配労組がこれに反発し、各部屋までの配送を取りやめるとあらためて宣言した。このマンションは計5000世帯規模の新築大型団地で、住民たちは団地の敷地の入り口まで行って荷物を探すという面倒な作業を避けられなくなった。

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 宅配労組はこの日の記者会見で「宅配車両の進入制限は、労働者に一層つらい労働と費用を強要するもの」だとして「居住者代表会議は今からでも責任ある態度で対話に臨んでほしい」と主張した。労組は「今の対立は、居住者会が実質的当事者である宅配労働者と対話・協議をせずに一方的に決定し、通告してきたために発生した」と強調した。

 Aマンションは今月1日から、宅配車両の団地内地上道路の利用を禁止し、台車で各世帯まで配送するか、高さ制限2.3メートルの地下駐車場に出入りできる低床トラックを利用するよう求めた。低床トラックを持たない宅配ドライバーたちは、マンション敷地の正門で台車に荷物を積み、各世帯まで運ばなければならない。宅配ドライバーたちは低床トラックを利用したとしても、荷台の高さが低く、荷台の中で荷物を運ぶためには何度も体を折り曲げながら作業しなければならないため、身体的負担が大きくなると強く反発してきた。

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 宅配ドライバーたちが記者会見を開く前、Aマンションの居住者代表会議は「この団地は地上を車が通行できない形で建築された」として「宅配会社にもそのような理由で、昨年3月から何度も、地上走行を控えて低床トラックで配送するよう協力を求めてきた」と主張した。また「マンションの入り口に宅配の荷物を積み上げて住民に取りに行かせる方式には絶対に同意できない」と述べた。

 しかし宅配労組は、このような居住者代表会議の主張に反論した。宅配労組は「既に他の地域で、低床トラックで配送したドライバーたちが6か月ももたずに移籍するという事態が続出した」として「低床トラックを使った地下配送は代案にはなり得ないということを明言しておく」と強調した。
  
居住者代表会議と宅配ドライバーたちの対立によって不便さが増幅し、マンションの住民の意見も割れている。

 宅配労組がマンションの敷地入り口に数百個の荷物を積み上げたのを見て、マンションの住民チャン・ミョンソプさん(53)は「宅配ドライバーが団地の中で時速10キロ以下で走行すると約束したとしても、事故が起きないという保証はない」として「このマンションが建つ前、モデルハウスを見に行った時に『車が走らないマンション』と説明していたので入居したのだ」と話した。

 幼い孫娘と一緒にマンションの入り口から出てきたシンさん(64)は「娘が仕事をしているので、孫の育児用品はほとんど宅配で注文しているが、入り口から遠い棟なので荷物を部屋まで持っていくのも大変だろう」としながらも「この団地の住民はほとんどが子育て中の若い夫婦なので、子どもの安全を考える立場も理解できる」と話した。

 一方、マンションの決定は宅配ドライバーに対する不当な仕打ちだという意見もあった。イさん(30)は「マンションの地下駐車場が複数の棟とつながっているため、地下に配送車で入るにしても大変だと思う」として「子どもたちが幼稚園や小学校に行っている時間に配送する形にして、地上を走行する方法を模索した方がよいと思う」と話した。

 一部では、対立が解決されずに繰り返される理由について、住民たちのわがままのせいだという指摘も出ている。全北大社会学科のソル・ドンフン教授は「住民とほかの訪問者は車を利用できるのに、宅配ドライバーだけが意図的に排除されるのは(住民の)わがままな行動」だとして「居住者と宅配ドライバーが適正なラインで合意できず、宅配ドライバーをこの問題から排除するのだとすれば、住民の方で不便さを甘んじて受け入れるしかない」と指摘した。

 (韓国の)中央大社会学科のイ・ビョンフン教授も「利害関係だけを追求するのでなく、宅配ドライバーの労働を保障して認める住民たちのコンセンサスが必要だ」として「住民の多くが宅配ドライバーのマンション敷地内への出入りを嫌がるのなら、マンション側が宅配ボックスを各棟の前に設置する形にして、(住民が)決まった場所に荷物を取りに行くのも一つの方法になる」と話した。


(朝鮮日報 韓国語 2021/04/04)

「申し訳ありません私たちも仕方がないんです。」

1日午後5時頃、ソウル市江東区のある大規模アパート団地。5000世帯近い大規模団地の入口で、宅配を取りに来た住民に宅配ドライバーが頭を下げて話した。この日午後4時頃、この団地の裏門周辺には様々な大きさの宅配箱数千個があたかも石塔を積み上げたように段々に積み上げられていた。住民たちが四方に積み上げられたボックスの間で、自分の宅配を探そうとあちこちにボックスを置いたりしながら混乱がもたらされた。このアパートがこの日から安全事故と歩道毀損の憂慮などを理由に宅配車両の団地進入を禁止して起きた状況だ。

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▲去る2日午後、ソウル市江東区のあるアパート団地の裏門近くに宅配箱が積まれている。このアパートでは今月1日から宅配車両の地上出入りが禁止された。

このアパートの住民チャン某氏(69)はこの日、実の姉が送ったヤンニョムカルビとキムチを待っていたところ、夜9時頃、宅配ドライバーからメール一通が送られてきた。『団地内に宅配車両の進入ができないため、149棟の前に宅配を取りに来てほしい』という内容だった。チャン氏が住む棟から149棟までは直線距離だけで650mを越える。チャン氏は「息子もおらず、夫と私だけなので、その重いものを老人2人がどうやって持って来るのかと言ったが、宅配ドライバーも『申し訳ない』という言葉だけだった」と述べた。

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▲ある住民が宅配ドライバーから送られたメール。

住民たちは不便さを訴える。住民オ某氏(43)は去る2日午後2時50分頃、宅配ドライバーから『地上の出入りが止められ、ドアの前への配送が難しいため、136棟の入口に宅配を受け取りに行って』というメールを受けた。オ氏は「外に用事があり6時頃に宅配を探したが、子供たちに食べさせようとした冷凍サバがみな溶けていた」と述べた。

また他の住民キム某氏(24)も「友達の誕生日プレゼントとして入浴制を注文したが、宅配ドライバーが裏門側に下ろしたので取りに行くように言われ、ボックスの隙間で15分もうずくまって宅配を探した」と述べた。

19階に住むある住民は「いつも洗剤やミネラルウォーターのように重い物を宅配で注文するが、正直住民の立場ではドアの前まで持って来なければ重い宅配を持って上がったり下がったりするのが不便でならない」とし「管理室では案内放送でドライバーに家の前に配達してほしいと案内をしたが、ドライバーごとにみな対応が違ったよ」と述べた。

アパート内の宅配論議が起きたのは今回が初めてではない。去る2018年には京畿道南揚州市の茶山新都市で同様のことが起きた。当時、アパート住民たちが交通事故が憂慮されるとし、宅配車両の進入を禁止すると、宅配ドライバーが配送を拒否して宅配大乱が起きた。宅配大乱は主に茶山新都市、松島新都市など首都圏のあちこちで起きた。

宅配大乱が起きたアパートは団地内への車両の進入を禁止している所だ。『公園型アパート』と呼ばれる。これらアパートは車両は地下から出入りすることになっているが、問題は地下出入口の高さが2.3m程度ということだ。宅配車両は通常高さが2.5m前後であり、公園型アパートの地下には出入りが難しい。

アパート住民たちは宅配会社に2.3m高さの地下出入口に入ることができる低床車両に変えるべきだという立場だ。ソウル市江東区の該当アパート入居者対策委員会関係者は「2019年9月に入居を始める時から、宅配会社に公文書を送り、徐々に宅配車両の進入を禁止する計画だと知らせ、備える期間を十分に与えた」と述べた。これまでは宅配車両が団地内の歩道の上に進入した後に物を降ろし、台車で棟間を移動する方式で配達されてきたが、1日から車両の進入を阻止して『宅配大乱』が起きたのだ。

2018年に宅配大乱が発生すると、政府は2019年1月、地上公園型アパートに限り、地下駐車場の入口の高さを2.7mに引き上げた。しかし、ソウル市江東区のアパートなどは政府の地下入口高さ引き上げに先立って承認を受けており、問題が続いているのだ。

宅配ドライバーも不満を吐き出す。宅配ドライバーは宅配会社に所属する職員ではなく一種の『自営業者』身分のため、車両を変えるのもドライバー個人が負担しなければならない。ソウル市江東区地域担当の宅配ドライバーA氏は「宅配車両を買い替えずに貨物室を切る費用だけでも150万ウォン以上かかる」とし「貨物室を切れば、今は一度に配達できる物量が400個程度だが、これが3分の1程度減るため、物流センターに1,2回はさらに行ったり来たりしなければならない。すると勤務時間も増える。また、貨物室内できちんと腰を伸ばして立っていることもできず、体に無理がかかるほかはない」と説明した。

ある宅配会社関係者は「住民たちの不便さは分かるが、宅配ドライバーの立場では低床車両に変える場合、一度に積み出すことができる物量が減り、再び物流センターを行ったり来たりしなければならないなど負担が大きい」と述べた。業界では公園型アパートの場合、指定宅配場所を定める方式で意見を調整する方法の他には明確な解決策がないという話が出ている。(機械翻訳 若干修正)


高徳グラシウム(namuwiki)一部抜粋

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名  称 高徳グラシウム
英文名称 Godeok GRACIUM
種  類 アパート
住  所 ソウル特別市江東区高徳洞333
入  居 2019年9月から
棟  数 53棟
階  数 地下3階、地上9~35階
世 帯 数 4,932世帯

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2018年04月11日