(上毛新聞 2022/08/10)

 県立公園群馬の森(アイ・ディー・エー群馬の森、高崎市)にある朝鮮人労働者追悼碑の設置許可を巡る問題で、県が碑を管理する市民団体に対し、自主的な撤去の予定などを示すよう通知していたことが9日、関係者への取材で分かった。県は22日までに連絡がなかった場合、行政代執行に向けた手続きを進めることにも言及。団体は近く対応を協議する。

 県は4日付の通知で、追悼碑を「速やかに撤去」するよう、その予定などを22日までに連絡することを求めた。連絡がない場合は都市公園法と行政代執行法に基づき、県側で「撤去に向けた手続きを進めていく」と明記した。

 都市計画課は「自主的な撤去がベストだが、応じてもらえなければ法に基づいて進める」としている。

 通知を受け、団体と弁護団は近く意見を集約する方針。関係者は9日の取材に「基本姿勢として撤去には応じられない」と話した。

 県は2014年に碑の設置許可を更新せず、団体側は違法だとして提訴。6月の上告棄却で、県側勝訴の東京高裁判決が確定した。


(上毛新聞 2022/08/23)

 群馬県立公園群馬の森(アイ・ディー・エー群馬の森、高崎市)にある朝鮮人労働者追悼碑の設置許可を巡る問題で、県が碑を管理する市民団体に対して自主的な撤去の予定などを示すよう求めたことを受け、団体側は回答期限の22日、県に書面を提出した。書面では山本一太知事との会談を求め、撤去には触れなかった。

団体側は記者会見で「任意の撤去には応じない」と明言。県は対応を検討する。

 団体側の角田義一弁護団長は会見で「今、碑は静かにたたずみ、問題は起きていない」と主張。「なぜ県は任意の撤去を求めるか、知事は説明する責任がある。談判したい」と述べた。

 県は自主的な撤去予定を示すよう求めた通知の中で行政代執行にも言及した。これに対し角田氏は「道路の真ん中に家があるような問題とは違う。公益に反していることが誰にも一目瞭然でなければ認められない」と反発。仮に手続きが進められた場合、現地で座り込みを行うとした。

 最高裁が上告を棄却し、県による許可の不更新を適法とした東京高裁判決が確定していることについては、2014年当時の県の決定に対する裁判であって現在は状況が異なるという認識を示した。改めて県に設置許可を申請する可能性にも触れた。

 県都市計画課は「県としての対応を速やかに検討する」とした。

 碑は政治的行事を行わないことを条件に04年に設置された。碑に関係する追悼式で「強制連行」という文言を使って主義主張が語られたなどとして、県は14年に設置許可を更新しなかった。団体側は違法だとして提訴。今年6月の上告棄却で、県側勝訴の東京高裁判決が確定した。

2022年06月17日