(朝日新聞 2023/11/07)
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は7日、政府の解散命令請求後初めてとなる記者会見を開き、高額献金問題について元信者らに「心からおわびする」と述べた。

 田中会長は会見の冒頭、「当法人の指導が行き渡らず、今までつらい思いをされてこられた皆様方に率直におわびしなければならない。2世の皆様、そして国民の皆様方に改めて心からおわびする」と述べ、頭を下げた。

 一方で、解散命令請求に対しては「信教の自由、法の支配の観点から、到底受け入れることはできない。今後もその法的主張をしっかり貫いていく」と語った。

 おわびについて田中会長は「いわゆる被害者が特定されて初めて謝罪という言葉が使われると思う。いま裁判が始まって、私たちの犯罪性などを含めて法廷で議論されていくことが始まったので、謝罪という言葉とは距離を置かなければならないと考えている。心を痛めること、つらい思いをしている方々がいることも事実なので、そこに関してはおわびしていきたいという思いでおわびの会見とさせていただいた」と語った。

 また、教団の財産保全措置のための法制定の議論が起きていることや、教団資産の海外移転が懸念されている点に言及。「解散命令の裁判が確定する前に、当法人の資産を海外に移転させるという心配は全くなく、財産保全措置法の必要性は全くない」と主張した。

 「(教団側の)法的主張は必ず司法の場で認められるものと確信している」としつつ、司法判断が出るまでの間、「供託金」として国に60~100億円を拠出する考えを示した。年間の予算調整を踏まえた上で、めどを立てたという。


(時事通信 2023/11/07)

 「謝罪という言葉は、被害者が特定されて初めて使われる」。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は7日の記者会見で、「心からのおわび」を口にしながら、「被害者」という言葉を使わず、「謝罪」とも一線を画した。

 「国と国民を巻き込んでの事態に至ったことを深く反省し、私たちの不足さゆえに心を痛めている皆さま、つらい思いをしてこられた(宗教)2世の皆さま、国民の皆さまに心からおわびする」

 午後2時から教団本部で始まった会見の冒頭、田中会長はこう述べた後、勅使河原秀行・教会改革推進本部長と共に約10秒間、頭を下げた。

 しかし、質疑応答で被害者に対する謝罪かどうかを問われると、財産保全に関する国会での議論に関し、「被害者も被害金額も不明確だ」と指摘。「信仰しないことを通して返金要求したら即、被害かという結論は距離があり過ぎる。献金返済請求全てが被害だということは受け入れ難い」とも述べた。