(読売新聞 2023/11/10)
【上海=田村美穂】中国国務院(中央政府)は10日、チベット自治区統治の成果をまとめた白書[白皮书(書)]を発表した。チベット族を含む少数民族政策に対する批判が米欧などで強まっているのに対し、統治の正統性をアピールする狙いがあるようだ。
白書では、チベット族が信仰するチベット仏教を巡り、「法に基づいて寺院の管理を強化、改善し、調和を促した」と強調した。政府が宗教を管理することで秩序が保たれたと誇示し、政策を正当化した。
習近平(シージンピン)政権は、宗教を中国共産党の指導の下に置く「宗教の中国化」を掲げる。今後もこの政策を推し進め、自治区で宗教を管理する必要があるとしている。
白書では、チベット族の言語・文化を保護する取り組みや所得増加もアピールした。習政権が発足した2012年以降、チベット族などに配慮し、自治区の発展を重視してきたと主張している。
(共同通信 2023/11/10)
中国政府は10日、チベット自治区に関する白書を公表し共産党統治を正当化した。英語版で自治区の地名をこれまでの「TIBET」ではなく、チベットの中国語「西蔵」の発音に当たる「シーザン(XIZANG)」と表記した。中国は欧米諸国と自治区の人権問題などを巡り対立しており、中国語読みに変更することで外国の干渉をけん制する狙いがある。

中国の習近平指導部は2008年に大規模暴動が起きたチベット自治区で抑圧を強め、チベット族に対する中国語や共産党思想の教育を徹底。信仰よりも党・政府への忠誠を優先させる「宗教の中国化」を進めている。
シーザンの英語表記は中国政府が10月に開いた国際フォーラムで通訳が使用。今回の白書を伝えた国営通信新華社の英文記事も採用した。北京の西蔵文化博物館では一部表記が10日までにシーザンに差し替えられた。
白書は習国家主席が重視する「国家安全」を自治区で維持するとし、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマについて「ダライ集団の反動的本質を暴き、分裂破壊活動を厳しく取り締まった」とした。

ダライ・ラマ猊下と習近平皇帝の根競べだな
specificasia
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