(朝日新聞 2023/12/21)
中国政府のプロジェクトとして始まり、日本の大学が中国側と提携して国内で運営する中国語教育機関「孔子学院」について、福山大(広島県福山市)が来年3月での撤退を決めたことがわかった。全国15大学にあった孔子学院の閉鎖は、3校目となる。新型コロナ禍や日中関係の悪化にともない生徒が減っていた。
福山大の孔子学院の開設は、夏季北京五輪があった2008年。提携する上海師範大などから講師の派遣を受け、主に社会人を対象に中国語を教えてきた。太極拳や書道の教室も開く。
ただ、年間約200人だった生徒数はコロナ禍で激減。制限がなくなった今も約100人にとどまる。平山亮学院長は取材に対し、「中国語を学ぼうという人が減り、生徒の確保が難しくなった」と述べた。地方都市であることや日中関係の悪化が影響している可能性がある。
孔子学院は21年3月に工学院大(東京都新宿区)、22年2月に兵庫医科大(兵庫県西宮市)がそれぞれ閉鎖している。閉鎖の理由について工学院大総務課は取材に「キャンパスのリニューアルのため」、兵庫医科大広報課は「協定期間が満了したため」と答えた。
◇国と国の関係の中で
04年に設置が始まった孔子学院は、管轄する中国国際中文教育基金会によると、今年12月現在で160カ国・地域に498校ある。
ただ、「中国共産党の宣伝機関」とする批判的な見方があり、中国との対立が深まった米国などで閉鎖が相次いだ。
日本側の孔子学院関係者は「日本で行われている授業内容に問題があるとは考えていない」とした上で、「相手国との関係の変化が、生徒の募集状況にも影響してくる」と語る。
日本中国語検定協会(東京都中央区)によると、中国語検定の志願者も減少傾向で、13年には年間5万人を超えたが、23年は2万人を下回った。
今回の福山大の決定に対し、大学の運営に関わる地元の企業経営者の中には、「日中関係が良くない時期だからこそ、学校を続けたほうがよい」という声もあったという。
福山大は来春以降も、中国の大学との提携関係は維持する。孔子学院の看板を外して、生涯学習やリスキリングを提供する部門を設け、講座の一つとして中国語の授業を続ける。(西本秀)

そのようなサービスを提供すべきではない。
外国語学習は教養ではなく、時間をかけて行われる専門教育である。
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