(読売新聞 2024/01/28)
 北朝鮮による拉致被害者らの救出を求める集会「拉致問題を考える国民の集いin宮崎」が27日、宮崎市霧島のJA・AZMホールで開かれた。参加した260人を前に、1977年に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(拉致当時13歳)の弟・哲也さん(55)らが問題の早期解決を訴えた。

 集いは政府拉致問題対策本部や県などが主催。各地で開催されているが、宮崎県では初めて。80年に原敕晁さん(当時43歳)が拉致された青島海岸をこの日視察した林芳正官房長官らも出席した。

 哲也さんは、「もっと日本政府には怒りを持って北朝鮮に 対峙たいじ してほしい。絶対解決しないとだめだと、1人でも多くの人に伝えてほしい」と力を込めた。

 また88年に宮崎市沖へ釣りに出かけて行方不明となった特定失踪者の水居明さん(当時52歳)の長男、徹さん(64)も登壇。「最近は署名活動をしていると『もう終わった(問題)』と言われる方もいる。地道に継続していくしかない」と問題の風化への危機感を語った。


(産経新聞 2024/01/27)

林芳正官房長官兼拉致問題担当相は27日、宮崎市で北朝鮮による日本人拉致問題に関する集会に出席した。被害者の家族が高齢となり、時間的制約のある人権問題だと指摘。「解決には、地域や世代を超えて国民が被害者の一日も早い帰国実現への強い意志を示すことが重要だ」と強調した。

岸田文雄首相が条件を付けずに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と向き合う決意を示し、首相直轄のハイレベル協議に向けて働きかけていると説明。「拉致問題は、いまなお被害者が自由を奪われている現在進行形の問題だと認識してもらいたい」と語った。

横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟哲也さんが講演し「政府には怒りを持って北朝鮮に対峙、交渉してほしい」と要請。母の早紀江さんが高齢になっているとして「元気なうちに姉と抱き合えるようにしたい」と訴えた。