(聯合ニュース 2024/06/02)
北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は2日夜、朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、ごみなどをぶら下げた風船を韓国に飛ばすことを暫定的に中断すると発表した。韓国側が北朝鮮へのビラの散布を再開すれば風船を再び飛ばすと警告した。
談話は風船を飛ばすことは「徹底した対応措置」だとし、韓国のビラ散布が再開された場合、「発見された量と件数に応じて百倍の紙くずと汚物を再び集中散布する」と警告した。
また、「5月28日夜から6月2日未明までごみ15トンを各種器具約3500個で韓国の国境付近と首都圏地域に飛ばした」と主張した。
北朝鮮は1日午後8時から汚物をぶら下げた風船を飛ばし、2日午前現在、ソウルや近郊の京畿道地域で約600個の風船が見つかった。先月28~29日にも風船約260個を韓国に飛ばしており、合計約900個の風船が発見されている。
韓国政府はこうした挑発行為を止めなければ北朝鮮にとって「耐え難い措置」を取ると警告していた。(斎藤寿美子)
(NHK 2024/06/03)
北朝鮮は、ごみや汚物をぶら下げた多数の風船を韓国側に飛ばすことを「暫定的に中断する」と発表しました。ただ、韓国側が、北朝鮮の体制を批判するビラを再び飛ばした場合は「100倍の量を散布する」としています。
北朝鮮は、韓国の脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラを飛ばしたことへの対抗措置として、先月末からごみや汚物をぶら下げた多数の風船を韓国側へ飛ばしました。
これを受けて韓国大統領府は2日、「北が耐え難い措置に着手する」という方針を確認しました。
大統領府高官は、2018年から中止されている、軍事境界線近くに大音量のスピーカーを設置して北朝鮮に向けて行う宣伝放送について「再開も排除しない」としています。
こうした中、北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は昨夜、国営通信を通じて談話を発表し風船を飛ばすことを「暫定的に中断する」と明らかにしました。
談話では15トンのごみを散布したとした上で中断の理由について「いかに気持ちが悪く、多くの労力が消費されるか十分に体験させた」と説明しています。
ただ、韓国側が北朝鮮の体制を批判するビラを再び飛ばした場合は「100倍の量の紙くずと汚物を散布する」としています。
韓国の脱北者団体は近く、ビラを飛ばす考えを示していて、北朝鮮は今回の談話を通じて、韓国側に非があると改めて主張し、風船を飛ばす対抗措置を正当化するねらいがあるとみられます。

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