(朝日新聞 2024/06/19)
エクアドルは18日、中国人への査証(ビザ)免除措置を一時的に停止すると発表した。中国からの入国者が「異常なまでに増加」していることが理由だという。米国を目指す中国人移民は増えており、ビザが不要なエクアドルは米国行きの出発点になっていたとみられる。
エクアドル外務省の声明によると、中国からの入国者はここ数カ月で急増しており、その半分がビザ免除措置で定められた90日間以内に正規の手続きで出国していなかった。また、中国人らは通常とは異なるルートで「西半球の別の目的地」を目指していると指摘した。
米シンクタンク「ニスカネン・センター」は5月、エクアドル政府のデータを引用し、2023年に中国人がエクアドルに入国した回数は約4万8千回だった一方で、出国回数は2万4千回だったと明らかにした。エクアドルに不法滞在しているか、通常の出国管理を経ないで出国したとみられている。
ロイター通信などによると、エクアドルは中国人にとって米州大陸で唯一、ビザなしで入国できる。エクアドルから北上し、中米パナマと南米コロンビアとの国境にあるダリエン地峡やメキシコを抜けて米国を目指しているとみられる。
米税関・国境警備局(CBP)の統計によると、2023会計年度(22年10月~23年9月)に米国境などで身柄を拘束された中国人は約5万3千人で、22年度の2倍近くに及ぶ。中南米出身者に比べれば人数は少ないが、以前に比べればはるかに多い。(サンパウロ=軽部理人)

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