(ハンギョレ新聞 2024/07/29)
〇「強制性の表現に関する議論はなかった」外交部の主張と相違
日帝強占期(日本による植民地時代)に朝鮮人強制動員が大規模に行われた日本の新潟県の佐渡鉱山(佐渡島の金山)が27日にユネスコの世界遺産に登録されたことをめぐり、韓国政府と日本政府が事前に「強制労働」という表現を使わないことで合意していたと報じられた。佐渡鉱山での朝鮮人労働者の強制性の表現問題については日本と協議しなかったとする韓国外交部の主張と相反しており、波紋が予想される。
日帝強占期(日本による植民地時代)に朝鮮人強制動員が大規模に行われた日本の新潟県の佐渡鉱山(佐渡島の金山)が27日にユネスコの世界遺産に登録されたことをめぐり、韓国政府と日本政府が事前に「強制労働」という表現を使わないことで合意していたと報じられた。佐渡鉱山での朝鮮人労働者の強制性の表現問題については日本と協議しなかったとする韓国外交部の主張と相反しており、波紋が予想される。
読売新聞は28日、「『佐渡島の金山』(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録を巡り、日韓両政府は朝鮮半島出身者を含む労働者に関し、現地の展示施設で『強制労働』に関する文言を使用しない一方、当時の暮らしぶりなどを説明することで事前に折り合った」と報じた。同紙は「日韓は国交正常化60年を来年に控え、関係改善が進んでおり、両政府関係者には新たな火種を抱えたくないとの思惑が働いたとみられる」と補足した。
世界遺産登録は慣例上、韓国や日本などの世界遺産委員会の21の委員国の全会一致方式で決定されるため、「朝鮮人強制動員」に関して懸案がある韓国政府の賛成が佐渡鉱山の登録に決定的な役割を果たした。特にユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS、イコモス)が先月、佐渡鉱山について「全体の歴史」を反映するよう勧告して「保留」を決めたことで、両国の交渉において韓国が優位に立っていた。
読売新聞も「韓国は当初、佐渡島の金山は『戦時中、朝鮮半島出身者が強制労働させられた被害現場だ』と反発し、対応を求めていた」と明らかにした。しかし「日本は水面下の交渉で、強制労働の文言を使わない代わりに、現地の施設で常設展示を行い、戦時中に朝鮮半島出身者が約1500人いたことや労働環境の過酷さを紹介する案などを打診し、韓国が最終的に受け入れた」と報じた。
これは外交部のこれまでの主張と相反する。外交部の当局者は佐渡鉱山の登録過程で「強制性」が抜けたことについて、「強制性の表現問題はすでに2015年に整理された。表現問題について(今回は)日本と協議していない」と述べていた。
2015年7月に朝鮮人強制動員の被害があった端島(軍艦島)などが世界遺産に登録された際、日本政府は「本人の意思に反して」(against their will)動員され、過酷な条件のもと「強制的に労働」(forced to work)させられたと明言するなど、強制性を明確にしたことがある。韓国政府高官も27日、ラオスのビエンチャンで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)関連外相会議で記者団に「改めて表現しなかっただけであり、(2015年の)過去の約束をそのまま守り続けるという意味が込められている」と述べた。
日本が「強制労働」などの過去の約束を守り続けるという韓国政府の説明も事実に反する。日本政府の関係者はこの日、産経新聞に佐渡鉱山の朝鮮人労働者の展示などについて、「(強制労働には該当しないという)日本政府の従来の立場を変えるものではない」と述べた。
外交部はこの日夕方、韓日間で「強制労働」を除外することで事前合意したという日本メディアの報道は「まったくの事実無根だ」と明らかにした。これに先立ち、外交部は記者団に「日本政府は、これまで世界遺産委員会で採択されたすべての関連決定とそれに関する日本の約束を念頭に置き、今後も韓国との緊密な協議のもとで、解釈と展示戦略および施設について引き続き改善するよう努力していく」という日本側代表の発言を参考にするよう述べ、その後、事実無根だと明言した。
野党は強く批判している。最大野党「共に民主党」のカン・ユジョン院内報道担当はこの日の記者会見で「日帝強占期に朝鮮人が強制労働に動員された悲劇的な歴史の現場(佐渡鉱山)が、軍艦島に続き、ふたたび世界的な名所として脚光を浴びることになった」と非難した。東京/キム・ソヨン特派員、シン・ヒョンチョル記者、ビエンチャン/パク・ミンヒ先任記者、オム・ジウォン記者
↓は読売新聞より

↓は朝日新聞より


| 佐渡金山の世界遺産登録、日韓が歩み寄り…「強制労働」不使用の一方で労働環境の過酷さ紹介 (読売新聞 2024/07/28) 「 佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録を巡り、日韓両政府は朝鮮半島出身者を含む労働者に関し、現地の展示施設で「強制労働」に関する文言を使用しない一方、当時の暮らしぶりなどを説明することで事前に折り合った。 日韓は国交正常化60年を来年に控え、関係改善が進んでおり、両政府関係者には新たな火種を抱えたくないとの思惑が働いたとみられる。 インドのニューデリーで行われた世界遺産委員会で登録が決まると、日本政府の代表団は 安堵(あんど)の表情を浮かべ、各国関係者から握手攻めにあった。韓国の代表団はそこには加わらなかったが、その後、日韓の駐ユネスコ代表部大使が会場で握手を交わした。 韓国は当初、佐渡島の金山は「戦時中、朝鮮半島出身者が強制労働させられた被害現場だ」と反発し、対応を求めていた。日本は水面下の交渉で、強制労働の文言を使わない代わりに、現地の施設で常設展示を行い、戦時中に朝鮮半島出身者が約1500人いたことや労働環境の過酷さを紹介する案などを打診し、韓国が最終的に受け入れた。 岸田首相は27日、自身のX(旧ツイッター)に「14年越しの登録です。国民の皆様と喜びを分かち合いたい」と投稿。新潟県の花角英世知事、佐渡市の渡辺竜五市長に電話をかけ、「日本の宝から世界の宝となった佐渡島の金山をこれからもしっかりと守り、将来に引き継いでいけるよう、地元の取り組みを支援していく」と伝えた。 韓国外交省は27日、「日本が誠意ある措置を取り、韓日関係改善の流れを継続することを期待する」とのコメントを発表した。ただ、韓国内では、「強制労働」の文言が使われないことについて、左派系メディアなどが「批判は避けられない」(ハンギョレ新聞)と反発している。 ◇高度な手工業 独自発達 世界遺産登録が決まった「 佐渡島さど の金山」は、江戸幕府の管理の下、19世紀半ばまで手作業で、鉱石採掘や小判製造などが行われ、鎖国下で国外からの技術や知識が制限された中、独自の技術が発達した。27日の世界遺産委員会では、「世界の他の地域で機械化が進んだ時代に、高度な手工業による技術を継続した類を見ない事例」と評価された。 「佐渡島の金山」は、「西三川砂金山」と「相川 鶴子つるし 金銀山」から成る。 「西三川砂金山」では、砂金を含む山を人力で掘り崩した後、堤でためた水を一気に流して土砂を洗い流す「大流し」の手法で砂金を採取した。 「相川鶴子金銀山」では高度な測量技術を駆使し、排水や換気なども工夫して坑道を掘る技術が発達した。山を削って鉱脈を掘った跡が幅30メートル、深さ74メートルにわたって残る「道遊の 割戸わりと 」などが当時の様子を伝える。 |
| <主張>佐渡金山遺産登録 朝鮮出身者の展示不要だ (産経新聞 2024/07/28) (略)日本政府は令和3年に「強制労働には該当しない」との答弁書を閣議決定している。 政府関係者は今回、「日本政府の従来の立場を変えるものではない」としているが、日本が世界遺産に推薦した佐渡金山の文化的価値は江戸時代までだ。戦時中の事柄に関する展示は、そもそも不要だろう。 平成27年に長崎市の端島(はしま)炭坑(通称・軍艦島)など「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に決まった際も、朝鮮半島出身者が強制労働させられたと不当に主張する韓国に配慮し、日本政府は情報センターの設置を決めた。 しかもその後、展示内容が不十分とする韓国の要請に基づき、ユネスコが日本に対し「強い遺憾」を決議表明する事態になった。 この失態を、繰り返してはならない。 |

外務省はいつになったら韓国の扱い方を学習するのかと呆れるわ。水面下での交渉で約束なんか交わしても、もそれ以上の成果を勝ち取ったなどと韓国メディアに報道させて、約束を守れと煽った韓国世論を背に、さらに譲歩を求めてくるのはいつものパターンだろ。
specificasia
が
しました