【 大田テジョン (韓国中部)=山田伸彦】長崎県対馬市の観音寺から盗まれた仏像「 観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」が13年ぶりに返還された24日、韓国で手続きを済ませた同寺前住職の田中 節孝(せっこう)さん(78)は、感無量の様子で日韓の報道陣の取材に応じた。主なやり取りは次の通り。

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▲仏像の前で報道陣の取材に応じる田中さん(24日午前、韓国・大田市で)=山田伸彦撮影

 ――今の気持ちは。

 「仏像を近くで見られて感動している。あったものがなくなって、空虚感を抱いていた。長崎の人たちも帰りを待っており、それがかなうのがうれしい」

 ――仏像は所有権を主張していた韓国の 浮石(プソク)寺に一時的に貸し出される。

 「いがみ合っては駄目だ。生まれ故郷の寺で観音様に活躍してもらいたい。仏像をつくった方々の子孫が、またお参りできるのは幸せなことだと思う。これから日韓の色んな恨みつらみも 払拭ふっしょく されていくだろう」

 ――きちんと戻るか不安に思う人も少なくない。

 「100日間の法要が終わったら必ずお帰りになるので、どうか待ってほしい。(貸与のセレモニー会場に)これだけたくさんの保証人がそろっている。寺同士で誓約書も取り交わした。もう間違いはない」