【こちら特報部】参院選で台頭した排外主義、102年前の関東大震災の朝鮮人虐殺「通じるものが…」 過熱する社会を危ぶむ(東京新聞 2025/08/28)
関東大震災直後、各地で起きた朝鮮人虐殺から9月で102年。朝鮮半島と日本の交流の歴史を伝える「高麗博物館」(東京都新宿区)は27日、これまで注目されてこなかった地元・新宿での当時の記録などを紹介するパネル展を始めた。企画した同館の谷正人理事は、排外主義的な主張が台頭した参院選と、当時の新宿の雰囲気を「通じるものがある」と重ねる。(松島京太、安藤恭子)
◆新宿・高麗博物館が当時の記録を紹介するパネル展
「不逞鮮人二名ヲ監禁ス」「鮮人十二名ヲ保護」(「近衛師団行動一覧表」其三より)
1枚のパネルに、1923年の関東大震災発生後の「近衛騎兵連隊」、天皇の護衛隊となる精鋭の兵士たちの動きが記されていた。
戒厳令発令後の9月3日、差別的な呼称で朝鮮人を「監禁」「保護」したと明記。現在の新宿区にあり、多くの朝鮮人留学生が暮らした早稲田大の「長白(ちょうはく)寮」などにも「監視兵ヲ出ス」とされている。
「その後何があったか肝心な事は書いていない」と谷さんは語るが、「『官』の側が、朝鮮人に対して差別的な目線を向けて大衆をあおっていたことが分かる」と読み解く。関東大震災直後の朝鮮人虐殺について、都内では荒川周辺での証言収集や追悼式などが知られる。新宿区は「大規模な被害ではなかったのかもしれない」。しかし、「今の日本社会にも通じるものがある」と危惧する。
◆「10円50銭って言ってみな」…動画がSNSで拡散
谷さんがそう感じる理由が、7月の参院選だ。高麗博物館を訪れた在日コリアンの女性が、排外的な主張がまん延する外の様子を不安がるのを目にした。
外国人への排外的な主張を掲げる候補者の発言も目立った。街頭演説の場で参政党の支持者とみられる男性が「10円50銭って言ってみな」と口にする動画も交流サイト(SNS)で拡散した。関東大震災直後、混乱の中で広がった「朝鮮人が暴動を起こす」などの流言をきっかけに、民衆がつくった「自警団」や軍、警察が起こした殺害の数々。日本人と朝鮮人を識別するために「15円50銭」の発音を確かめた史実と重なる。
朝鮮人虐殺の現場を調査してきたノンフィクション作家の加藤直樹さんも「『外国人が問題だ』というキャンペーンで政治家が票を集めて『日本から追い出してもいい』という考えが広まった。『朝鮮人は殺してもいい』と考えた当時のようだ」と指摘し、「外国人への差別意識は過熱している」と現状を危ぶむ。
毎年9月1日に都立横網町公園(墨田区)で行われる、恒例の朝鮮人犠牲者追悼式典も、式典の静穏な遂行のために苦心している。
◆「ヘイトへの対抗策を少しずつ積み上げて」
小池百合子都知事は2017年から同式典への追悼文の送付を中止し、今年も送らないと表明。これに対し今月18日、都議会の立憲民主党系会派や共産党などが「送付中止以来、追悼式典と同時刻に隣接した場所でヘイト集会を開催するようになった」として、送付を再開するよう求めた。
式典の主催団体によると、昨年の式典直後、公園内で開かれた「日本女性の会 そよ風」の集会関係者が近くに来て大声で演説し、朝鮮人犠牲者追悼碑を「必ず破壊する」などと発言した。公園を管理する東京都の担当者はこの事態を把握しているとし、今年9月1日の公園について「フェンスの設置など警備体制をしいて、来園者の皆さまが安全にお過ごしいただけるように努める」と話した。
加藤さんはこういった扇動や「10円50銭」発言を念頭に「ヘイトスピーチは洪水のようなものだ。民族差別を放置するとここまでいくんだという事例が朝鮮人虐殺だった」と語る。一方で、各地で続く追悼の営みや歴史を見つめる集会の動き。加藤さんは2016年に成立したヘイトスピーチ解消法などを「要石」として、希望を見いだす。「ヘイトへの対抗策を少しずつ積み上げていくことが大事。社会の決壊を防ぐことができる」

鮮人とは、当時朝鮮人のことを普通にこう呼んでいた。おまエラがレッテル貼りする差別用語ではない。
不逞鮮人を監禁とは、犯罪若しくは不良行為を行った鮮人を拘束したことであって、通常の警察活動である。
保護とは、「確保」である。
震災後に混乱拡大防止のため報道規制が行われたが、混乱収束とともに報道規制解除された後の新聞記事には、実際に起こった朝鮮人犯罪についての記事が出ていた筈だが。
不良外国人ファーストのトンキン新聞らしい記事だ。
specificasia
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