NHK番組で名誉毀損、100万円賠償命じる 東京高裁
(朝日新聞 2013/11/28)
日本の台湾統治を検証したNHKの番組で名誉を傷つけられたなどとして、台湾人や日本の視聴者ら計42人がNHKに約710万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、NHKに100万円の支払いを命じた。
一審は請求を棄却していた。
問題とされた番組は、2009年4月に放送されたNHKスペシャル「アジアの“一等国“」。
判決によると同番組は、1910年に台湾の先住民パイワン族の男女がロンドンの博覧会に連れていかれ、「人間動物園」に展示された、と報じた。
須藤典明裁判長は「『人間動物園』という言葉は当時はなく、新しく使われ始めた言葉。人格否定につながりかねない過激な言葉を、人種差別的な意味合いに配慮せずに番組で何度も言及した」と指摘。当時ロンドンに行ったパイワン族男性の遺族の「父はパイワン族を代表してロンドンに行った」との思いを踏みにじり、名誉を傷つけたとして、遺族女性1人に100万円を支払うよう命じた。
一方、「偏向した内容で知る権利を侵害された」などとする他の原告の請求は「報道として問題がないわけではないが、憲法が保障する表現の自由や報道の自由に照らして十分尊重されるべきだ」として退けた。
昨年12月の一審・東京地裁判決は「原告の名誉を傷つけたとはいえない」などとして、原告側の請求をすべて棄却していた。
この裁判の一審段階では、パイワン族男性の遺族らに加え、日本の視聴者らも原告として参加。計約1万人が原告となっていた。
NHKに賠償命じる判決
(NHK 2013/11/28)
日本による台湾統治を取り上げたNHKの番組を巡り、台湾の人たちなどが賠償を求めた裁判で、東京高等裁判所は、取材に応じた台湾の女性1人について「番組によって名誉を傷つけた」と指摘して、NHKに100万円の賠償を命じました。
そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは言えない」として訴えを退けました。
この裁判は、NHKが4年前に放送した、戦前から戦中の日本による台湾統治を取り上げたNHKスペシャル、「シリーズ・JAPANデビュー第1回アジアの“一等国”」について、「誇りや名誉を傷つけられた」などと主張して、台湾の人たちや視聴者が賠償を求めたものです。
1審は去年、訴えをすべて退け、原告側が控訴していました。
28日の2審の判決で東京高等裁判所の須藤典明裁判長は、原告のうち、取材に応じた台湾の女性1人については「細心の注意を払うべきなのに、放送の中で、深刻な人種差別的な意味合いのある言葉を使って名誉を傷つけた。取材の際の説明も極めて不十分だった」などと指摘して、NHKに100万円の賠償を命じました。
一方、そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは言えない」として訴えを退けました。
判決について、原告の弁護士は「公共放送によるずさんな取材が認定された。判決はかなり強い調子で糾弾しており、画期的だ」とコメントしています。
NHKは、「主張が一部認められず残念です。今後の対応については判決内容を十分検討して決めます」としています。
公務員がストを禁止されているように、事実上、法により視聴料が強制徴収されているNHKは、ニュース・ドキュメンタリー番組については「報道の自由」を制限し、「報道の中立性」を厳しく求めても良いような気がしますね。
あと、海外の娯楽ドラマを買ってきて放送するくらいなら、民放の少ない地域で放送していない番組をキー局から買ってきて放送、キー局地域では地方局の人気番組を放送して欲しいですね。
2012年12月14日
NHKスペシャル「JAPANデビュー」を訴えた台湾人ら 東京地裁が請求を棄却!
2009年10月07日
NHKスペシャル「JAPANデビュー」への2次提訴で原告が1万人超え!
日本と台湾 (祥伝社新書)
るるぶ台湾'14 (るるぶ情報版海外)
by G-Tools
