(KBS 韓国語 2015/01/22)

1945年は我が国が日本から独立した歴史的な年です。日本と中国では1945年をどのように記憶しているのでしょうか?日本のある高校生に1945年の意味を尋ねると、「天皇が積み上げた業績が一瞬にして崩れた年」という回答が返ってきました。中国では抗日戦争で大きな勝利をおさめた歴史的な年という認識が強いです。

歴史的に密接な関係を結んでいる韓・中・日3か国が1945年を眺める視点がこのように交錯する理由は何だろうか。

KBS取材陣は各国の教室でどんな歴史教育が行われているのかを調べるため、韓国史と中国史、日本史を専攻した教授と博士など6人の助けをかりて、昨年8月から5か月にわたり3か国で使われている中学校歴史教科書26冊と教師用指導書を分析してみました。


■「植民地支配ではなく統合」…日本、教師用指導書の歪曲深刻

今まで数多くの歪曲論議をもたらした『右翼教科書(自由社、育鵬社版)』は、あたかもこれまでの論議を認識したように韓国と関連した内容が大幅に減った姿でした。それにもかかわらず、教室では相変らず歴史歪曲が行われていました。まさに教師用指導書を通じてです。指導書は教師が生徒を教える時に参考にする教師たちの参考書です。教科書を出版する出版社がこれを教える教師たちのために作る本なので、板書の内容から学生たちに投げかける質問の内容、授業の進め方まで含まれています。

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最も敏感な主題である日本の強制合併と植民地統治の部分を調べました。

まず、育鵬社の教科書には、乙巳保護条約を締結して朝鮮の植民地支配を主導した伊藤博文が制服でなく韓服を着た写真が載っています。

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ところで、教師用指導書にはこの写真について〈伊藤博文は朝鮮人に対しては強い親近感と敬意を抱いていた人物〉と説明しています。引き続き、伊藤のエピソードを通じて、〈朝鮮人は立派だが政治的状況が良くなくて今の状況になった。うまく治めるならば量と質において不足していない〉としながら植民地統治を正当化します。

また、〈日本と韓国が併合した〉とだけ書かれた教科書とは違い、教師用指導書には当時出版されたブリタニカ百科事典まで引用しながら、植民地支配自体を否定します。〈colonization(植民地化)は劣等な国から収奪するという意味である反面、annexation(統合)は統合して同等な国家になるということを意味するが、日本と韓国の関係は『統合』の関係であった〉というのです。

さらに『統合』以後、朝鮮の人口や米と麦の生産量増加など各種統計を引用しながら、朝鮮が先進化されたことを説明するようにしています。

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〈日本の領土〉という単元で、ロシアと領有権紛争を行っている千島列島を外勢に対抗して守ろうという内容の歌を生徒たちに歌わせるようにする教師用指導書もあります。

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このような教師用指導書は教科書より歪曲するのがより簡単です。日本の教育部である文部科学省は4年に1度ずつ教科書を検定しますが、教師用指導書は検定対象に含まれていないためです。教科書にはない歪曲された歴史教育が行われても何の制止を受けないため、極右が教師の口を通じて伝えたい内容を思いのままに書くことができます。

特に、日本は我が国とは異なり、歴史教育を専攻しなくても歴史教師をすることができるので、歴史をよく知らない教師たちが教師用指導書に依存する傾向が高く、より一層危険です。


■万里の長城が鴨緑江まで…中国、教科書地図歪曲

中国の教科書で韓国史が占める比重は殆どないと見ても良いです。中国が世界の中心という“中華思想”が反映されている結果です。中国の世界史の教科書には韓国史の単元は最初からありません。代わりに小さな項を作って古朝鮮から朝鮮の建国過程をわずか数行ですべてまとめています。東北工程問題が浮上した後、私たちの歴史に対する記述が大幅に減ったのです。

中国中学校歴史教科書を分析した結果、最も問題となる部分は、地図に表示された我が国の領土でした。中国の中学校歴史教科書に載っている『秦朝疆域図』という秦国の領域を示した地図には、万里の長城が鴨緑江までつながっています。古代から中国が韓半島に影響を及ぼしたということを暗に示そうとしていると思われます。問題はこの地図が政府の公認を受けた地図という点です。中国では中国最高行政機関である『国務院』傘下の『測絵局』で公認を受けた地図のみを教科書に載せられるが、政府の公認を受けた地図自体に誤りがあるのです。中国はこの地図を外国にも広く普及しており、問題はより一層深刻です。

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▲中国教科書 秦朝疆域図

近代史でも似たような本音を垣間見ることができます。中国の半植民地化と我が国の植民地化、そして日本帝国主義の出発点になった『日清戦争』…。中国が日清戦争で敗れて日本と結んだ『下関条約』の第1条は“朝鮮は独立国”というものだが、教科書では探せませんでした。当時、最後の朝貢国だった朝鮮を失ったことを認めないとする意図と解釈されます。

このほか、現代史でも、韓国戦争(朝鮮戦争)の原因が北朝鮮の先制攻撃という歴史的事実と異なり、北朝鮮との関係を意識したように単純に〈韓半島の内戦に触発された戦争で北朝鮮がソウルを占領した〉と書いています。


■絶え間ない歴史歪曲なぜ?

こうした歴史歪曲は、今の政治的状況が過去の歴史解釈にまで影響を及ぼした結果です。

専門家たちは、日本の歪曲教育が『自衛隊』の新設と密接な関係があると述べています。“侵略国家”という反省の代わりに誤った愛国心を培う教育を通じて、未来世代に“軍事大国”日本のイメージを植え付けるということです。それでこそ『自衛隊』を正当化でき、若者たちが軍隊に行きますから。

実際、日本は去る2006年に教育基本法に『愛国心』を鼓吹する条項を入れて、教科書が自国に有利な方向で執筆されるようにしたし、最近では教科書検定基準の一つである『近隣諸国条項』も削除しようとしています。近隣諸国条項』は1982年、当時の宮沢官房長官が発表した談話で、近隣諸国の友好関係を考慮して教科書を執筆するようにした条項です。

右翼教科書で子供たちを教えている日本のある中学校歴史教師は、取材陣に、このような歪曲教育を受けて育つ子供たちがグローバル時代に国際的に孤立する懸念が大きいと打ち明けました。日本の中学校で使用されている右翼教科書は全体の3.8%水準ですが、10年前より10倍近く増えたうえ、安倍内閣の執権が長期化しただけに右翼教科書を使用する学校が増える可能性が大きいためです。

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▲教科書とネット21事務局長(子どもと教科書全国ネット21?)


■我が国の中学生10人中3人‘光復節’知らない!

日本のある歴史教師に、「日本の学生たちに道で会ってインタビューをしたところ、歴史についてよく知らず、関心もなかったよ」と話して反撃にあいました。その教師は韓国の高校生に「アン・ジュングンを知っていますか」と尋ねたところ、その学生が「我が国の有名なサッカー選手」と言ったというのです。伊藤博文を暗殺した『アン・ジュングン(安重根)』義士をサッカー選手『アン・ジョンファン(安貞桓)』と間違ったのです。顔が赤くなりました。私たちの歴史を歪曲から守るには、まずよく知らなければなりません。

それで忠北地域の中学校を無作為に選んで、歴史1,2の両方を学んだ3年生750人を対象にアンケート・面接調査を実施してみました。

まず、日本の強制侵奪から独立した1945年8月15日を尋ねたところ、回答者の26.5%が光復(解放)の年と日付を知らなかったのです。6月25日(1950年朝鮮戦争勃発)や3月1日(1919年独立運動)と書いた回答も多かったです。日帝強占期間の悲痛な史である慰安婦を称えるために建てられた『少女像』については、25.9%が何なのか分からないと回答し、半数ほどが日本の戦犯旗である『旭日旗』を『日章旗』と答えたり、分からないと回答しました。

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日本が学習指導要領まで改正して日本の領土だと教える『独島』に対する認識も衝撃的でした。独島をめぐり韓日両国が紛争を行っているのは大部分が知っていましたが、いざ独島の行政区域が慶尚北道という事を知っている学生は33%に過ぎませんでした。特に独島紛争解決の最も良い方法として、日本が有利と判断して主張している『国際司法裁判所の判断に任せよう』という意見が半数近くにもなりました。

その上、日本との問題については関心が高いほうでした。中国の東北工程問題は半数以上が分からなかったり、関心がないと答えました。

修学能力試験(センター試験に相当)で歴史を重く扱わないため、最初から関心がないばかりか、ろくな現場学習もありません。そのため学校現場ではすでに“歴史”=“退屈な科目”が公式のようになっていました。


■韓・中・日共同教科書代わりになるか?

それなら歴史歪曲は両手を置いて見守らなければならないのか。2度にわたる世界大戦を体験し、去る150年余りの間、敵同士の関係であったフランスとドイツは去る2006年、共同歴史教科書を出版しました。両国の現職教師10人が政府の主管で直接執筆に参加しながら3年余りの陣痛の末、第2次大戦の賠償責任を明確に記述するなど、客観的な見解で両国の歴史を入れました。去る2011年、古代史を含む最後の3冊が出版され、共同歴史教科書は両国の学校現場で活用されています。おかげで両国は歴史的葛藤を克服し、友好的な関係を維持することができるようになりました。

韓・中・日3か国も民間次元で『共同歴史教科書』を出版しました。特に我が国と日本では歴史的葛藤が大きかっただけに共同執筆の試みも多かったです。日本,広島県教職員組合と大邱全国教職員組合でも現職教師計15人が参加し、2005年と2014年に共同歴史教科書を出版しました。日本の植民地支配と慰安婦問題などを比較的客観的に扱っています。

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▲共同教科書

しかし、副教材として使用するために作られたこの教科書は、日本では全く使用されていないのです。副教材は教育委員会の許可を受けてこそ使用できますが、許可が下りなかったためです。

民間次元の交流が直面する様々な限界も指摘されました。共同執筆をするには学者の間の合意がなされるべきですが、『独島領有権』のような意見の一致がなされない部分が最初から少なくない点と、学者が合意しても政府を動かすことができないという点などです。

それにもかかわらず、取材陣は日本教師たちから希望を確認しました。

右翼教科書で授業しているある歴史教師は、比較的歴史的事実が詳しく書かれた副教材をむしろ主教材のように活用しながら生徒たちを教えていると言いました。

また、我が国の独立記念館まで訪問し、自ら学び、生徒たちにドキュメンタリーまで見せ、事実そのままを教えようと努力していると付け加えました。

また、生徒たちが偏狭な歴史教育から抜け出せるように毎年8月に開く韓・中・日青少年歴史体験キャンプに生徒たちを参加させる教師もいました。

私たちの教育界にも聞きたいです。未来の主役になる学生のための歴史教育がどれくらい“しっかり”行われているのか、さらに個人の努力に対する政府の応答は何ですか。(機械翻訳 若干修正)


韓国自尊史観を日本で教えるわけにはいかないですね。

月刊WILL(ウィル) 2015年 03 月
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