(朝日新聞 2017/12/01)
国際社説担当・箱田哲也
語順も表現も似ている日本語と韓国語だが、熟練の通訳でもてこずる、訳しにくい言葉がいくつかある。日本語の「甘え」はその代表格だ。
韓国にも似た言葉はあるにはある。だが、幼子が親に駄々をこねる、といった意味で範囲が限られる。
例えば国際会議で日本側が「過去の問題があるにせよ、それは韓国の甘えだ」などと発言すると、かなり日本語に通じた韓国の人でも、子ども扱いされたと受け取り、会場に緊張が走ったりする。
かつて、甘えという気質は日本人だけの特徴との分析があったが、韓国社会にも「これぐらいは許されるだろう」とやりすごす文化がある。
とりわけ日本に対しては、今もまだ甘えのハードルが下がる傾向が残る。当人にはさほど罪の意識がなくとも、日本から見ると「反日的」と映ることがある。
「独島エビ」騒動もそんな一例だったのか。訪韓したトランプ米大統領の晩餐(ばんさん)会で、韓国政府は日韓が領有権を主張しあう竹島(独島)の名前がついたエビでもてなした。
韓国の外交当局者は「日本に関する知識も何もない儀典担当が面白半分でメニューに加えた。事前に相談されれば反対した」と悔やむ。日本での大きな反応に驚き、「政治的な意図はないので、大きく報じないで」という声もあるが、虫が良すぎる。
竹島といえば5年前の夏、当時の李明博(イミョンバク)大統領が足を運び、両国関係は急速に冷え込んだ。日本からの訪問客は激減。韓国の観光業者らは悲鳴を上げた。李氏もこの時、なぜ日本が反発するのか理解できない、と語った。
関係悪化のきっかけは往々にして、日韓双方の相手国に対する無知がもたらす。
韓国には、日本が目を背けようとする歴史問題でなら多少のことは許されるという見方もある。だが、想像力を欠く軽はずみは、韓国に向き合おうとする日本側の心まで離れさせる。
独島エビが晩餐の席に出た日、韓国観光公社は集客増を図るため、日本の大手旅行社の社長らを招待すると発表したが、こんなちぐはぐぶりは珍しくない。
私たちは北朝鮮を抱える分断国家だから。私たちは大国ではないから。私たちは被害者だから……。
そんな一面が韓国にあるにせよ、それらを前面に押し出して行動の理由とするのなら周囲の理解は得られない。
>韓国の外交当局者は「日本に関する知識も何もない儀典担当が面白半分でメニューに加えた。事前に相談されれば反対した」
一部署ではなく大統領府の主導ですよね。
箱田哲也氏は「面白半分」や「甘え」と、明確なムン大統領の反日メッセージを矮小化してはだめですよ。
以前取り上げた箱田哲也氏の『社説余滴』↓
>韓国の外交当局者は「日本に関する知識も何もない儀典担当が面白半分でメニューに加えた。事前に相談されれば反対した」
一部署ではなく大統領府の主導ですよね。
(中央日報 韓国語 2017/11/27)
(略)韓国外交の問題は『コリアパッシング(アメリカが韓国を疎外すること)』ではなく『外交部パッシング』という話が出そうな状況だ。
去る11月7~8日、韓米首脳会談前後、このような『外交部パッシング』場面が生中継された。青瓦台(大統領府)がドナルド・トランプ米大統領歓迎晩餐床(膳)を紹介する過程で『独島エビ』という単語を使用してだ。飯床(膳)に置かれたチャプチェ(春雨炒め)の材料であったエビに青瓦台が意味を付与して浮上させたのだ。日本軍慰安婦被害者であるイ・ヨンス(李容洙)おばあさんを晩餐に招待し、トランプ大統領とサプライズ抱擁する場面を演出するように主導したのも青瓦台側だと知らされた。外交部(省に相当)と事前協議がなかったことが確認された。アメリカと事前に協議し、対日外交の負担を負うのも外交部であるにもかかわらず、決定過程で外交部は排除されたわけだ。国内的に揮発性が強い独島・慰安婦問題を青瓦台が外交舞台を契機に有利に活用したという印象を拭えない部分だ。
外交部もこの決定過程で排除されたことを認めた。イム・ソンナム(林聖男)外交部第1次官は首脳会談直後である11月10日、国会外交統一委員会に出席して「日本の抗議を事前に予想していたか」という質問を受け、「こうしたメニューが話題になるとは誰も予想できなかった」と答えた。重ねて「外交的な考慮なしに準備したのか」という質問にも、「はい」と答えた。
外交部関係者は「初めに外交部が受け取り、首脳会談の前にアメリカ側に通知したメニューには『Japchae(チャプチェ)』とだけ書かれていた。『独島エビ』という言葉はなかった」と述べた。(略)
箱田哲也氏は「面白半分」や「甘え」と、明確なムン大統領の反日メッセージを矮小化してはだめですよ。
以前取り上げた箱田哲也氏の『社説余滴』↓
2017年10月27日
2017年06月16日

同意。
何が「甘え」だ。
明白な「挑発」だろうが!
喧嘩売ってんだよ、あいつらは。