(朝日新聞 2018/01/16)
草の根チームでサッカーを楽しむ名古屋市の宮沢弘さん(52)は、その光景をはっきり覚えている。
〈2002年5~6月、日本と韓国がサッカーワールドカップ(W杯)を共催〉
韓国で1次リーグを見て回った。埼玉スタジアムであった日本―ベルギーを映す大田(テジョン)駅前のパブリックビューイングは、日本のチャンスにブーイングが起きた。「『敵だ。負けちまえ』の雰囲気で、共催ウェルカムモードの報道とは全く違っていた」
決勝トーナメントでは、韓国の李天秀(イチョンス)がイタリアのマルディーニの頭を蹴るラフプレーが許せなかった。日本がベスト16だったのに対し、韓国はベスト4。誤審騒動もあった。「あんな勝ち方は日本人からすると、うれしくない。韓国の選手もファンも、俺たちとは違う」
決勝トーナメントでは、韓国の李天秀(イチョンス)がイタリアのマルディーニの頭を蹴るラフプレーが許せなかった。日本がベスト16だったのに対し、韓国はベスト4。誤審騒動もあった。「あんな勝ち方は日本人からすると、うれしくない。韓国の選手もファンも、俺たちとは違う」
韓国の印象が悪くなった。ツイッターで、竹島問題などで韓国を批判する他の人の発言を拡散させた。
社会の一部に広がる「嫌韓」。
昨年9月、米国と韓国にルーツがあるモデルが出演したCMがネット上に流れると「反日タレントを使うのをやめろ」と、ツイッターで反発する声が相次いだ。差別的な文脈で「在日」という言葉が繰り返し使われた。
タレント、ケント・ギルバート氏の「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」(講談社+α新書)は47万部を超え、昨年最も売れた新書ノンフィクションとなった。「自尊心を保つためには、平気で嘘(うそ)をつくのが韓国人」などの記述が並ぶ。
1998年の小渕恵三首相と金大中(キムデジュン)大統領による日韓共同宣言の流れの中で開かれた02年W杯だったが、こうした「嫌韓派」が増えるきっかけになったという見方がある。
* 〈05年、「マンガ嫌韓流」がベストセラーに〉
「マンガ嫌韓流」の著者、山野車輪氏は言う。「W杯で生まれた嫌韓は、『親韓』を演出しようとしたマスコミ不信でもある。慰安婦問題などで既に嫌韓だった自分と、人々の気持ちを代弁する両方の思いから書いた」
一方で、03年にNHKのBSで放送された「冬のソナタ」など韓国ドラマが人気を博した。
一方で、03年にNHKのBSで放送された「冬のソナタ」など韓国ドラマが人気を博した。
「ネットと愛国」などの著書があるジャーナリストの安田浩一氏は「W杯から韓流ブームの時期に韓国を『発見』した人が多かったのでは」とみる。「こうした人々にはそれまで韓国は遅れた小国に過ぎなかった。それが、その力や高度に発展した社会を見せつけられ、一部の日本人には脅威に映った」
* 〈13年7月、サッカー東アジア杯日韓戦で、日本のサポーターが旭日旗(きょくじつき)を掲げたとして、韓国側が「歴史を忘れる民族に未来はない」との横断幕を広げた〉
昨年もサッカーのアジア・チャンピオンズリーグで、旭日旗をめぐって日韓のサポーターがつかみ合いになる騒動が起きた。
今年2月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開幕する。慰安婦問題の日韓合意について韓国側が新たな方針を示し、安倍晋三首相の開会式への出席が政治案件になっている。ネットでの言説に詳しい評論家の古谷経衡(つねひら)氏は「運営面やメダル争いにからんで『嫌韓派』にネタを与える『絶好の機会』になるだろう」とみる。
親韓と嫌韓の溝は広がる一方なのか。
W杯を観戦して韓国のイメージが悪くなった宮沢さんは数年前、「ネットの嫌韓派も反論する側も言葉が汚く、イメージだけで言っているように感じた。『キムチを見るのも嫌』とまでなることに疲れた」とツイッターのアカウントを閉じた。「近いからこそ、嫌いになるのも一度は通る道では。期待を込めて、仲良くなれることを祈っている」
◇ 韓国への親しみと反感という二つの視線。平昌五輪はスポーツのメガイベントを通じて日本が韓国を見つめる、W杯日韓大会以来の機会となる。02年を起点として、日本から韓国への視線を探った。
■「親しみ感じる」37%
内閣府の世論調査によると、韓国に「親しみを感じる」という人は、日韓共催のサッカーW杯があった2002年は54.2%で、前年から3.9ポイント上昇した。その後、増減しながら11年は62.2%に。しかし、李明博(イミョンバク)大統領(当時)が竹島に上陸した12年に39.2%に急落。その後は30~40%台で推移し、昨年は37.5%だった。
内閣府の世論調査によると、韓国に「親しみを感じる」という人は、日韓共催のサッカーW杯があった2002年は54.2%で、前年から3.9ポイント上昇した。その後、増減しながら11年は62.2%に。しかし、李明博(イミョンバク)大統領(当時)が竹島に上陸した12年に39.2%に急落。その後は30~40%台で推移し、昨年は37.5%だった。
日本人の韓国への入国者数は、韓国観光公社のデータによると、00年は約247万人だったが、12年は約352万人まで増加。しかし、翌13年から減り、15年は約184万人に。16年は約230万人だった。

冒頭に一般人が「嫌韓になりました」。で、最後に「もうやめました。仲良く」って安っぽい構成ですね。『下』では〈以前と違い今は若者がー。K-ファッション、K-ビューティー、K-フードがー。若者の新たな韓国への視線がー〉とかですかね。
【追記】
2018年01月18日
2018年01月18日(下)朝日新聞「ヘイトスピーチのデモが繰り返され、一時閑古鳥が鳴いた新大久保だったが、韓国料理店に行列ができるなど客足は戻りつつある」!

決定的だったのは李明博の天皇謝罪要求と竹島上陸でしょうね。
個人的にはその遥か前から韓国を嫌悪・軽蔑していましたが。