(朝日新聞 2018/02/18)
日本勢のワンツーフィニッシュで幕を閉じた平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子。入場券は多くのファンが求める「プラチナチケット」となり、「完売」。にもかかわらず、会場では空席も目についた。理由を探った。


17日の羽生結弦(23)の演技では、大歓声と手拍子が会場に響いた。だがリンクから少し目線を上げると、2階席を中心に観客のいない席があった。
フィギュアのチケットは、70万円以上する旅行会社の観戦ツアーが売れ、抽選倍率千倍を超えたチケットもあるなど、日本では入手困難となっていた。
■「ダフ屋」、転売サイト…
複数の入場者によると、この日の朝、会場近くでは欧米人らしき2人の「ダフ屋」が観客に声をかけていたという。インターネットの転売サイトでは、競技開始後もチケットが定価以上で取引されていた。
非公式の転売は禁止されているが、横行しているのが実態だ。「オークションで10万円以上で買った」という日本人ファンもいた。正面の1階席となれば、海外業者が「数十万円」で販売するのだと、ファンの1人は教えてくれた。転売に回った結果、買い手がつかなかった席もあったとみられる。
■「ゴールドシート」の様子は
ファンが「ゴールドシート」と呼ぶ1階の特等席。トップ選手の登場が近づくと、それまで空席だったエリアに、おそろいのコートを着た中年男性の集団がやってきた。ガイドからルールの解説を受けながら観戦。スポンサーの関係者だろうか、周囲のファンとは明らかに雰囲気が異なる。
リンクを正面から望む2階席。40席以上がまとまって空いていた。ぽつんと座る米国人女性は「普通のチケットじゃなくて、ある国の協会に割り当てられた席なの」。隣のブロックには公式ウェアを着た日本チーム関係者の姿も。関係者席が、国によっては余ってしまったようだ。
■組織委「空席理由はわからない」
空席について、大会組織委は「フィギュアのチケットは完売だった。途中で帰る人もいたかもしれないし、理由はわからない」。抽選でチケットを買ったという大阪府の会社員女性(60)は、隣に連なる空席を見て言った。「もったいない。本当に見たい人が平等に買えるようにしないとね」と残念がった。(高野遼)
2018年02月12日

買ったチケットをどう使おうが、その人間の自由でしょうけど。