(朝鮮日報 2006/09/05)
先月30日、2016年夏季五輪開催に向け日本の候補都市を決定する日本オリンピック委員会(JOC)選定委員会が開かれた。日本の「国内行事」を6時間にわたって見守ったのも、巨大都市東京に真っ向から挑んだ福岡のプレゼンテーションが印象的だったからだ。
会議の開催前から、東京の圧勝が予想されていた。そうした雰囲気の中にあって、最後まで手に汗握る勝負のハイライトは、選定委員らの心に直接訴えるため、両都市が起用した応援者の演説だった。
東京と福岡はそれぞれ6人の演説者を準備した。
東京は国粋主義者として知られる石原慎太郎知事に加え、プロ野球選手、コメディアンら有名人を動員した。「一流都市東京、日本の誇る東京、1964年東京オリンピックの栄光よ再び」という内容だった。
だが福岡のプレゼンテーションは東京とはまったく違うものだった。そしてプレゼンテーションの山場で二人の韓国人演説者が登場した。
4番目の演説者に在日韓国人2世の姜尚中(カン・サンジュン)東京大学教授が、5番目の演説者にはソウルのハニョン外国語高等学校2年生の崔多慧(チェ・ダヘ)さんという女子高校生が登場した。周囲からは意外だという反応が見られた。
「1964年東京オリンピックをもう1度? これで世界の人を説得することができると思いますか」。姜教授は東京でのオリンピック開催は「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックになる」と厳しく攻撃した。行事が終わった後、問題発言が多いことで知られる石原知事が「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」と大人げない言葉を発したほどだ。
だが会場を感動させたのは、韓国と日本の友情を訴えた崔多慧さんのスピーチだった。「皆がそれぞれの国に誇りを持ち、大人の固定観念を超え…世界の平和に1歩近づけるよう(福岡に)機会を与えてください」。これには大きな拍手が起きた。
多慧さんは夏休みに福岡で開かれた「日本の次世代リーダー養成プログラム」に参加し、日本人の生徒たちと半月にわたって寝食を共にし、これが契機となってスピーチを行うことになった。多慧さんは「(日本人の生徒たちと共に過ごしたことより)会話することでお互いに理解し、お互いを認められることが分かった」と話した。
福岡が「国内行事」に韓国人を起用したのは、「理念」を訴えるためだ。多慧さんを演説者に起用した福岡側の関係者は「アジア的価値を強調するため」と説明した。石原都知事に象徴される「閉鎖的な日本」に対抗し、「開かれた日本」をアピールしたのだ。
胃がんの手術で会場には来られなかった王貞治監督もビデオを通じて福岡を応援した。台湾系の王監督は東京出身だが、福岡を本拠地とするプロ野球チーム、ソフトバンクホークスの監督だ。またホークスのオーナーは韓国系の孫正義社長だ。
選定委員会による投票の結果、東京の圧勝は食い止めたものの、奇跡は起きず、東京が候補地に決定した。だが福岡がこの日見せた行動や理念は日本の変化を感じさせる出来事として記憶されるべきものだろう。外国人の女子高生の呼び掛けに大きな拍手を送った行事参加者の度量にも驚かされた。多慧さんが経験してきたような「草の根交流」が数十年にわたって蓄積した結果だろう。
2016年夏季五輪の開催候補都市に石原都知事率いる東京が勝ったことは、あるいはわれわれの日本に対する先入観を強固にする出来事かもしれない。しかし韓国人まで起用して石原に対抗し、その韓国人女子高校生を熱烈に支持してくれた福岡もまた、間違いなく日本の別の一面だ。
「小泉時代」の終わりを契機に、われわれも、このように多様な日本を、多様な角度から眺める姿勢を育てていきたいものだ。
鮮于鉦(ソンウ・ジョン)=東京特派員
オリンピック招致活動について(お礼)
2016福岡・九州オリンピック・パラリンピック大会の招致に際しましては,市民をはじめ九州一体となった各界から多大なご支援ご協力を賜り,厚くお礼申し上げます。
オリンピック・パラリンピックの開催は,これまでの福岡の歴史や伝統などを活かしながら,さらに「住みやすく元気なまちづくり」を進め,魅力と活力にあふれた福岡の未来に向けての大きな契機となることから,国内候補都市に立候補し,全力を注いで招致を進めてまいりました。
残念ながら,8月30日に開催された国内立候補都市選定委員会における投票の結果,22対33で東京都に及ばず,国内候補都市になることができませんでした。
しかし,21世紀のオリンピック・パラリンピック開催モデルとなりうる質の高い開催概要計画とスポーツを愛する福岡市民のホスピタリティ(おもてなしの心)が高く評価され,150万都市・福岡が首都・東京と互角の勝負ができたことは,福岡・九州オリンピック招致推進委員会をはじめ,経済界,関W団体並びに市民の皆様の熱烈な応援のおかげであると感謝申し上げます。
また,九州の行政と民間が一体となってオリンピック・パラリンピックの招致にチャレンジし,「アジアとの交流と平和への貢献」とともに「地方の時代」に向け,明快な道筋を示すことができたことは,誠に意義深い取り組みであったと認識しております。
招致に当たりましては,市民の皆様をはじめ,経済界,スポーツ団体,市民団体,他の自治体やアジアの各都市などから数多くの賛同と激励をいただきました。今後とも,福岡市は,未来のまちづくりに向けて果敢にチャレンジしていくとともに,国際スポーツ都市として,JOCとのパートナー都市協定の推進やオリンピックムーブメントへの貢献により,本市のスポーツ振興に努めてまいりたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。
平成18年9月4日
福岡市長 山崎 広太郎
なぜ、国内のオリンピック開催都市の選考で、韓国人に『韓国と日本の友情』を語らせるのかわかりませんね。
もし、↓が理由だとしたら、
>多慧さんを演説者に起用した福岡側の関係者は「アジア的価値を強調するため」と説明した。
6人しかいない演説者の内、2人が韓国人と在日韓国人で残りが日本人なら、とても『アジア的価値を強調』しているとは思えませんね。
それとも演説者のメンバーは、
・韓国人
・在日韓国人
・北朝鮮人
・在日朝鮮人
・中国人
・在日中国人
以上の6人だったんですかね。
『特定アジア的価値の強調』?
もし、福岡に決まっていたら、「釜山と共同開催」になっていたでしょうね。東京でオリンピックの開催も迷惑だけれど、韓国との共同開催よりはましかな。
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この有様だと、福岡にならなくて正解だったのかも。福岡だとまた日韓共催とかになりそうで怖いよ。